日本書紀講義1 清陽(すみてあきらか)

どんなときでも、明るく、あたたかく、笑顔で日々を送ること。
清潔な暮らしを心がけること。
そうすれば、コロナウイルスだって、避けて通ってくれるのです。

20200428 清陽
画像出所=https://yoso-walk.net/clear-water/
(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


人気ブログランキング
応援クリックこちらから。いつもありがとうございます。

《ご連絡》
○ 新刊『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』が昨日4月10日に発売になりました。
新型コロナウイルスの関係で大都市部の大手書店さんは軒並み休業です。郊外の書店さん、あるいはAmazonや紀伊国屋さんの通販などを利用してお求めいただければと思います。せっかく神様からいただいた時間です。少しでも有効活用するために、まさに日本人の覚醒の書である日本書紀、是非、お友達にお薦めいただければと思います。
○ 5月2日に予定していた倭塾は、武漢肺炎問題のため延期します。
○ 「ねずラジ・シーズン3」が始まりました。ねずラジはねずブロ4千話の中から、選りすぐりの記事を音声でお届けするものです。


日本書紀講義1 清陽(すみあきらか)
日本書紀講義2 国之常立尊
日本書紀講義3 創生の男女神
日本書紀講義4 磤馭慮嶋(おのごろじま)
日本書紀講義5 陽神左旋・陰神右旋
日本書紀講義6 陽神左旋・陰神右旋(修正版)

新型コロナで、閉塞感の漂う日々ですが、だからといって気持ちを重く濁ったものにしてはいけません。
助かりたいと思うなら、清く明るく日々を過ごすことです。
そういうことが日本書紀の冒頭に書いてあります。

そこで日本書紀の講義をブログに不定期ですが、書いてみたいと思います。
これは、拙著『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』をさらに補強するものです。

日本書紀が元正天皇に献上されたのが、西暦720年のことで、それはちょうどいまから1300年前のことです。
実は、その翌年(721年)から日本書紀は、貴族の子女たちの教科書として使われるようになりました。
教育の仕方は、師匠が日本書紀を《大和言葉》で読み、その意味を講義するというものです。

こうして日本書紀を学んだ子たちは、成人して国司として地方に派遣され、そこで地方の豪族の子女らに講義を行いました。
そして、そこで学んだ豪族の子女たちが成人して、地方の地主の子女の教育にあたり、数十年の間に日本書紀は、我が国の教育の中心的柱として、完全に日本国内に普及していくことになりました。

こうして1200年の時が経ち、日本書紀は完全に我が国の精神的支柱として、あるいはアイデンティティの根幹を形成しました。
つまり、日本書紀を学ぶことは、そのまま我が国の古来からの精神的支柱、あるいは日本のアイデンティティを学ぶことです。
日本を取り戻そうとするなら、日本書紀を学べ!です。
なぜなら日本的アイデンティティとは、教育と文化による高い民度であり、それがいまに続く第41代持統天皇の御意志であり、日本の形であり、日本書紀によって形成されたものだからです。

今回は第一回として、日本書紀の冒頭の書き出しを学びます。
拙著『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』と併せて読まれると、より一層、理解が深まると思います。

はじめに原文を七五読みし、次いで現代語訳、解説とすすめていきたいと思います。

 ***

いにしへの                 古
あめつちいまだ  わかれずに    天地未剖
かげあきらかも  わかれずに    陰陽不分
とりのこのごと  こんとんの     渾沌如鶏子
ひろがるうみに  きざしあり     溟涬而含牙

すみてあきらか  なるものは    及其清陽者
うすくたなびき  あめとなり     薄靡而為天
おもくてにごり  たるものは     重濁者
つつひてつちと  なりにけり     淹滞而為地
くはしきたへは  ひろがりて     精妙之合博易
おもくにごるは  かたまりがたし  重濁之凝竭難
ゆへにさきには  あめがなり    故天先成而
のちにはつちが  さだまりぬ    地後定


20200401 日本書紀
◆ニュース◆
『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』絶賛発売中!!
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』絶賛発売中。
令和2年度倭塾動画配信サービス受講生募集中です。応募は→コチラ
○ ねずブロの音声版《ねずラジ》第二集が始まりました。
○ 『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』がオンデマンド版で発売になりました。
○「ねずラジ・シーズン3」が始まりました。ねずラジはねずブロ4千話の中から、選りすぐりの記事を音声でお届けするものです。


20191006 ねずラジ
《新作続々》ご登録は↑のバナーをクリック↑


『ねずさんのひとりごとメールマガジン』
登録会員募集中 ¥864(税込)/月  初月無料!

《現代語訳》
大昔、天地がまだ分かれていなくて、陰陽もまた分かれていなかったとき、混沌としたなかに、ほのかな兆(きざ)しがありました。
その兆(きざ)しの中の清(すみ)て陽(あきら)かなものは、薄くたなびいて天となりました。
重くて濁(にご)っているものは、停滞して地(つち)となりました。
美しく言いようもなく優れたものは広がりやすく、重くて濁ったものは固まりにくかったため、先に天が生まれ、後に地が定まりました。


 *

古典を読むとき、現代語訳だけを読んでわかった気になると、たいせつなメッセージを見失います。
その意味では、現代語訳を付けるよりも、解釈だけを先に述べた方が、かえって理解のたすけになるといえるかもしれません。
けれども問題は、多くの解説書が(残念なことに)誰かが現代語訳したものから、解説を加えようとしていることです。
すでに現代語訳した時点で、たいせつな意味が失われたり、ズレたりしているのです。

ズレたり失われたりしているものから再解釈をすれば、ズレは余計に拡大し、意味も違ったものになってしまいます。
古典文学について、こうしたことはかなり数多く行われています。
日本文学が好きで、せっかく大学まで行って4年間古典国文学を学んだのに、つまらない解釈しかできなくなってしまうのは、このためです。
大切なことは、常に「原点に還る」ことです。
ならば、やはり原文が大事です。

けれど原文は、日本書紀に関して言えば漢字ばかりで、一見したところ、意味不明です。
ところが、不思議なことに、大和言葉で七五読(しちごよ)みすると、なんとなく感じるものがあります。
これは日本人の不思議な特徴です。

さて、日本書紀には、古事記のような前文がなく、いきなり本文として、冒頭の言葉「古天地未剖(いにしへの あめつちいまだ わかれずに)」から始まります。
ここで「天地がわかれる」に、原文は「剖」の字を用いています。

「剖」は解剖などに用いられる字で、刃物を使って2つに切り裂くことを意味する字です。
つまり、天地はもともとは一体のものであったけれど、それが後から2つにバッサリと刃物で切り裂くように分かれたわけです。

どのように分かれたかというと、陰陽(おんみょう)に分かれた。
陰陽は「いんよう」とも読みますが、この記述の元になっているのが陰陽思想です。

陰陽思想は、チャイナから渡来してきたものと言われますが、チャイナでは易経も詩経も五行思想も大極思想も、この陰陽を軸として展開されています。
つまり、それらの思想が生まれる前から存在した考え方であるということで、広く東アジア全体に太古の昔からあったものということになります。
その東アジアには、当然、日本も含まれます。

この陰陽思想で重要なことは、ものごとを善悪で分ける善悪二元論とは異なるということです。
陰と陽は、療法があってはじめてひとつであって、両者が調和することで、はじめて自然の秩序が保たれると考えられてきたのです。
つまり陰陽は、2つの異なるものの調和を意味する思想であるという点に、注意が必要です。

ですからおおもとの時代には、陰陽はまだ分かれていなくて混然として一体です。
それが徐々にニワトリのタマゴをかき混ぜたような状態になり、そのなかに、ほのかに「きざし」が生まれるわけです。

日本書紀は、この混然とした状態を「渾沌(こんとん)」と書いています。
「渾」という字は、氵(水)+軍(まとまる)で、水がコンコンとまとまって湧いてくる様子の象形です。
ですから「渾沌」は、「混沌」と異なります。
「渾沌」は、コンコンと湧き出る水が混ざり合う様子です。
「混沌」は、そこに溜まった水が混ざり合う様子です。

陰陽は、はじめニワトリのタマゴをかき混ぜたように混ざっていたけれど、それは、汲んでも尽きない湧き水のように次から次へと湧き上がるものであったわけです。

そして「溟涬而含牙(ほのかにきざし ふくめをり)」と、「きざし」のことを「兆(きざ)し」ではなく、「牙(きざ)し」と書いています。
「牙」という字は、牙の上下が交わる姿の象形です。
つまり、陰と陽は、はじめから一体になることを前提に発生していると書いているわけです。
決して陰陽が互いにキバを向いて対決し合うということを前提としていないことに注意が必要です。
すべて、調和が大前提なのです。

そのうえで、「清陽なものが薄くたなびいて天となった」と続きます。
「清陽」は、「すみあきらかなるもの」、あるいは「きよくあきらかなるもの」と読みます。
「清(きよ)い」は澄み渡っていて清潔な、穢れのない様子です。
「陽」は、「ひなた」を意味する字で、あかるさ、あたたかさを意味します。
つまり「清陽」は、穢れがなくて、あたたかな様子です。

その「清陽」が天になり、重くて濁ったものが地になります。

ですから地で生活している我々は、常に重さや濁り(つまりそれが穢れ)とともにあります。
そしてそれらを祓ったとき、神々のおわす天につながることができるわけです。
重濁に飲み込まれてしまってはいけないのです。
そのために、祓いがあります。

けれど、祓っただけでは、天につながることができない。
そこに「あたたかさ」と「あかるさ」が必要なのです。
ですから、せっかく、お祓いや水行などで穢れを祓っても、心が重く濁っていれば、天につながることはできません。
どんなときでも、明るく、あたたかく、笑顔で日々を送ること。
清潔な暮らしを心がけること。

そうすれば、コロナウイルスだって、避けて通ってくれるのです。

お読みいただき、ありがとうございました。


人気ブログランキング
↑ ↑
応援クリックありがとうございます。

講演や動画、記事などで有償で活用される場合は、
メールでお申し出ください。

nezu3344@gmail.com

  ◆最新刊◆
  

◆◆◆◆◆ねずさんの代表作となる動画◆◆◆◆◆


《塾の日程》
どなたでもご参加いただけます。
2020/5/2(土)13:30〜第72回倭塾(於:富岡八幡宮婚儀殿)開催延期
https://www.facebook.com/events/199953101362592/
2020/6/20(土)13:30〜第73回倭塾(於:富岡八幡宮婚儀殿)
https://www.facebook.com/events/1279660025559485/


◆ニュース◆ 百人一首の本がオンデマンド版で購入できるようになりました。




この記事が気に入ったら
いいね!しよう
\  SNSでみんなに教えよう! /
\  ねずさんの学ぼう日本の最新記事が届くよ! /

あわせて読みたい

こちらもオススメ

コメント

でじゃぶ

ご講義ありがとうございます


今のご時世
日本医師会の要請は断り、世界の要請には応える



アビガン、週内にも供与開始 
外相「70カ国以上から要請」

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO58586860Y0A420C2PP8000?s=4

政府は新型コロナウイルスの感染拡大に関し、インフルエンザ薬「アビガン」の各国への無償供与を週内にも始める。茂木敏充外相が28日の閣議後の記者会見で明らかにした。70カ国以上から要請を受け、38カ国は調整を終えたと説明した。

手続きを終えた国から国連プロジェクトサービス機関(UNOPS)を通じて輸送する。茂木氏は「治療薬の開発は極めて重要だ。官民の取り組み強化と国際協力を一層進めていく」と述べた。

茂木氏は7日に無償供与の方針を発表した段階で約50カ国から要請があると話していた。外務省によるとフィリピン、マレーシア、オランダ、ポーランド、クウェートなどへの供与を新たに固め


「発症初期よりアビガンを」1200人医師アンケートで訴え【東日本編】https://dot.asahi.com/wa/2020042500019.html

事件は現場で起きている!!

アビガンを否定する医療ジャーナリスト、自称専門家たちよ。現場の医師の心の声を聞け!

効果は不明?
副作用がわからない?
薬を飲んで治ったのか、そのままでも治ったのか?

緊急事態と言いつつ、コロナ騒ぎを利権としか
見ない輩よ。

アビガンは、もう止められない。

takechiyo1949

苦しい時の神頼み?
昨日の「ねずブロ」で小名木先生は仰いました。
『いまは自宅にいて、次の戦いに備えて牙を研ぐときです』

牙を研ぐ?
物騒な物言いだな~と感じた方も多かったと思います。
『溟涬而含牙』
ひろがるうみに きざしあり!
『ねずさんの…日本書紀』や今朝の講義を読めば納得です。

籠城も29日目になりました。
妻やワンコ達と穏やかに暮らしています。

世間には狂ったように周囲を攻撃し続ける方々がいます。
目線の高い悪口雑言は、感染症に怯えての「苦しい時の神頼み」にしか聞こえません。
非公開コメント

検索フォーム

ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』

スポンサードリンク

カレンダー

08 | 2020/09 | 10
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -

最新記事

*引用・転載・コメントについて

ブログ、SNS、ツイッター、動画や印刷物作成など、多数に公開するに際しては、必ず、当ブログからの転載であること、および記事のURLを付してくださいますようお願いします。
またいただきましたコメントはすべて読ませていただいていますが、個別のご回答は一切しておりません。あしからずご了承ください。

スポンサードリンク

月別アーカイブ

ねずさん(小名木善行)著書

ねずさんメルマガ

ご購読は↓コチラ↓から
ねずブロメルマガ

講演のご依頼について

最低3週間程度の余裕をもって、以下のアドレスからメールでお申し込みください。
テーマは、ご自由に設定いただいて結構です。
講演時間は90分が基準ですが、会場のご都合に合わせます。
E-mail nezu3344@gmail.com

電話  080-4358-3739

スポンサードリンク

コメントをくださる皆様へ

基本的にご意見は尊重し、削除も最低限にとどめますが、コメントは互いに尊敬と互譲の心をもってお願いします。汚い言葉遣いや他の人を揶揄するようなコメント、並びに他人への誹謗中傷にあたるコメント、および名無しコメントは、削除しますのであしからず。

スポンサードリンク