アダムに支配されたイブ、対等な関係を築いたイザナギとイザナミ




2020/8/15(土)毎年恒例 靖国神社昇殿参拝(14:30集合)
 詳細は→https://www.facebook.com/events/2667848776866935/

我々は、他国の持つ文化の偉大さを理解するだけでなく、我々が日本人であること、そして日本に奥行きの深い文化があることも、同時にしっかりと学び、生き、後世に伝えていく必要があると思います。
そしてそのことは、我が国の国体を考える上においても、とても大切なことです。

20200729 ブリューゲル エデンの園と人間の堕落
画像出所=https://bit.ly/3jOUzSE
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画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


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旧約聖書の創成期にあるのが、アダムとイブによる人類の「原罪」の物語です。
アダムとイブはエデンの園で禁断のリンゴの実を食べることで、互いが裸であることに気付き、腰巻きを付けたところを神に見とがめられてしまいます。

神の問いにアダムは、
「神が創られたイブに勧められたのです」と、神と女に責任転嫁し、
イブは
「蛇に騙された」と、これまた蛇に責任転嫁します。

残念に思われた神は、
 イブに「産みの苦しみと夫からの支配」を
 アダムに「一生苦しんで地から食物を取ることと土にかえる」ことを命じました。
ここでアダムとイブに与えられた罰が、人類の男女に与えられた「原罪」と呼ばれるものです。

気になるのは女性に与えられた原罪のひとつである「夫からの支配」です。
これは英文では
「Your desire will be for your husband,
 and he will rule over you.」
と書かれているところです。

文中に「ルール(rule)」という単語がありますが、これは、日本語では一般に「規則やきまり」と訳される事が多いものです。
けれども語源は「ライト(right)」と同じ、真っ直ぐなもの、正しいものを意味する言葉で、「ルーラー(ruler)」と言えば「支配者」のことですから、この文も「支配」と訳させていただきました。


《塾・講演等の日程》
どなたでもご参加いただけます。
2020/8/15(土)靖国神社昇殿参拝
 https://www.facebook.com/events/2667848776866935/
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2020/10/18(日)13:30-16:30 第76回倭塾(於:富岡八幡宮婚儀殿)
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2020/11/15(日)13:00〜15:30 日本書紀出版記念(於:靖国会館)
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2020/12/19(土)13:30-16:30 第76回倭塾(於:富岡八幡宮婚儀殿)
 https://www.facebook.com/events/337364737249840/



20200401 日本書紀
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欧米人がよく口にする、
「これがルールなのだ」
という言葉は、実はこの旧約聖書の物語から来ているわけで、意味合いとしては、日本語的な、ただ単なる「ゲームのルール」といったものではなく、語感としては「これが俺がお前を支配するための決まりなのだ」といった感じになると言えます。

ですから聖書の「he will rule over you.」も、直訳すれば
「彼(夫)は、あなたにとっての支配者となるであろう」
となるわけで、ここから欧米では、
「妻は夫に支配されるもの」
という概念に至るわけです。

けれどようの東西と問わず、人の心はそうそう変わるものではありません。
女性にしてみれば、
「冗談じゃないわよ。
 どうしてあたしがあんたに支配されなきゃなんないのさ」
ということになって、ここから女性の「夫の支配からの離脱」という運動が生まれ、これが発展して「ウーマンリブ運動」に至るわけです。
まことにご苦労なことですが、彼らにしてみれば、これが宗教的道徳の原点であるわけですから、ある意味深刻です。

ところが日本では、最初の男女であるイザナギ、イザナミは、どちらも神様であって、最初から対等な存在です。
対等ではあっても、違いはある。
なかでも、子を産むことができるのは女性だけの特権ですから、生命をつなぐためには、どうしても女性は大切な存在です。

けれども不思議なことに、女性だけでは妊娠することができない。
古代の人は、そこに男性の価値を見出します。
それが、男性は女性の胎内にある子に「霊(ひ)」を授ける役目がある、とするものです。

だからその霊(ひ)を作る器官のことをタマ(魂)と言います。
男性はタマで、魂(たま)をつくり、その魂を女性の胎内に注ぎ込むことで、赤ちゃんができるというわけです。

従って、天照大御神からの直系の霊(ひ)を持つ者だけが、霊(ひ)を受け継ぐ者となるわけで、これが万世一系の天皇が男系でなければならないことの意味になります。
つまり「男系天皇論」というのは、実は、
「男女が対等な存在であることの証(あかし)」であるのです。

もし仮に、女性が男性による支配物であるという概念に立つならば、支配される側にある女性が、どこかの誰かとの間で産んだ子が、次の皇位を継承したとしても、女性は単なる被支配物の動産でしかないわけですから、次に誰に皇位を継承させるかは、男性の現職の王に全ての決定権が委ねられます。
ということは、前の王が指名しさえすれば王になることができるわけですから、男系でも女系でも、どちらでも構わないことになります。

つまり女系天皇(女系王)というのは、女性が被支配物であるという前提に立つ理論ということになります。
もっというなら、女系天皇論(もしくは女系天皇容認論)というのは、実は「女性蔑視、女性差別」の論を原点にしていることになるのです。

男女に限らず、人は物ではありません。
人は、人であることによる尊厳を、男女を問わず認められるべきものです。
もちろん様々な宗教の信仰を否定するものではありません。
旧約聖書も、世の中の秩序を定めるという意味において、人類史に果たした役割は偉大なものです。
そしてルールは人類が社会共同生活を行ううえにおいて、とても重要なことです。

日本でも「親しき仲にも礼儀あり」と言います。
我々は、他国の持つ文化の偉大さを理解するだけでなく、我々が日本人であること、そして日本に奥行きの深い文化があることも、同時にしっかりと学び、生き、後世に伝えていく必要があります。
そしてそのことは、我が国の国体を考える上においても、とても大切なことです。

お読みいただき、ありがとうございました。


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コメント

松さん

些細なことしか出来なくても
聖書には『汝、殺◯なかれ』との言葉があります。
また『汝の敵を愛せよ』とも書いてあります。

なのにどうして?
戦争をするのか?

解釈は『汝、謀殺を犯すなかれ』だと言う方々がいます。
故殺も許されないが、敵の謀殺に対して剣を抜くのは正義だとか。

道義的現実主義?
敵って誰のこと?
広島は?長崎は?
あれは正義なの?
度し難い言い分だと思います。

大陸・小陸
都会・村落
民族・種族
親族・家族
世界の人々は色々なコミュニティに属して暮らしています。
しかし、言葉も慣わしも教えも学びも違います。
Aさんが言えば「なるほど」と思い、同じことでも、Bさんが言えば首を傾げる。
善悪は別にしても、実に身勝手なものです。

私達は、生まれてこの方、先人の偉業の上に暮らしています。
先人の教えを学んで、更に伝承しようとしています。
しかし、学べば学ぶ程、際限ない学び不足に遭遇し、悩みが増えて他力本願を思ってしまいます。
個人なんて弱いです。

でも!
些細なことしか出来なくても、例え実らなくても、やり続ける。
いつか必ず!
そう思って中今を生きています。
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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
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最新刊
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