立てば芍薬(しゃくやく)座れば牡丹(ぼたん)歩く姿は百合(ゆり)の花

記紀では、まず日本の国土が生まれ、次いで神々が誕生したとあります。
わたしたちの国においては、国土や風土と神々は兄弟です。
その神々の直系のご子孫が歴代の天皇です。
その天皇の家系に連なっているのが日本人です。
ですからわたしたちの国では、国土や風土や森の樹々や草花などと、わたしたち人との間には、わかつことが出來ない深い絆(きずな)があるとされてきたのです。

20200508 森田春代
画像出所=http://www.52wwz.cn/article/10060.html
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昔から「立てば芍薬(しゃくやく)座れば牡丹(ぼたん)歩く姿は百合(ゆり)の花」などと申します。

どれも美しい花ですが、芍薬(しゃくやく)は、すらりと伸びた茎の先に、華麗な大輪の花を咲かせます。
花は、牡丹も芍薬もよく似た大輪の花を咲かせますが、牡丹が「木」なのに対して、芍薬は「草」です。

草は木ほど丈夫でしっかりとはしていませんから、そんなところから芍薬の花言葉は(大輪の花なのに)「はじらい、はにかみ」です。
振り袖の着物を着た立ち姿が、ちょっと恥じらいがあって、すこしはにかんだ笑顔がまるで花が咲いたよう。
そんな姿が「立てば芍薬」という言葉になっているのかもしれません。


芍薬(しゃくやく)
芍薬


「牡丹(ぼたん)」は、「百花の王」といわれるくらいで、まさに豪華絢爛、華麗で美しい花を咲かせます。
洗剤などのメーカーの「花王」さんの「花王」も、もともとは牡丹のことを言った言葉です。
まさに花の王様で、花言葉も「高貴」。

座った姿に品があり、高貴ささえも感じさせる。
そんな姿が「座れば牡丹」の言葉になったのかもしれません。
ちなみに、鑑賞する際に、芍薬は立って鑑賞するのが良く、牡丹は座って眺めるのが良いから「立てば芍薬、座れば牡丹」という説もあります。


20200401 日本書紀
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20191006 ねずラジ
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牡丹(ぼたん)
牡丹


「百合(ゆり)」の花言葉は、「無垢、純潔」で、ほかにも「威厳」というものもあります。
ちなみに百合の名前の由来ですが、百合は球根が一枚一枚むけるのですが、それが100枚(つまりたくさん)あることから、百枚合わせで「百合」なのだそうです。
もっとも、大きな花が風にそよいでユラユラ揺れる、そんな風情から「ゆり」となったという話もあり、どちらがほんとかは、わかりません。

百合は、花そのものが清楚な印象がありますので、まさに「歩く姿は百合の花」なんて、とっても美しい形容だと思います。

百合(ゆり)
百合


記紀では、まず日本の国土が生まれ、次いで神々が誕生したとあります。
わたしたちの国においては、国土や風土と神々は兄弟です。
その神々の直系のご子孫が歴代の天皇です。
その天皇の家系に連なっているのが日本人です。
ですからわたしたちの国では、国土や風土や森の樹々や草花などと、わたしたち人との間には、わかつことが出來ない深い絆(きずな)があるとされてきたのです。

柿本人麻呂は、万葉集で次のように書いています。
==========
やすみしし 我が大王(おおきみ)
神(かむ)ながら神さびせすと
芳野川(よしのがは)たぎつ河内(かふち)に 高殿を 高しりまして
登り立ち國見をすれば疊(たゝな)はる青垣山
山祇(やまつみ)の 奉(まつ)る御調(みつぎ)と
春べは 花かざしもち
秋立てば 黄葉(もみぢ)かざせり
ゆきそふ 川の神も 大御食(おほみけ)に 仕へ奉ると
上つ瀬に 鵜川(うがは)を立て
下つ瀬に 小網(さで)さし渡し
山川も 依りてつかふる 神の御代かも
===========

この歌は、持統天皇の吉野行幸に際して詠まれた歌で、現代語に訳すと次のようになります。

「天の下を知らす我がおおきみが
 神として、そして神の御業をなさるため
 吉野川の激流渦巻く都邑に高い宮殿を建て
 その高殿に登り立って国見をなさると
 幾重にも重なりあって緑なす山々の
 山の神が天皇に捧げる貢ぎ物として
 春には花を髪にかざし
 秋には紅葉を飾り
 流れる川の神も天皇の御食(みけ)に仕えようと
 上の瀬で鵜飼いを催(もよお)し
 下の瀬では投網をさし渡し
 このように山の神も川の神も仕えている、
 まことに尊い神の御代であることよ」

日本は、風土も人も、一体です。

※この記事は2014年5月の記事の再掲です。
お読みいただき、ありがとうございました。


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コメント

takechiyo1949

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今朝のお題の「七七五」は江戸時代の都都逸だそうですね。

植物図鑑を覗いてみました。
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①牡丹⇒4月~5月
②芍薬⇒5月~6月
③百合⇒6月~8月
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それも女性が喜びそうな効能だそうです。
気になる御姉様はお試しを。

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白い絨毯!
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さて、森田春代画伯の作品は、私も大好きです。
「ねずブロ」トップ画は「百度(バイドゥ)百科」ですかね。
Wikipediaと同じで、問題が多いサイトですが、森田画伯の美人画は人気があるそうです。
『仕女人』は「レディ」という意味です。

服部 充良

最近YouTubede「ゆきのん日和【NEWS】」のチャンネルで、大東亜戦争前後から現代までのの日本について解説しているクリップが多数アップされています。
https://www.youtube.com/channel/UCTkhxITYatmAMN2nl3FayEg
おっとりとしていますが力強く情熱を持った解説語り口で、とてもわかりやすく理路整然と解説されています。ぜひとも一度ご覧ください。
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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
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