和気広虫(わけのひろむし)のお話

いまの日本には、まるで道鏡気取りで、あたかも天下を取った気でいる日本人のような顔をして日本語を話し日本国籍を持っているけれど日本人ではない人たちがいます。
しかし腐った魚は腐った魚でしかないのです。
私達は粛々と、本来あるべき日本に向けて、駒を一歩一歩進めていくだけです。
そしてそれが最後には、勝者となるのです。
なぜならそれこそが神々の御意思であり、人類社会の正しい道であるからです。

和気広虫
20191004 和気広虫
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和気広虫(わけのひろむし)は、備前国の藤野郡の生まれで、後に京の都を開いた和気清麻呂(わけのきよまろ)の姉です。
長じて従五位下の葛井戸主(ふじのへぬし)に嫁ぎました。
広く漢学や仏教に通じて、貞淑のほまれたかい婦人です。

孝謙天皇は、深く広虫を信愛され、正六位下に叙せられました。
その孝謙天皇が落飾(らくしょく・髪をおとして仏門にはいること)されたとき、広虫もまた剃髪(ていはつ)して法弟子となり、このとき上皇から法均(ほうきん)という名を賜り、進守太夫(しんしゅたゆう)の尼位(にゐ)を授けられています。

天平宝字(てんぴょうほうじ)8年(764)9月、藤原仲麻呂の乱があり、数百人が反徒として捕らえられて斬に処せられようとしたとき、法均尼が彼らの命乞いを天皇に上奏し、これによって375人が死を減ぜられて流刑に処せらました。
その後、法均尼は、凶事が続いたことによって生じた孤児たち80余人を自宅に収容し、自らこれを一手に救養し、ことごとく養子を称してねんごろに撫育(ぶいく)しました。
天皇は、深くその徳行を嘉(よみ)とされ、姓を葛木首(かつらぎのおびと)と賜われ、神護景雲2年(768)には、従四位の封戸(ふこ)と、位禄、位田を賜りました。

さてこの頃、僧道鏡(どうきょう)は、君寵(くんちょう)を恃(たの)んで、出入りに警蹕(けいひつ・天皇の出入に際して、先払いが掛け声を掛けること)して、天皇と同じ輿(こし)を真似し、法王を自称してついに天皇の位を伺おうとしていました。

天皇は、法均尼を宇佐八幡宮に遣(つか)わす神夢を得られるのですが、女性の身で遠路は耐え難いであろうと案じられ、弟の和気清麻呂を姉に代えて宇佐に遣わすことになりました。
出立に先立ち、法均尼は、身を以て皇位を護り奉るべしと、弟を激励しました。
清麻呂は敢然(かんぜん)と立って宇佐に至り、

「わが国家は、開闢(かいびゃく)よりこのかた君臣が定まっている。
 臣をもって君と為すこと、
 いまだ之(これ)有らざるなり。
 天津日嗣(あまつひつぎ)は必ず皇緒(こうちょ)を立てよ。
 無道の人はよろしく早く掃除(はらいのぞ)くべし」

との御神託を授かります。


20200401 日本書紀
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20191006 ねずラジ
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清麻呂はすなわち奈良の都に馳(は)せ帰り、神託のままに奏上しました。
道鏡はおおいに怒り、清麻呂の本官を解いて因幡員外助(いなばいんげのすけ)にし、姓も奪って名をあらためて、別部穢麻呂(わけべのけがれまろ)とし、法均尼も還俗(げんぞく)させて別部狭虫(わけべのさむし)と名乗らせ、また法均尼の妹の明基(みょうき)の名を除くなどしたうえ、清麻呂を大隅国に、法均を備後に流罪としました。

こうして配所にある間、藤原百川(ふじわらのももかは)は、その忠烈(ちゅうれつ)をあわれみ、備後の封郷(ほうきょう)を割いて資を送って慰めたりしました。

宝亀元年(770)8月、光仁天皇(こうにんてんのう)が即位され給うや、道鏡を下野に貶(おと)し、清麻呂と法均尼を赦(ゆる)して京に迎え、姓として和気朝臣(わけのあそん)を賜(たまわ)って、本名に復(ふく)され給い、後に広虫を典蔵(くらのすけ)に任じ、出納を掌(つかさど)るようお命じになられました。

桓武天皇の延暦13年(794)の平安遷都の際、第宅(だいたく・邸宅のこと)を新都に移すにあたって、広虫は正四位上に叙せられ、また典侍(ないしのすけ)に任じられました。
弟の清麻呂もまた摂津職となりました。
姉と弟の仲は睦(むつ)まじく、財物もひとつにして分かたず、栄辱(えいじょく)を共にしました。

かつて光仁天皇は、
「人の短を言わず、
 己の長を誇らざるは
 広虫ひとりなり」
と褒め賜わられました。

広虫は、延暦17年(798)正月19日、70歳でこの世を去りました。
翌年2月21日、弟の清麻呂も67歳で薨去(こうきょ)しました。

広虫と清麻呂は、生前の功績によって、共に正三位を追贈されました。
のちに畏(かしこ)くも孝明天皇は清麻呂に護王大明神の神号を賜われました。
さらに明治天皇は護王神社を別格官弊社に列され、
大正天皇は、御即位の礼の大典のときに、広虫を護王神社に併(あわ)せ祀られました。

藤田東湖はこの和気広虫について、次の詩を詠んでいます。

妖僧窺神器  妖僧(ようそう)神器(じんき) 伺(うかが)ふに
居然臨百官  居然(きょぜん)百官 臨(のぞ)むのは
壮哉清麻呂  壮(さかん)なりしく 清麻呂(きよまろ)の
孤忠挽頽瀾  孤忠(こちゅう)頽瀾(たいらん) 挽(ひ)きひては
赫々神明統  赫々(かくかく)神明(しんみょう) 統(とう)すべし
不容邪気奸  邪気(じゃき)なる奸(かん)は これ容(い)れず
碩学顔何厚  碩学の顔 なに厚(あつ)き
黙黙袖手看  もくもく袖手(しゅうしゅ) これを看(み)む

(現代語訳)
妖(あや)しげな僧侶が、皇位をうかがったとき
いずまいただして百官に相対したのは
壮(さかん)なる和気清麻呂であった。
清麻呂は、波頭が崩れ落ちようとする中(頽瀾)にあってひとり忠義を立て
赤赤と照り輝やいて神明を通し
邪気の奸(かん)いっさい容認せず
深い学問によって厚顔とし
黙々と懐に腕を入れて、一切を見通したのだ。

現代語に訳すと、だいぶ軽くなってしまいますね。
やはり漢詩は漢詩でお愉しみいただくのが良いのかも。

この物語は、以前にもご紹介したことのある昭和13年に大阪府が発行した『女子鑑』の24ページ〜を現代語に訳したものです。

皇統は国家最高権威です。
けれどその国家最高権威は、政治権力を持たないことが前提となります。
毎度申し上げることですが、そうでなければ民衆をこそ「おほみたから」とし、民衆の究極の自由が権力によって奪われてしまうからです。

しかしこのことは、常に悪意を持って天を伺う者、つまり財力と政治権力を持つ者が、財と権のみならず、権威さえも奪い去ろうとするとき、国家最高権威は、これに抗べき力を持たないということでもあります。
現代の世界でもそうですが、正しい事、人々のためになることを推進しようとする人は、悪意を持ってあらゆる力を総動員して自己の利益を図ろうとする者から、常に狙われ、貶められ、辱められることになります。
現代におけるトランプ氏とチャイナマネーによる政財界並びにメディア工作も、また同じですし、我が国における安倍内閣と日本のメディアや政財界との戦いもまた同じです。

とりわけご皇室の場合は、そもそも政治権力を持たないということが皇室の最大の価値ともなっているわけですから、財と権力の悪意の前に、きわめて厳しい状況が生まれることがあるわけです。

しかし世の中はメクラばかりではないのです。
どんな時代においても、必ず和気清麻呂、広虫の姉弟のように、民衆の正義のために、そして正しいことのために戦おうとする人がかならず現れます。
けれどそういう人は、同時に権力から迫害を受けることになります。
これが世の常です。

世界の歴史を俯瞰すると、結果として迫害を受ける側は粛清され(つまり皆殺しにされ)、常に財と権力が勝利をおさめてきたというのが、歴史です。
けれど日本では、最後は必ず権威が勝利をおさめてきています。

なぜ日本だけ、権威が勝利を得ることができたのか。
それは、ややカルトっぽく聞こえるかもしれませんが、やはり日本が神国だからとしか言いようがないことであるように思います。

日本は、戦後、意図的な遅効性毒薬であるWGIPによって洗脳され、いまではすっかりクスリが効きすぎてしまっていて、日本人自身が、日本の政治をリードすべき議員さんたちまで含めて日本の真理を見失ってしまっている状況にあります。

けれど、それでもなお、今上陛下の御即位となれば、日本中が喜びに沸き立つのです。
つまり、日本は、多くのものを失ったけれど、失っていないものが、ちゃんとある、ということです。
そしてそのことは、日本人が目覚めることができることを明示しています。

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コメント

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今日本は道鏡事件に匹敵する危機に見舞われている、ということを認識出来ている国民が殆どいないのが恐ろしいです。
称徳天皇以来850年もの間女帝が即位しなかったのは何故なのか。
それは独身のまま、つまり女の幸せを知らぬまま女帝が即位した時に起こるリスクの大きさに驚愕したからだと思います。その過ちがまた繰り返されようとしています。
令和の弓削一派と言って良い人達の危険性に多くの国民は気付いていません。
令和の和気清麻呂が果たして現れてくれるかどうか。
きっと高天原の神々が守ってくれると信じていますが、他力本願だけでなく自分に出来ることをしていこうと思います。一人の力などちっぽけなものですが、いつかそれが大きなうねりになって日本人が大和魂を取り戻してくれる事を願って。

湘南童子

神国にて
『なぜ日本だけ、権威が勝利を得ることができたのか。
それは、ややカルトっぽく聞こえるかもしれませんが、やはり日本が神国だからとしか言いようがないことであるように思います。』
この件 ( くだり ) もしや『 オカルト 』では御座いませぬか。
違ったら御免なさい。

神々は世界万国全地域を司り給うものでありましょうが
やはり日ノ本の大和の国はスペシャル別格と存じまする

失礼いたしました



天体地球を司る大神様 ありがとうございます

にっぽんじん

最強の抑止力
河野防衛大臣が地上イージスアショア配備計画の停止を発表し、世間を驚かせました。
飛んでくるミサイルの迎撃だけで国民の生命を守れないのは誰が考えても明らかです。
敵基地攻撃力の検討に反対する人がいます。
不思議な国です。

抑止力は兵器だけではありません。
国民の「覚悟」が最大の抑止力になります。
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憲法9条を改正し、普通の国になれば攻撃をためらうようになります。

兵器開発も大事ですが「覚悟」がもっと大事です。
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Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
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執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
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日本史検定講座講師&教務。
《著書》
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