お山の杉の子



2月21日(日)13:30から、東京江東区・富岡八幡宮婚儀殿で、第80回倭塾があります。
みなさまのご参加をお待ちします。→ 
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「お山の杉の子」は、若くてちっちゃくて、いつでもみんなの笑いものだったけれど、なんの負けるか、いまにみろ、大きくなって国のためと、ひとすじにがんばりぬいて、強く大きくたくましくなって、お日さま出る国 神の国日本を護るようになる。
自分の生きた時代は戦後ではありますけれど、戦時歌謡に歌われた、そんな杉の子が、人生そのものだった。そしていまもなお、そんな人生街道を歩んでいる・・・と、恥ずかしながら、ほんのちょっぴり、そう思えるのです。

20210125 お山の杉の子
画像出所=https://youtu.be/qS6vKos656k
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画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)



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歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
小名木善行です。

以前、ある神社の宮司様から、「人生って、ぜんぶつながっているんだよ」と教わったことがあります。
「むすび(結び、産巣日、産霊)」の話から、そんな話になったのですが、
宮司さんによると、
「人生は、いわば街道を歩いて進むようなものです。
 途中にはいろいろな景色があったり、茶店があったりするし、
 街道そのものも平坦なばかりでなくて、山あり谷あり、
 橋のかかっていない川が行く手を塞いだり、
 雨の日があったり、風の強い日があったり、
 ときに事件や事故に巻き込まれたりと、
 さまざまな出来事がありましたが、
 いまふりかえってみると、
 それらは全部つながっていたことがわかります。
 これまでの人生に起きたあらゆるものが、
 ぜんぶ折り重なって結ばれて今を創っています。
 本気でそんなふうに思えるのです。
 もしかすると人生というのは、
 はじめからぜんぶ決まっていたのかもしれないなんて、
 そんなふうにさえ、思えるんですよ。」

年輪の刻まれた優しげな表情のなかに強い意思を秘められたその宮司さんのそんなお話を伺ったのは、5年ほど前のことだったでしょうか。
自分もまた、おなじようなことを思うことが度々あります。

それが「お山の杉の子」です。
これをはじめて聴いたのは、まだ小学校にあがる前か、小学校の低学年のときかで、NHKの「みんなのうた」だったと記憶しています。
もう60年も前のことです。

そのとき、アニメ付きで聴いたこの歌に、なぜか不思議と惹かれるものを感じました。
それで手を止めて歌に聴き入ったのですが、よくわからないけれど、なにか違うと、そんな感じがしました。
だからこの歌の1番2番はすぐに覚えたし、メロディも大好きでいたのだけれど、不思議なことに3番以下は、「違う、この歌じゃない」って変な気がして、まったく覚えることができませんでした。
変な子だって、自分でも思いました。

そのときの歌詞が、以下のものです。

1 昔々の その昔 椎(しい)の木林(ばやし)の すぐそばに
  小さなお山が あったとさ あったとさ
 丸々坊主の 禿山(はげやま)は いつでもみんなの 笑いもの
 「これこれ杉の子 起きなさい」
 お日さま にこにこ 声かけた 声かけた

2.一(ひい)二(ふう)三(みい)四(よう)五(いい)六(むう)七(なあ)
 八日(ようか)九日(ここのか)十日(とおか)たち、にょっきり芽が出る 山の上 山の上
 小さな杉の子顔出して、「はいはいお陽(ひ)さま 今日は」
 これを眺(なが)めた椎の木は、あっははのあっははと 大笑い 大笑い

3.「こんなチビ助 何になる」
 びっくり仰天(ぎょうてん) 杉の子は、思わずお首を ひっこめた ひっこめた
 ひっこめながらも 考えた。「何の負けるか いまにみろ」
 大きくなって 皆のため、お役に立って みせまする みせまする

4.ラジオ体操 ほがらかに、子供は元気に 伸びてゆく
 昔々の 禿山は 禿山は、今では立派な 杉山だ
 誰でも感心するような、強く 大きく 逞(たくま)しく
 椎の木見下ろす 大杉だ 大杉だ

5.大きな杉は 何になる
 お舟の帆柱(ほばしら) 梯子段(はしごだん)
 とんとん大工さん たてる家(うち) たてる家
 本箱 お机 下駄 足駄(あしだ)、おいしいお弁当 食べる箸(はし)
 鉛筆 筆入(ふでいれ) そのほかに、たのしや まだまだ 役に立つ 役に立つ

6.さあさ 負けるな 杉の木に、すくすく伸びろよ みな伸びろ
 スポーツ忘れず 頑張(がんば)って 頑張って
 すべてに立派な 人となり
 正しい生活 ひとすじに
 明るい楽しい このお国
 わが日本を 作りましょう 作りましょう

別におかしな歌詞ではないのです。
それはそれで、ちゃんとまとまっています。
けれど、なにか違和感があるのです。

曲はすぐに覚えました。
大好きな曲でした。
歌詞も、1番と2番はすぐに覚えました。
大好きな歌詞でした。

けれど3番以下になると、頭の中で、
「コレハチガウ、コレジャナイ」
そんな声がするような感じがして、まったく覚えられないのです。

ところが15年くらい前だったか、たまたま戦時歌謡としての「お山の杉の子」を聴く機会がありました。
youtubeで見たのかもしれません。
3番以下が、まったく違う歌詞でした。
そしてそのとき、頭の中で、
「コレダヨ、コレ!」
と、声がしたような気がしました。
そしてすごく懐かしいような、温かいような、あふれるような気持ちになりました。

車の中で音楽を聞くのが好きなのですが、いまどきは便利になって、スマホにダウンロードした音楽を、車の中でステレオで聞くことができます。
東京から大阪へ向かう車中用にと、先日、軍歌集をダウンロードしたら、その中になんと、あの「お山の杉の子」がありました。

調べてみたら、もともとこの歌は、戦死した父を持つ子どもを励ますためにと昭和19年に作られた歌なのだそうです。
自分は戦後の良い時代を生かさせていただいたのですから、そういう意味では自分とは関係ない歌かもしれません。
けれどそれでもなお惹かれるものがある。
それは言葉では語れない何かです。

以下がその歌詞です。
(下に動画も掲載します。)
歌をご存じない方は、是非一度聴いてみてください。

【お山の杉の子】
 吉田テフ子作詞
 佐々木すぐる作曲

1 昔々の その昔
  椎(しい)の木林(ばやし)の すぐ傍(そば)に
  小さなお山が あったとさ あったとさ
  丸々坊主の 禿山(はげやま)は
  いつでもみんなの 笑いもの
 「これこれ杉の子 起きなさい」
  お日さま にこにこ 声かけた 声かけた

2 一(ひい)二(ふう)三(みい)四(よう)五(いい)六(むう)七(なあ)
  八日(ようか)九日(ここのか)十日(とおか)たち
  にょっきり芽が出る 山の上 山の上
  小さな杉の子顔出して
 「はいはいお陽(ひ)さま 今日は」
  これを眺(なが)めた椎の木は
  あっははのあっははと 大笑い 大笑い

3「こんなチビ助 何になる」
  びっくり仰天(ぎょうてん) 杉の子は
  思わずお首を ひっこめた ひっこめた
  ひっこめながらも 考えた
 「何の負けるか いまにみろ」
  大きくなって 国のため
  お役に立って みせまする みせまする

4 ラジオ体操 いちにさん
  子供は元気に 伸びてゆく
  昔々の 禿山は 禿山は
  今では立派な 杉山だ
  誉れの家の子のように
  強く 大きく 逞(たくま)しく
  椎の木見下ろす 大杉だ 大杉だ

5 大きな杉は 何になる
  兵隊さんを 運ぶ船
  傷痍(しょうい)の勇士の 寝るお家(うち) 寝るお家
  本箱 お机 下駄 足駄(あしだ)
  おいしいお弁当 食べる箸(はし)
  鉛筆 筆入(ふでいれ) そのほかに
  うれしや まだまだ 役に立つ 役に立つ

6 さあさ 負けるな 杉の木に
  勇士の遺児なら なお強い
  体を鍛え 頑張(がんば)って 頑張って
  今に立派な 兵隊さん
  忠義孝行 ひとすじに
  お日さま出る国 神の国
  この日本を 護りましょう 護りましょう



お読みいただき、ありがとうございました。
歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
小名木善行でした。


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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年生まれ。浜松市出身。上場信販会社を経て執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。またインターネット・ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。「歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに」という理念を掲げ活動する。古事記・日本書紀・万葉集などの原文を丁寧に読み解き、誰にでも納得できる日本論を発信。

《著書》日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、その他執筆多数。

《動画》「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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