究極の防衛兵器



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20210126 太古の地球
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歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
小名木善行です。

笹の才蔵(ささのさいぞう)の物語は、以前にも何度かこのブログでご紹介しています。
要約を申し上げると、戦国時代のこと・・・・。
可児才蔵(かにさいぞう)という宝蔵院流の槍(ヤリ)の名手がいて、戦(いくさ)の場では、討った敵将の数が多すぎて、首を腰にぶら下げきれないからと、戦(いくさ)の度に背中に笹(ささ)を背負って、自分が討ち取った敵将の首に、笹の葉を咥(くわ)えさせていた。
そのため、ついたあだ名が「笹の才蔵(ささのさいぞう)」であったわけです。

ある日、才蔵に試合を申し込む武者が現れる。
有名な才蔵を倒して、自分の名を売ろうというわけです。
日時が指定され、相手の武者が河原で待っていると、果たして笹の指物を背中に挿して甲冑(かっちゅう)で身を固めた才蔵がやってくる。
そして才蔵の部下10名が鉄砲を持ち、火縄に火をつけて、後ろに控えるわけです。
相手の武者は驚いて、
「これは実戦ではない。試合だ」と抗議する。
ところが才蔵、
「俺の試合はすべてが実戦だ」と笑いながら答えましたとさ・・・というのが、このお話です。

ちなみに可児才蔵、実在の人物で、亡くなったのが1613年、いまからおよそ400年前です。

さて、実はこの才蔵の行動に、日本武道の極意があります。
あるいは日本人らしさがあると言っても良いのです。

どういうことかというと、西洋的な価値観ならば、リングの中で、一定のルールのもとでフェアに戦うのが格闘技です。
ボクシング、レスリング、フェンシングといった武術から、野球やバレーボール、バスケットボール、などの団体種目に至るまで、すべて同じで、あくまで一定のルールがあって、そのなかでフェアに戦う。
だから、日本武道である柔道や空手まで、体重別になったりします。

ところが実戦にはルールも体重差もありません。
たとえば、ラグビーは、比較的大柄で筋肉質な紳士のスポーツですけれど、相手チームが全員、身長3メートルを越え、体重も300キロを越えるような選手たちだったら、たぶん試合になりません。
けれど実戦なら、そういうことは普通にあるわけです。

先の大戦のときの日本人男子の平均身長は155cmです。
対するアメリカ人の当時の平均身長は170センチ、身長の大きいことで有名なオランダ人は180センチでした。
いわばゴリラと日本猿の戦いみたいなものですが、そんな中にあって、日本兵がもっとも得意としたのが、平手で対面して戦う白兵戦で、白兵戦なら負け知らずというのが、日本軍の誇りです。
体重別どころか、実戦ではむしろ体の小さな方が強かったりしたのです。

たとえば筋骨隆々の腕相撲チャンピオンと、普通にアームレスリング(腕相撲)で勝負したら、日本のどんな武人でも勝ち目はありません。
ところが日本の武道家は、そんな筋骨隆々のチャンピオンを腕相撲で簡単に打ち負かします。

どういうことかというと、力と力がただぶつかり合うスポーツ・ルールなら、まず華奢な日本人に勝ち目はありません。
ところが、精力善用、相手が力を入れるなら、こちらは力を抜く。
嘘みたいな話ですが、それで簡単に相手を抑え込んでしまことができたりします。

純粋に力と力がぶつかり合う局面というのは、実生活ではまずありません。
押せば引く、引けば押すの世の中で、むしろ相手が押してきたら、サラリと身をかわし、相手が引いたら、すかさず抑え込むというのが、実際の生活の知恵であり、日本武道の心得です。

先日、ある人と話しているときに、スイスの民間防衛の話が出ました。
けれどその人いわく、
「なに古臭いこと言ってるんですか。
 国民皆兵なんてのは、先の大戦中の話です。
 技術は進歩してるんです。
 いまなら、もし日本が攻撃されたら、
 日本は地球そのものを滅ぼしてしまうようにしたら良いのです。
 日本の技術ならそれが可能です。
 そしてそんな技術を日本が持っていたら、
 日本を攻撃できる国は
 世界中からいなくなります。」


おもわず「なるほど!」と膝を打ちました(笑)。

では、尖閣などの洋上を蚕食されるような場合はどうするのでしょうか。
漁船を装った軍用船で、実効支配してしまう。
あるいは竹島のように、勝手に上陸して領土宣言してしまう。
このようなものにどのように対処したら良いのでしょうか。

答えはかんたんなことです。
相手がコソコソと泥棒猫のようにやってくるのなら、こちらは堂々と、相手に数倍する圧倒的な火力で相手国の船舶等を叩けばよいのです。

いまだに国内に、自衛隊や警察のことを、やたらに叩こうとする人たちがいます。
自衛隊を叩くのは、日本が弱いほうが、日本を侵略しやすいと考えている他国からカネをもらっているからです。
つまり売国奴です。
警察を叩くのは、犯罪者のグループからカネをもらっているからです。
つまり自衛隊や警察の威力を弱めようとするあらゆる力は、国民の目からみたら、反社会的組織や外国への利敵行為であり、売国奴の行う行為であるということを、私達は、あらためて知る必要があります。


お読みいただき、ありがとうございました。
歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
小名木善行でした。


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コメント

Kaminari

泥棒や工作員に配慮する愚かしさ
仰る通りですね。
日本にはスパイ防止法がないこともあり、自衛する事すら許さないような論調が目立ちます。
城壁の門を内側から開けさせ、中からも外からも一挙に襲う戦いを繰り返し実行しているのはお隣の半島の得意技です。そのような行為に手をかすマスゴミ、評論家などは、まさにスパイであり工作員だということを普通の人たちが肝に銘じなければなりません。対立をおそれずに、身近な所でも説得することが求められます。
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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

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