日本の文化を海外に説明できるようになろう



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文化の違いは、どちらが正しいとか、どっちが上だとか、そういうことではありません。
それぞれの民族が、それぞれの歴史伝統文化の中で培い、そして何千年の単位で生き残った思想です。ですから一切の否定なしで、それぞれの彼我の違いをしっかりと認識し、すくなくとも日本について、最低限の説明ができるようにしていく。
できれば小学生のうちに。遅くとも、高校生くらいまでには。

20210227 八百万の神々
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歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
小名木善行です。

もう8年ほど昔になりますが、長く海外で暮らし、日本に帰ってきたOさんから、次のようなお話を伺ったことがあります。

「向こうにいると、君はチーヌか?と良く聞かれるんですよ。

 チーヌって『China』のことなんですね。
 あんまり年中聞かれるものだから、
 面倒くさくなって『Yes.』なんて
 答えようものなら、たいへんなことになる。
 二度と相手にしてもらえなくなるんです。

 だからちゃんと『No. I`m Japanese.』って
 答えるんですが、そうすると相手は
 途端にとってもうれしそうな顔になって、
 いろいろ話しかけてきます。
 私だけじゃない。みんなそうです。

 ところがね、そこからが問題なんです。
 しばらくいろいろ話をしていると、
 『No. You are not a Japanese. 』と言われて、
 とても不愉快そうな顔つきになり、
 そうなったらもう二度と
 相手にしてもらえなくなる日本人が多いんです。
 連中はっきりしたものですよ。

 なぜ相手にしてもらえなくなるかって?
 そりゃそうですよ。
 日本人の男は、高い文化意識と誇りを持った
 『SAMURAI』だって思ってるんです。
 先入観とでも言うんでしょうかね。

 ところが最近の日本人と話すと、
 その文化意識がまるでない。
 空っぽなんです。
 空っぽっていうのは、バカだってことで、
 バカと付き合っても学ぶものなど何もないから、
 もうつきあわない。
 意地の悪いチーヌ以下だということになっちゃう。

 こっちに来る連中ってのは、
 日本では優秀とされる若者が多いんですけどね。
 いくら勉強ができて、いい大学を出ていても、
 民族としての誇りや価値観がない者は、
 彼らは人間とさえみなさないんですね。
 おもしろいです。

 それにしてもね、彼らは言うのですよ。
 不思議の国ニッポンだって。

 会う日本人は、みんなひ弱で、
 誇りも価値観もないチキンなのに、
 なんで俺たちの植民地を全部放棄させるような
 すごいことができたのだろう、って。

 昔の日本人といまの日本人は、
 違うってことですかね。」


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8年前の話ですが、いまも大差はありません。
いくらテストの成績が良くて、英語やフランス語がしゃべれても、日本人として、日本をちゃんと話すことができなければ、世界の人たちは、馬鹿だと認識するということです。
それだけ我々日本人は、日本に生まれたというだけで、ものすごい幸せを享受しているということでもあるのですが、ネットの普及で世界がこれからもっと身近になっていく時代に、このままではなんとも情けない。

だいたい英語やフランス語が話せるとはいっても、日本の天皇のことを「エンペラー(Emperor)」と訳したり、八百万の神々のことを「Gods of eight million」なんて訳している時点で、もうダメです。
Emperorというのは、王(KING)の上の大王(KING)のことで、ひらたくいえば政治権力者です。
日本の天皇のことをEmperorだなどと言えば、世界の人々は、「日本は世界を征服しようとしているのか!?」と恐怖心を抱きます。
全然違います。
日本の天皇は、政治権力を持たない、国家最高権威です。
つまり、Emperorという用語自体が、誤訳です。

八百万の神々もそうです。
そもそも「GOD」というのは、唯一絶対神のことを言います。
唯一無二で、絶対の存在が「GOD」なのですから、それが800万もいると言ったら、そりゃあ、相手はびっくりして、「それって、どういう意味ですか?」と聞いてくる。
答えられなければ、バカだと思われるだけです。

西洋の場合、「GOD」も、「妖精(Fairy)」も、人間とは異なる存在であり、客体です。
そこから、西洋的な対象を客体化して観るという思考も生まれます。
つまり、神と人とは別な存在です。

けれども日本では、神々というのは、ひらたくいえば私達の共通のご祖先のことをいいます。
祖先なのですから、それは数え始めたら、いったいどれだけいるかわからない。
しかも、我々が人間となってからの祖先のみならず、人間に進化する前、あるいは生物が誕生する前まで時間を遡れば、地球そのものも我々にとっての「生きた祖先」ということになるし、太陽も地球の生みの親と考えれば、これまた祖先であり、ビックバンまでさかのぼれば、宇宙そのものも、我々の祖先です。
そこから、すべてはひとつである、みんな一緒なのだという日本的思想も始まっています。

我々日本人の祖先が暮らした縄文時代の集落では、集落の真ん中に共同墓地がありました。
つまり我々の祖先は、常に死者と共存して暮らしていたわけです。
だいたい、西洋の、たとえば指輪物語などでは、死霊使いのネクロマンサーが、死者の魂を兵士に利用しますが、これはつまり、死者は、あの世に行ってしまった、いまを生きている我々とは、まったく異なる存在であり、おそろしい敵であるといった思想です。

けれど、考えてみてください。
自分が死んだあと、自分の子や孫や、ひ孫たちにとって、我々は恐ろしい死霊であり、敵になるのでしょうか。
あるいは、死んだ爺ちゃんや婆ちゃんは、我々にとっての敵なのでしょうか。
そうではないと思います。
逆に、いついかなるときでも愛情を注ぎ、見守ってくれている、ありがたい存在なのだと思います。
死んだ爺ちゃんや婆ちゃんは、絶対そうであると信じることができるし、自分もまた、あっちの世界に行ったあとも、生きている我が子や孫たちにとっての、幸せの守り神になりたいと思うし、絶対にこの子達をいついかなるときでも守り通したいと、誰もが普通に思うことではないでしょうか。

だから縄文時代の我々の祖先は、常に死者と共存したのです。
そしていまでも、インドやチャイナ仏教にはない、お位牌に御魂を容れて仏壇にお供えするという習慣が日本にはあります。

では、日本は多神教(Polytheistic)の国なのでしょうか。
これまた間違いです。
西洋における多神教は、ギリシャのアポロンの神々や、ティンカーベルのような妖精信仰のことを言いますが、そのいずれもが、神と人とは、別な存在です。
ここでいう「別な存在」というのは、たとえば、「人と猿」、「動物と植物」、「魚と陸上動物」、「宇宙人と人類」といったほどの違いになります。
つまり、種が異なるのです。

ところが日本人にとっての神々は、ご祖先の御魂のことを言います。
同じ人間なのです。
だから神様だって、泣いたり笑ったり、ときに失敗したりもしますし、いたずらもします。
神々の延長線上に人がいるし、人の延長線上に神々がおわします。
だから日本では、究極的には、神々と人は一体になります。

こうした文化の違いは、どちらが正しいとか、どっちが上だとか、そういうことではありません。
それぞれの民族が、それぞれの歴史伝統文化の中で培い、そして何千年の単位で生き残った思想です。
ですから一切の否定なしで、それぞれの彼我の違いをしっかりと認識し、すくなくとも日本について、最低限の説明ができるようにしていく。
できれば小学生のうちに。
遅くとも、高校生くらいで、そうしたことをしっかりと教育のカリキュラムに入れていくべきではないかと思います。

そして現状で、教育プログラムに入っていないなら、社会人教育として、これは本来なら官民挙げて行って行かなければならないことであると思います。

最近はときどき、「おほみたから」とか、「シラス」といった言葉が、若い方々の間からも、たまに聞かれるようになりました。
そういう意味では、すこしずつ改善されつつあるように思うのですが、でも、まだまだです。


お読みいただき、ありがとうございました。
歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
小名木善行でした。


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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
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