日本書紀講義5 陽神左旋・陰神右旋



男性が「ひ」であり、女性が「み」です。
これは役割の違いであり、上下の関係ではありません。

20200521 霊(ひ)
画像出所=https://www.youtube.com/watch?v=EsgYDUjmSqI
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日本書紀講義1 清陽(すみあきらか)
日本書紀講義2 国之常立尊
日本書紀講義3 創生の男女神
日本書紀講義4 磤馭慮嶋(おのごろじま)
日本書紀講義5 陽神左旋・陰神右旋
日本書紀講義6 陽神左旋・陰神右旋(修正版)

 ***

《原文と読み下し文》
便以磤馭慮嶋 おのごろの しまをもちては
為國中之柱而 くになかの みはしらとして
(柱、此云美簸旨邏)
陽神左旋   をのかみは ひだりにめぐり
陰神右旋   めのかみは みぎからめぐる
分巡國柱   くにはしら わかれてめぐり
同会一面   ひとつおもてに ひとしくあひき

《現代語訳》
(オノゴロ島に降り立ったイザナギとイザナミのニ神は)磤馭慮嶋(おのごろじま)を国の柱として、陽神(をのかみ)はこの島を左から回り、陰神(めのかみ)は右から回りました。こうして国の柱を分かれてめぐったニ神は、回った先で出会いました。


《解説》
よろこびあふれる楽しいクニ《豈国》を築こうと、磤馭慮嶋(おのごろじま)を築いた伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)は、できあがった磤馭慮嶋を国の柱として、この島をめぐる儀式を行うという段です。

ここで重要なことは、男の神が「左から」、女の神が「右から」めぐった《廻(まわ)った》ということです。
なぜ男神が左から、女神が右からなのでしょうか。


20200401 日本書紀
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20191006 ねずラジ
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このことの理由として、拙著では、
1 合理説=オノゴロ島は地球のことだから、地球の自転の方向にあわせて回れば目的地点に早く着くから合理的
2 ひふみ説=霊(ひ)と身(み)の関係で、何事も霊(ひ)が上
という2つの説明が考えられます。
1は拙著の『ねずさんと語る古事記』で紹介させていただいた解釈、
2は拙著の『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』で紹介させていただいた解釈です。

古事記では、オノゴロ島のことを「淤能碁呂島」と表記し、これは漢字を単に大和言葉の表記として用いただけであるという注釈があります。
つまり「淤能碁呂島」は、漢字には何の意味もなくて、大和言葉の「オノゴロ」を表記しただけだというわけです。

そうするとそれ以前の古事記の記述から、オノゴロ島が球体であることが伺え、さらにその島は太陽の周りをコオロコオロと円形の軌道を描いて周っているというのですから、オノゴロ島は地球のことであり、しかも「オノゴロ」=おのずと転がる=自転しているということを言い表していることになります。

つまり古事記で描くオノゴロ島とは自転している地球のことであり、ニ神はその地球を「天の御柱」に見立てて、そのまわりを廻ったというのですから、それなら反時計回りに自転している方向に向かって左回りをすれば、目的地にいち早く到達できるほうが合理的ということになります。

他方、日本書紀には「コオロコオロ」と言った記述はなく、単に潮(しほ)の滴(したた)りから生まれたとしているだけですし、「淤能碁呂島」という記述も漢字の意味を汲んで書かれています。
その漢字の意味は、前回ご案内した通り、「淤能碁呂島=豊かで広大で、かつ労働することができる嶋」ということですから、これは働きがいのありそうな海に浮かぶ大きな島と読めるわけです。

日本書紀では、最初の三神のうちのニ神(國狹槌尊、豊斟渟尊)が、いずれも農耕を意味する神様で、全巻を通じて農耕の大切さが説かれているという特徴がありますから、まさに磤馭慮嶋は、農耕に適した島となります。
そして農作物は、神々から与えられた作物であり、その作物は、人が一生懸命に面倒を見て育てることで、はじめて豊かな収穫を生みます。

繰り返しますが、農作物は、
「神々から与えられたもの」であって、その作物を
「人が一生懸命に育てる」のです。

神々というのは霊(ひ)の存在であり、「ひ」は「ひかり」です。
そして作物は「み(身・実)」です。
神々があって、作物があるのです。
ですから何事も霊(ひ)が上、身(み)が下です。

ではなぜ男性が「左」、女性が「右」なのでしょうか。
理由は単純明快です。
「女性のみが子を孕み、産むことができる」からです。
そのために男性が「ひ(日・陽・霊)」に向かって進み、女性の胎内に「霊(ひ)」を授けるのです。

だから男性が「ひ」であり、女性が「み」です。
これは役割の違いであり、上下の関係ではありません。

そしてこの段には、もうひとつの大事があります。
それは、このオノゴロ嶋をめぐるという儀式が、磤馭慮嶋を「國中之柱而(くになかの みはしらとして)」行われているということです。

国の中(なか)の御柱(みはしら)ということは、これは別な言い方をすると「中今(なかいま)」です。
「中今」というのは、いまこの瞬間という意味です。
そして「中今」にあるときにのみ、人は神とつながることができます。
ですから磤馭慮嶋を中今としたということは、これは神々につながるための儀式です。
ということは、磤馭慮嶋を左右からめぐるというニ神の行動は、それは儀式であるということです。
そしてそれは、明らかに「婚礼の儀」です。

我が国では、男女が結ばれて子を生むということは、そのまま神事であり、崇高かつ神聖なものであると考えられてきたのです。
国によっては、性をまるで娯楽であるかのように欲望のはけ口と捉える国や民族もありますが、我が国では違います。
我が国では、男女の結びは、結びの神事であり、性もまた子を生むための神聖な行為とされてきたのです。

近年では外来文化の影響で、我が国でも性をあたかも欲望のはけ口であるかのように捉える風潮がありますが、生まれてくる子が父母の愛の結晶です。
そのことは、世界中の誰もが知っていることです。
そんな大切な結びを、欲望としてしかみない文化というのは、あまりにもあさましく、恥じるということを知らない文化です。

恥じることを知らないということは、相手への思いやりを知らないということです。
思いやりがなく、身勝手ばかりの世なら、それ互いの恨みと憎しみの文化になります。
それを「恨の文化」などと公然と自慢する人たちというのは、我々日本人からすると、歪んだ世界の歪んだ人たちとしか考えられない。
日本人は、どこまでも神々のもとに、まっすぐに生きることを選択する民族だからです。

お読みいただき、ありがとうございました。


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コメント

takechiyo1949

今日という日も人生の一日分
父母の恩は実に重いです。
福澤諭吉翁は仰いました。

妊娠中に母を苦しめ、生れて後は三年父母の懐を免れず、その洪恩は如何と言えり。

一家を成して授かった子も、早晩は独り立ちし遠ざかります。
それでも父母は、自身が死んだ後も子を護りたいと想うもの。

父母は疾うに亡くなりました。
父母の行年を越え、命の因縁の尊さが分かる気がします。

今日という日も人生の一日分。
報恩は、今中を生き抜くこと。
間も無く暮れて行きます。
合掌
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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年生まれ。浜松市出身。上場信販会社を経て執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。またインターネット・ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。「歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに」という理念を掲げ活動する。古事記・日本書紀・万葉集などの原文を丁寧に読み解き、誰にでも納得できる日本論を発信。

《著書》日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、その他執筆多数。

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