お笑い・塀も壁も取り払った家に住んでいる人とは



日本は天然の災害の多い国です。
そして天然の災害が多いことが「あらかじめわかっている」国でもあります。
起きてから「たいへんだ、たいへんだ」と騒ぐのではなく、日頃からの備えが大切な国です。

20200504 家族
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あるところに、大金持ち(と世間で思われている人)がいたとします。
その大金持ちの家には、塀も壁もなく、屋敷の中は外から丸見えで、しかも相手が泥棒であっても「家族の一員になりたい」といえば家族に迎え入れるし、家族以外でも屋敷の中で寝泊まりするのは自由。
そんな勝手に寝泊まりしている泥棒であっても、病気になれば屋敷の主人は医療費を出してくれる。

屋敷にいる大金持ちの一族は働き者で、みんな真面目に一生懸命働くのですが、そこで稼いだお金は屋敷内でむき出しになっていて、よそから来た泥棒たちが、勝手にそれの大切なお金を持ち出してしまう。
このため、より一層、その大金持ちの一族は働き、以前は、男たちだけが働いていたのだけれど、最近では女性たちも朝から晩まで働きずくめで、それでも生活がやっとの状況になっているのだけれど、それでもその屋敷は、相変わらず、塀も壁も置かれない。

ある人が「どうして塀も壁も置かないのですか?」と聞いたら、その屋敷の主人いわく、
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、
 われらの安全と生存を保持しようと決意したのです。」

そこで、
「そんなことを言っているから財が貯まらず
 国中を悪者たちに食い荒らされているのではないですか?
 最近では水まで持ち出されているではないですか。」

と言ってみたら、
「私たちは専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から
 永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、
 名誉ある地位を占めたいと思っているのです」という。


20200401 日本書紀
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20191006 ねずラジ
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「あのね、国際社会はそんな甘いものではないと思いますよ」
と追い打ちをかけると、

「これは、うちの旦那によつて
 再び戦争の惨禍が起ることのないやうにするためです。」

「いや違うでしょ。
 あなたが何もしなければ
 世界から戦争がなくなるなんてことはありませんよ。
 現にあなたが何もしなくても
 世界の戦争はなくなっていないではないですか。
 少しは自分の財産は自分で守ることを
 お考えになったらいかがですか?」

「でもね、我々は一武力による威嚇又は武力の行使は、
 国際紛争を解決する手段としては、
 永久にこれを放棄するし、その目的を達する為、
 家の塀や壁(陸海空軍その他の戦力)は、
 これを保持しないと決めているのです。」

「だったらその家訓を変えたらどうですか?」

「いや、私たちにとって、その家訓は
 憲(いつく)しき法(のり)なのです。
 これは万古不易の絶対に変えてはならないものなのです。」

「あのね、世界中、どこの家族にも家訓はあるけれど、
 その家訓のことを『Constitution』と呼んでいるのです。
 『Constitution』というのは
 フランス革命当時のパリ市民たちの手で作られた造語でね、
 もともと、
  Con《共に》、
  stitute《立てた》
  ion《こと》
 なのですよ。
 ですから、家族を守るために、
 周囲の環境が変化したのなら、
 どの家族も柔軟に『Constitution』を変えるのです。
 おたくもそのようにされたらいかがですか?」

「なるほど。そのようにしたいという声は、
 家族の中からも起こっているのですが、
 実際に変えようとすると、
 家の中に住み着いた泥棒さんたちが困るといって
 反対するのです」

「は?守るべき対象を間違っていませんか?
 家族を守るのが一番大事でしょ」

「でもね、家訓に『基本的人権は、
 侵すことのできない永久の権利として、
 現在及び将来の国民に与へられる』とあるのです」

「じゃあ伺いますが、基本的人権って何ですか?」

「さあ、よくわかりません。
 何でも自由ということではないですか?
 女子中学生が売春をするのも
 基本的人権ですから」

「あのね、世界中どの国においても
 基本的人権というのは、
 神様から与えられた権利のことを言うのですよ。
 だから不正や不条理は、
 神の御意志から外れますから、
 基本的人権に含まれないのはご存知?」

「いえ、まったく知りません。
 うちでは、どんな宗教でも、
 信教の自由は何人に対してもこれを保障する。
 いかなる宗教団体も国から特権を受け、
 又は政治上の権力を行使してはならない、
 と決めているのです」

「そうなのですか?
 でも特定宗教団体が政党をつくって
 政治上の権力を行使しているではありませんか。
 それは家訓違反ではありませんか?」

「うーん、なんでそうなってしまったのでしょうね。
 でもね、ウチでは公金その他の公の財産は、
 宗教上の組織若しくは団体の使用、
 便益若しくは維持のため、
 又は公の支配に属しない慈善、教育
 若しくは博愛の事業に対し、
 これらを支出し又はその利用に供してはならない
 と決めているから大丈夫ですよ。」

「たしかにおたくでは、何千年も前から一族に伝わる
 たいせつな神様がおいでになるのに、
 その神様の施設に一円のお金もだしていませんね。
 そのため、倒産してしまった神社もありますね。
 しかしその一方で、外国の元首を神様のように扱っている○○高校や、
 私立の学校にも補助金を出していますね。
 それって家訓に違反しないのですか?」

「さあ、わかりません、」
「わかりませんて、あなた、自分の家族の問題でしょ?」
「ええ、でも所詮は他人事ですから」
「はあ??」

とまあ、まるで漫談ですが、この家の主人の弁明(笑)は、それぞれ日本国憲法の前文および条文に基づいています。
要するに日本人は、塀も壁もない家に住んでいるようなものであり、上の家主のように、世界的な標準からしてみたら、あるいは冷静になって考えれば、およそありえないような矛盾に満ちた思考に囚われています。
これを普通は「洗脳」と言います。
日本人は、護憲をうたう他所の国から来た憲法カルト教に洗脳された状況にあります。

なぜこのような、明らかに矛盾に満ちた思考が蔓延するかといえば、日本人が自分で考える力を失っているからです。
自分の頭で考えることができない人のことを、白痴と言います。
つまり日本人は、特定カルトに洗脳されて白痴化してしまっているわけです。

そんなことだから、誇るべき古典である『日本書紀』や『万葉集』あるいは『古事記』さえも、幼児向けの絵本か、三流週刊誌程度の解釈しかできないし、なんと驚くべきことに、そんな解釈を大学のセンセイが大真面目に教えている。
ご先祖が見たら、まるで嘆かわしい国に成り果てているわけです。

だからといって、小手先で条文だけ変えようとしても、そうもいかないのなら、いっそのことコロナ問題を機会に、三権(国会・最高裁・内閣)の長が、それぞれの権力を天皇に奉還した上で、日本国憲法の執行そのものを停止したらどうか。
日本には、日本国憲法などなくても、古代から続く歴史伝統文化の中に、明確な価値判断基準があるのです。

そのうえで欧米流の「Constitution(共同体基本規程)」が必要なら、あくまで「共同体基本規程」として、必要な法を整備したら良いのです。
「憲法」と「Constitution」の概念の違いは、下のURLの記事で書いていますのでご参照ください。
  ↓ ↓ ↓
https://nezu3344.com/blog-entry-4466.html

日本は天然の災害の多い国です。
そして天然の災害が多いことが「あらかじめわかっている」国でもあります。
起きてから「たいへんだ、たいへんだ」と騒ぐのではなく、日頃からの備えが大切な国なのです。

そのために必要な法制度を憲法を含めて考える。
これは国家としてあたりまえに必要なことです。

本文中、私立の学校についての記述がありますが、少し補足しておきます。
憲法問題としては、上にある通りなのですが、実態はというと、公立よりも私立の方に、むしろ親日的な、あるいは日本を守り子供の未来を真剣に考える教育を行っている学校や教員がいることも事実です。
その意味では、公立私立の区別ではなく、国を想う愛を育む教育を行っている学校や教員にこそ、助成金や機会を与えるべきです。
憲法の歪みは、そういうところにも出ています。

時折、日本を変えるには真のリーダーが必要だという声を耳にします。
けれど、日本における真のリーダーとは、特定の誰かのことを言うのではありません。
ひとりよりも共同体を重視する伝統を持つ日本では、ひとりひとりが、みんなリーダーです。
つまり目覚めた人がひとつの共同体になったとき、日本が変わるのです。
そのために必要な共同体の人数が何人かは、また後日。

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コメント

湘南童子

秀逸です
謹んで転載させて頂きます。



日ノ本の大和の日本国の大天命が完うされますように

-

毎日拝読致しております。
こういう、分かり易い例えで警鐘を鳴らすねずさん。
本当に頭がキレます!

僕は、こう言った事が中々思いつかないので、このブログを周囲に面白い例え話しとして伝えてみます! 僕に出来ることをやって、いつしかねずさんみたいに、独自の警鐘を鳴らし、我が国を害虫から守っていきたいと思います。


takechiyo1949

国柄の設計図
どっちを向いて歩くか?
どんな国をつくるのか?
国柄の設計仕様策定は容易ではありません。
仕様を基に憲法という設計図を持った国は沢山あります。

しかし、世界を見渡すと、憲法など無い国もあります。
内戦や紛争や軍政などで、憲法を停止してる国もあります。
それらの国の人々は、何を頼りに生きているのでしょうか。

古いからと簡単に捨てられないものがあるからだと思います。

憲法が有っても無くても、先人が築いた伝統や文化を理解する奥深さがあれば、先人の導きの上に新しいものを積み重ね続けることはできます。
それが歴史だと思います。
憲法を護れ!
声高に叫ぶ方々がいます。
しかし、時代と共に設計変更もしなければなりません。
憲法とは、そんなレベルのものだと思っています。

さて、話しは変わります。
籠城生活も今日で39日目。
「ねずブロ」を読みながら、若い頃を思い出していました。

受験勉強に明け暮れていた頃は、知識を覚えるばかり。
『学びを楽しいと感じるか』
聞かれても、そんな余裕はありませんでした。
『得た知識は生きるために必要である』
言われても、社会に出て実感することは少なかったです。

平成20年(2008年)09月17日
「ねずブロ」が今のFc2に移転しました。
「興味と知る喜び」が萌芽した日だったな~と懐かしく思い出しています。

にっぽんじん

疑惑
産経新聞の記事によると、元日本軍慰安婦が「元挺隊協」に対して水曜集会を止めるように批判したという。「元挺隊協」の会長は今回の国会議員選挙に出馬し、当選したという。

その議員を名指しし、自分たちを利用していると批判している。
元日本軍慰安婦の名前は「イ・ヨンフ」さんという。

年齢は91歳とあった。
戦後75年経った現在、「91歳」ということは終戦時16歳だったことになる。
朝鮮戦争時に20才だったら91歳は辻褄が合う。

彼女は本当に日本軍の慰安婦だったのか疑問に思う。
彼女は面白いことも言っている。

自分たちに確認しないで勝手に事実でない証言録を書いたと。
韓国が証拠としている「証言録」は事実ではないことになる。

疑惑ばかりだ。
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

講演のご依頼について

最低3週間程度の余裕をもって、以下のアドレスからメールでお申し込みください。
むすび大学事務局
E-mail info@musubi-ac.com
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○受付時間 
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