アフターコロナの新しい世界

古事記に、イザナギとイザナミの別れのお話があります。妻であるイザナミは、火によって大切なところを焼かれ、黄泉の国へと旅立つのですが、これを文明として読むと、なかなかおもしろい。
我々の文明は、縄文時代の土器やその後の鉄器、現代の自動車や兵器など、あらゆるものが火によって築かれた、いわば火の文明と呼べるものです。けれどその火によって我々は大切なものを失う。
その失ったあとに、イザナギによる禊(みそぎ)が行われて、天照大御神がお生まれになる、つまり火の文明のあと、禊があり、その後に我々は新たな慈愛の文明を築くことになる、というわけです。
それが「シラス文明」です。

20200824 アフターコロナ
画像出所=https://www.unifast.co.jp/with-corona/
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画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)


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歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
小名木善行です。

コロナがたいへんな騒動になっています。
現時点で行われていることは、自衛策としての消毒などの徹底、人との接触の僅少化、手洗い、うがいの推進などです。
これらはいずれも、コロナウイルスがいるかもしれない、という前提で行う受動的な対策といえます。
けれどこれからは、さらに能動的な対策として、コロナに打ち勝つ強い体や、コロナに打ち勝つ栄養、コロナを入れない衛生環境の充実などが、おそらく盛んになってくるのであろうと思います。

コロナという用語は、もともとは太陽の外層大気の最も外側にある耀(かがや)くガス層のことを言います。
つまりコロナは、陽(ひ)であり、陽=霊(ひ)であり、霊(ひ)=火でもあるわけです。

そうしたなかにあって、古事記におもしろい記述があります。
イザナミは、火之迦具土神(火のかぐつちの神)を生むことで、大事な美蕃登(みほと)に火傷を負って病に伏し、お亡くなりになってしまったというお話です。

ここでいう火之迦具土(ひのかぐつち)の迦具土は、単なる当て字であると古事記は注釈しているのですが、そうは言いながら、用いている「迦」という字が、実に興味深いのです。
というのは、この「迦」という字は、梵字の「カ」を訳したものとして造られた漢字だからです。

梵字の「カ」は、サンスクリット語の「クシティ・ガルバ」のことで、
 クシティが大地
 ガルバが子宮
を意味します。
つまり「大地の子宮」であり、大地の母ともいえるものです。

このことを仏教用語で「地蔵」といいます。
よく道端にあるお地蔵さんのことですが、
「大地の子宮」=「大地のお蔵」というわけです。
つまりお地蔵さんは、慈愛の象徴であるわけです。


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ということは火之迦具土神というご神名は、
 火=燃える炎
 迦=大地の子宮・慈愛
 具=両手でそなえる
 土=神が宿る土
ですから、意味は、
「火によってつくられる土でできた慈愛のお供え物」
という意味になります。

つまり炎の神である火之迦具土神は慈愛の象徴であり、大地の子宮であり、その大地に火によって築かれた慈愛が、愛する妻のイザナミの美蕃登(みほと)に火傷を負わせ、死に追いやった、と古事記は書いているわけです。

だから夫のイザナギは、黄泉の国まで妻を迎えに行きました。
けれど、望み叶わず、最後に黄泉平坂で、千引石を挟んで妻と対話します。

イザナミ「愛する夫よ、お前がそのようにするならば、私はお前の国の民草を毎日千人くびり殺すであろう」
イザナギ「愛する妻よ、お前がそのようにするならば、私は毎日1500の産屋を建てよう」

これが有名な対話ですが、夫婦で力を合わせて築いた火によって築かれたものによって妻を奪われた夫は、その大地に、毎日1500の産屋を建て続けようとと、新たな建設の誓いをたてるわけです。

つまり文明論的に言えば、この古事記の記述は、
「火によって築かれた文明によって、愛するものを失う」
と述べていると読むことができます。

我々の文明は、まさに火によって築かれたものです。
土器もそうですし、鉄器も同じ、現代の自動車や兵器なども、ことごとく火の文明の産物といえます。
その火の文明が、いきつくところまで行ったとき(火之迦具土神は、イザナミの最後の生みの子)、我々はすべてを失うことになる。

そしてこの後に、イザナギが禊(みそぎ)を行い、そこから天照大御神らが誕生しています。

コロナが、文字通りその火の神であるとするならば、これから世界は、天照大御神のご降臨をいただくことになります。
これは世界の構造が根底から変わることを意味します。

世界が、いよいよ次の段階に入るわけです。

その段階とは、知らす世界であり、真の和平の世界となります。
世界は、これから素晴らしい時代を迎えることになります。
いまは、とにかく心を清らかにして、生き残ることです。

もうすこし深く述べると、これまでは何より火力が優先し、それによってひたすら効率が重視される社会でした。
秩序さえも、火力によって形成されていました。
もちろんこれまでも安全や安心が問われてはきましたが、優先順位からすれば社会全体を覆っていたのは、やはり火力による効率であり、秩序であったといえます。
そしてそれが豊かさでありました。
豊かであるということは、豊富な火力を自在に用いることができることであったわけです。

これが変わるわけです。

ではどのように変わるのかといえば、火力が全否定されるわけではありません。
ただ、優先すべきが、火力よりも人々の安寧であり、安全であり、安心であり、それら安寧、安全、安心によって秩序も形成されていく、ということです。

どうすれば安全なのか。
どうすれば安心して生きることができるのか。
どうすれば、私達が安寧な生活を手に入れることができるのか。
そうしたことが、便利さや手軽さに優先するようになるわけです。

その最初のきっかけが、コロナです。
コロナはチャイナから発生しましたが、そのチャイナは、世界で最も火力による秩序が優先され、人々の安全や安心、安寧が無視される社会構造を持つ国です。

日本でも、壊滅的な打撃を被っている業界は、安全や安心よりも営業効率を求めた業界といえます。
メディアは、大規模コンサートのようなものが開催できないと苦情を言いますが、ひとつのホールや球場などに10万人もの人を集めて行うコンサートは、なるほど熱いものであるでしょうし、1回の公演で10億円という途方もない利益をあげることができるものであったかもしれませんが、観客の心地よさや安全は、まったく無視されたものでした。

一方、お伊勢様には年間800万人が参拝しますが、そこは清らかな静謐な場であり、心身御魂ともに浄化される場でもあります。
人々が火となって燃える場から、静謐で清らかな場が重視される時代。

そういえば、以前、お伊勢様に百人一首の本の奉献のための参拝をさせていただいたときに、頭の中に
「やすらけき世を」
という言葉が降ってきました。

コロナ後の世界は、まさにそうした「やすらけき世」へと一気に向かっていくのであろうと思われます。
そうであれば、レストランのような外食産業も、安く効率的に顧客を回転させて儲けるという仕組みではなく、安全で安心な食事を、清らかで心地よい空間として提供するような形へと、今後は変化していくのかもしれません。

自動車も、エンジンパワーにものを言わせて、ガンガン走る走り屋のクルマから、もう何年も前から、心地よく、家族と楽しく過ごせる安全なクルマへと、そのコンセプトが変化しています。
今後は、これがもっと進化し、より安全性の高い、より心地よい、より静かな、より楽しみのあるクルマへと進化していくのであろうと思います。

食品スーパーも、とにかく品揃えを豊富にしてガンガン売りまくるという形から、より安全性の高い食品を、より新鮮に提供していく心地よい空間へと変化していくのかもしれません。

スポーツジムも、これまでは狭いところに人々が密集して汗をかくという仕様でしたが、これもまた、より広い空間で、快適に安全に、安心してスポーツを楽しむことができる空間へと変化していくのかもしれません。

経済も、一時的にいくら儲けるかではなく、長期間安定的に継続してしっかりと利益があがる仕組み、そこには何より信用が第一ですが、そうしたものへと変化する。

世の中の基本構造が変わるということは、すべての根幹となるパラダイムが変化するということです。
いまはコロナにいたずらに恐怖するのではなく、罹患しても症状さえないのですから、むしろこれまでの効率重視の自分から、より安全で快適な暮らしを楽しむ方向へと自分をチェンジしていく期間と考え、明るく楽しく日々をすごしていくことではないかと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。
歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
小名木善行でした。


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コメント

にっぽんじん

食糧難
武漢コロナ過と長江の氾濫によって中国の農業は壊滅状態になっています。
食料の備蓄倉庫は官僚の横流しの証拠隠滅のための火災で消えていっています。

その状況に危機感を感じた習近平主席は国民に対して食料の節約を命じました。
過剰な食料消費による残飯を減らすとともに、国民一人当たりの食事回数も1日2食又は1食にするように求めています。

新疆ウイグルの人たちは更に過酷です。
この秋から中国は食糧不足に苦しむことになります。
インドやベトナムなどはコメの輸出を禁じています。

中国は必ず日本に食料を求めてきます。
日本の親中政治家の動きに注意が必要です。
14億人の食料を1億人の日本の食料で足りるはずがありません。

食料が無くなれば他国から奪うしかありません。
農作物の植え付けが出来なかった秋以降が危険です。
国境の管理を厳格にやらないと痛い目にあいます。

親中派の二階氏は幹事長を外すべきです。

松さん

みんな!とにかく生き残ろう!
感染症禍で、絶望のドン底に陥った方々がいますし、儲けた個人や法人もいます。
いずれも、生き残りたいとの願いで努力した結果です。
(生き残り阻害の要因など、感染症禍だけに限らないですけどね)

トウシロウの自分など、あらゆる災害は、他人様の努力で生き延びられたと、いつも思っています。
(ただ逃げ惑ってただけ)
だから「専門家の邪魔」だけはしてはいけない。
せめて「飛んで火に入る夏の虫」にはなりたくない。

どんなアフターを迎えるのか?
実際には見当もつきません。
『とにかく、心を清らかにして生き残ること!』
今は、ねずさんが仰るような心持ちでいるばかりです。

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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
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