「へそまがり」と「ないものねだり」



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表面上言われていることと、実体がどのように違うのかは、言っていること、主義主張というものは、実はすべてが「ないものねだり」である、という視点に立つと、よく見えてくるものです。へそ曲がりのようですが、この視点から論理的に物事を眺めると、意外と真実を見抜く目が養われます。

20201109 秋
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歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
小名木善行です。

イソップ物語に次のお話があります。

【キツネと酸っぱいブドウ】
ある日、キツネはみずみずしいブドウが高い木からぶら下がっているのを見つけました。
ブドウは本当に美味しそうでしたから、キツネは長いこと見つめていました。
ブドウが食べたくてたまらなかったのです。
キツネはとても高くとび上がりましたが、ブドウを取ることはできません。
何度とび上がっても、ブドウには手が届きませんでした。
キツネは疲れておなかも空いていました。
キツネは座り込んで、ブドウを見つめて言いました。
「私って本当に馬鹿みたい!
 何度とび上がってもブドウは取れない。
 おかげでとても疲れたし、
 おなかもペコペコだわ。」
ついにキツネは、ブドウに対して本当に腹を立てて叫びました。
「どうせあんなブドウはおいしくないわ。
 きっと酸っぱくてまずいわよ。
 もう食べなくていい!!」
キツネは「あのブドウは酸っぱい」と言いました。
でも本当は食べたくて仕方がなかったのです。
キツネは捨て台詞を吐いて立ち去りました。

 *

【ラクダと角(つの)】
ラクダは、角(つの)の自慢をする強そうな牛を見て羨ましくなって、自分も同じものを手に入れたいと思いました。
そこでゼウスの所へ出かけて、角を授けて欲しいとお願いしました。
するとゼウスは、大きな体と強い力に満足せず、余分なものまで欲しがるとはもってのほか、と立腹して、角をくっつけてやらなかったばかりか、耳の一部を取り去ってしまいましたとさ。


***
同じような話を二話ご紹介しました。
古い昔に読んだ記憶をお持ちの方も多いと思います。
この二つのお話は、いずれも「ないものねだり」の愚かしさの物語とされています。
しかし腹が減ったときにキツネがブドウを求めたのは合理的思考であり、体の大きなラクダが、さらに強くなろうと角(つの)を求めることもまた合理的なものです。
同時に、これらは、キツネには食べ物がないこと、ラクダが牛より喧嘩に弱かったことを意味します。

実は「思想」も、これと同じで、何かの思想があるということは、その思想が理想とする社会がないことを示します。
民主主義を理想とする社会は、実は少数の大金持ちに支配され、多くの民衆が隷属させられているという、支配被支配の社会であって、実はそこに民主主義はない。
あるいは自由主義を理想とする社会には、実は自由がない。
共産主義を理想とする社会には、実は平等が存在しない。

要するに、ないから欲しい・・・つまりそれらはすべて「ないものねだり」だということです。
別な言い方をすると、それらはみんな「水中に火を求む」ものでしかない。

ところが四方を海に囲まれた日本では、海外の実情がわからないから、それらの主義を標榜している国には本当に民主や自由があると思いこんでいます。
そして実際に海外に行くと、「ああ、やっぱり日本が良いな」と・・。

おもしろいもので、海外で生活していると、日本人女性が世界でいちばん美しい女声に思えてくるそうです。
なぜなら海外で接する日本人女性の情報は、週刊誌や動画など、きれいな女性ばかりだから。
同じことは、日本にいて外国人がかっこいいと思う心理にも似ているようにも思えます。

そういえばお隣の半島の人は、やたらと「世界平和」を口にします。
世界平和自体は、もちろん良いことです。
しかしどうして「世界平和」なのかというと、彼らは腹の中を洗いざらいぶちまける、我慢しないのが正しいことだという文化を持ちます。
けれど、思いは人によってまちまちですから、それをすることによって常に周囲と衝突を繰り返すことになります。
そして上下関係が形成される。

結果、上に立てばやたらと支配的になるし、下であれば常に上のわがままに無理やり付き合わされることになります。このため、心中には「いつかころしてやる・・」という恨みが常にある。
つまり個人間の付き合いでも、会社などの組織でも、国自体も、その心中は平和とは程遠い、恨みが常にはびこっているわけです。
だからやたらと「世界平和」とか、「世界が平和でありますように」という言葉が使われます。

「日本を取り戻す」という言葉が広く認知されたのは、いまの日本に日本らしさが欠けていることの裏返しです。
要するに、社会用語というのは、多くの場合、「ないものねだり」である、ということです。

立憲主義を守ることを標榜する人たちがいます。
彼らは憲法を守ることが大事だと主張します。
けれども日本は法治国家であり、憲法が守られています。
にもかかわらず、憲法を守れと言っているということは、彼ら自身は憲法を守る気がまったくないということの裏返しであるということです。
つまり破壊主義者であるということです。

あるいは「あらゆる差別に断固として闘う」と言っている人たちがいます。
つまりそれらの人たちは、差別をしていると(彼らが思う人)を差別したいわけです。
つまり実は彼らこそが差別主義者であるということです。

表面上言われていることと、実体がどのように違うのかは、言っていること、主義主張というものは、実はすべてが「ないものねだり」である、という視点に立つと、よく見えてくるものです。
へそ曲がりのようですが、この視点から論理的に物事を眺めると、意外と真実を見抜く目が養われます。


お読みいただき、ありがとうございました。
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小名木善行でした。


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20200401 日本書紀
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コメント

湘南童子

「世界平和の祈り」

失礼いたします
本記事の内容は大いに頷けるものであります

ところで
「世界人類が平和でありますように」
というフレーズ ( 成句 ) については 続く
「日本が平和でありますように
 私達の天命が完うされますように
 守護霊様ありがとうございます
 守護神様ありがとうございます」
と合わせて一つになっており
祈りによる世界平和運動として
五井昌久氏が提唱された「世界平和の祈り」であります

「この祈りは五井先生と神界との約束事で、
 この祈りをするところに必ず救世の大光明が輝き、
 自分が救われるとともに、世界人類の光明化、大調和に
 絶大なる力を発揮するのです。」
と白光真宏会では謳われております事を紹介させて頂きます

May peace prevail on earth.
May peace be in our homes and countries.
May our missions be accomplished.
We thank you, Guardian Deities and Guardian Spirits.

ありがごとうざいました
失礼いたします

kinshisho

ゼロミステリーのジンクス
 こんにちは。
 今日も成程と思うお話ありがとうございます。
 
 で、未だ混沌にある大統領選ですが、仮にこのままバイデンが押し切って新大統領となった場合、今年は2020年……あるジンクスがバイデンに襲い掛かってくる可能性があるらしいのです。
 それはゼロミステリーと呼ばれ、下二ケタが20で割り切れる年に大統領となった者は任期を全うできないというもので、正式にはテカムセの呪いと言うそうで。
 その犠牲となった大統領は、第9代ハリソン(1840年)、第16代リンカーン(1860年)、第20代ガーフィールド(1880年)、第25代マッキンリー(1900年 但し、彼は二期目が該当)、第29代ハーディング(1920年)、そして第35代ケネディ(1960年)の6人となります。
 いずれも暗〇であったり不可解な最期であったり、また、当人の背後関係に黒い噂が立ち上っていた者も多く、世間に公になる前に消したのではないかと思われるケースも見られます。
 尚、このジンクスから逃れたのはレーガン(1980年)、ブッシュ・ジュニア(2000年)の二人だけですが、レーガンは暗〇未遂に遭遇してますし、ブッシュはグルジアで演説中に手榴弾を投げつけられ、幸い不発でしたがもしも爆発していれば当人はあの世行だっただろうと言われています。
 また、ゼロミステリー以外の年でもトルーマン(1945年副大統領から昇格)が二度も暗〇未遂に遭遇してますし、カーター(1976年)も任期中二度に渡って狙われてますので必ずしもジンクス通りとは言い難い面もあるのですけど、6人も犠牲となっているとなればジンクスを疑わざるをえません。
 そしてバイデンですが、このまま大統領となった場合、ケネディと同じ運命を辿る可能性が高いような気がしてなりません。
 誰の目にも明らかな不正選挙、チャイナマネーとの癒着は既によく知られた話であり、他にも黒い噂が絶えないなど伏線は揃いすぎており、ケネディの路線を寸分違わずトレースしているように思います。
 更に日月神示で言うところのグレンが少なくとも3年後に控えていると推測されることを考えると、バイデンが穏便に任期を全うできるとは思えません。
 バイデン当選の年はケネディから丁度60年、そして最も危険と思われる年はやはりケネディがこの世を去ってから丁度60年目となる2023年頃でしょう。その頃はバイデンも再選を目指して全米を遊説しなければなりませんからその危険は高まります。
 その頃のアメリカは一体どうなっているのか。全く予測がつかないのですが、現状を見るに内戦までは至らなくとも国民は分断されている可能性が高く、バイデン暗〇が内戦の引鉄にならないとは言い切れません。もしかしたらバイデンはアメリカ合衆国史上最後の大統領となる可能性もあります。
 私はつい先月までは日月神示で言うグレンの正体とは中華人民共和国の崩壊を指しており、それを切っ掛けに国際情勢が大きく様変わりするのだと思ってましたが、どうやら神々は中国よりはマシだけどやはり同じ穴のムジナであるアメリカをも崩壊に導こうとしているのではないかと思っています。
 どのみち、仮にバイデンが任期を全うできたとしても中国が崩壊すればバイデンによってこれまで以上にチャイナマネーズブズブとなるであろうアメリカもその巻添えになり、崩壊は免れても急激な経済力の低下、国際社会での信用失墜と発言力低下は避けられないでしょう。
 そうなった場合、既に開業が決まっており、今のところ2026年開業予定のテキサス新幹線も開業が怪しくなります。

 かといって、トランプが再選したとしてもやはりゼロミステリーのジンクスは付き纏うような気がしますね。トランプの二期目はあのマッキンリーと重なるのではないか?現にマッキンリーの最期から120年が経過しており、マッキンリーは二期目でジンクスに遭遇したことを考えると、トランプもアメリカの現状を鑑みるに条件が揃いすぎているような気がしますので、いつ不穏分子の凶弾に斃れるか分かりません。
 仮にトランプが凶弾に斃れた場合、やはり最悪のケースは内戦でしょう。

 トランプはもしかしたら落選によって命拾いする可能性もないとは言えません。人生塞翁が馬ですし、仮にバイデンが凶弾に斃れるようなことにでもなれば、トランプは今こうして地に足を着けて生きていることに感謝するかもしれません。何しろ再選していればバイデンと同じ場所に立っていたのは他ならぬ当人ですし。

 どちらに転んでも最悪のケースに突き進む可能性があり、どのみちアメリカは国際社会に於ける役目を終えようとしているのかもしれません。
 しかし、長期的に見ればアメリカの影響力の低下は日本にとっては望ましい筈で、ねず先生の仰るように日本にとっては日本を取り戻すチャンスであり、そして主権回復のチャンスでもあるかと思います。
 
 どのみち、日本にとっては微温湯に浸かっていられた時代は終わったのです。
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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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