これから先、日本学、日本的価値観への研究が、いまとは違った形で大きな需要を生みます。 いまの若者たちが日本を学ぶことは、その若者自身のみならず、世界の未来を拓く大本になっていきます。 これは、必ずそうなります。 |

画像出所=https://www.mri.co.jp/knowledge/insight/ecovision/20191011.html
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歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに 小名木善行です。
2050年といったら、およそ30年後になるのだけれど、以下に書くことは、おそらく15年後にはほぼ実現してしまっているのではないかと思います。
世界は著しく大きく変化します。
その変化の中で、私達日本人がどのような国家を選択するかは、いま生きている私達自身の選択にかかっています。
まず自動車から行きます。
すでに国民の足となっている自動車ですが、2050年には、すべての車が完全自動運転になっているであろうと言われています。
コンピューターによる完全自動運転ですから、ドライバーは不要です。
従って、運送業やタクシーなどにおいても、ドライバーという職業自体がなくなるかもしれない。
ついでにマイカーという選択も、かなり減少することになりそうです。
町でも村でも、スマホを操作するだけで、車が玄関前に横付けになります。
目的地に到着して車を降りたら、その車に待っていてもらうこともできますし、「帰って良し」と命じることもできます。
車自体がロボットと同じです。
この点、車は自分の部屋の一部といった現代における観点も、かなり様子が変わります。
というのは、車の中に乗り込むと、そこは3Dのバーチャルリアリティシステムによって、視界の360度すべてがタヒチにもなるし、宇宙空間にもなるし、自分の部屋にもなります。
好きな音楽も、映画も、クラウドサービスによってもたらされますから、持ち歩くのはスマホだけ。
そのスマホも、ハンカチのように畳んで持ち歩くことができものや、メガネに仕込まれたものもできるようです。
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メガネタイプの場合、ノートパソコンの画面を、自分の膝元の空中に映し出します。
その映し出されたキーボードに文字を打ち込むと、ちゃんと画面に反映する。
他の人からは、なにもない空中で手をひらひらさせているだけのように見えますが、本人はメガネに映し出されたVRで、手元のバソコンを操作しているわけです。
また目の間で怒鳴っている上司の顔は、眼鏡の横をトントンとたたくだけで、ぽんぽこたぬきが、アニメ声で怒鳴っているようにしか聞こえないし、見えなくなったりもします。
映像は常に360度のVRとなります。
すでにDVDだった映像は、映像配信の時代になっていますが、配信される映像は4kであれば、ブルーレイよりもはるかにきれいな映像になっています。
これが近々、倍の8Kになる。
そしてその後には、8K映像での360度のVRの時代になります。
すると、人々は、常に自分の好きな空間で仕事をしたりデートしたりすることができるようになります。
海外旅行も、自分の部屋にいて味わうことができるし、映像だけでなく、感覚機能も脳のコントロールで味覚や、さわやかな風を感じたり、空気の匂いも感じることができるようになる。
そんな中で、70代の夫婦でも、映像の中ではお互いに20代前半の若者になって、男性は筋肉隆々、女性はナイスバディとなって、デートを楽しむこともできます。
その筋肉隆々と、ナイスバディですが、リアルにおいても、実際にそのような体を、誰もが手に入れることができるようになります。
そのために食事が変わるといわれています。
すでに、筋トレする男性諸氏や、美ボディを手に入れようとする女性たちにとって、プロテインはあたりまえになりつつありますが、そうしたプロテインや、ビタミン剤のようなサプリメントが食事の中心になっていきます。
余計な脂肪になるような食事を、はじめから取らず、しかも筋肉刺激によって体脂肪率もコントロールされ、筋力も必要な筋力が保持されるようになっていますから、男性なら誰もが、自分の理想となるムキムキボディだし、女性たちもナイスなボディを手に入れています。
現代のような家での食事や外食での豪華なお食事は、ほぼ消滅します。
わざわざ高いお金を払って高級レストランに行かなくても、VRでそれは実現できてしまうし、熱々のステーキが食べたければ、それもまたVRと味覚刺激によって、自宅にいながらにしてそれが実現されます。
けれど、目の前に見ている熱々のステーキは、実は大豆を加工したお豆腐のようなプロテインでしかないわけです。
世界から飢餓をなくすために、人々の食事は、工業生産された大豆を利用した加工食品です。
いまでも犬や猫は、ドッグフード、キャットフードで、栄養も美ボディも保っていますが、これと同じように、ヒューマン・フードが誕生し、人々はそれだけを食べて、毎日をすごすことになります。
では農業はどうなるのかというと、先程申し上げたように、大豆を始めとした多くの農業生産物は、畑仕事ではなく、工業生産物になっていきます。
では、昔ながらのお野菜や、田んぼで生産するお米などはどうなるのかというと、それ自体は、普通の食生活(つまりサプリメントやプロテイン食)では食べられない、破格の超高級品となりますから、無農薬の有機栽培された完全自然農作物しか、需要がなくなるし、さらにいうと、趣味で作られる自然農栽培の作物が、育てるという人々のお楽しみになっていくし、それらを行うコミュニティが生産する作物が、破格の高級品として取引されることになります。
たとえばいまでも、縄文食と称して、縄文時代の食生活を再現した食事を出すお店があったりします。
これは徹底していて、作物の仕入れから、自然栽培にこだわって、まるごと縄文時代の食事を再現しているお店だったりするのですが、お値段がバカ高いけれど、ものすごく繁盛しています。
これと同じで、人々は栄養をとるだけなら、サプリやプロテインでとれるのですから、本物のお野菜を使った食事をするなら、それなりのこだわりのお店の需要が増していくわけです。
そうした食事はまた、宅配で供給されたりもします。
宅配といえば、現代社会の店舗販売物のすべては、莫大な輸送コストがかかっています。
すでに我々の時代に、店舗単位のジャストインタイムは実現していますが、これがAIによって、個人のユーザー単位のジャストインタイムに変化していきます。
買い物傾向から需要が予測され、必要なときにひつようなものが、目の前に届くという仕組みです。
そして輸送も、必要なものが必要なだけしか輸送されませんから、コストが低下し、また輸送のための中間コストが低下します。
どういうことかというと、たとえば我々がバナナを買う場合、そのバナナは、たとえばアフリカから届けられたバナナがスーパーの店頭に並んでいて、一房ごとに個包装されていて、値札も貼られているものを買っているわけです。
そして安く売るために、産地の農家の人々は、価格をものすごく叩かれているわけです。
ところがAIの普及は、産地の農家からの直売を実現します。
自然栽培でおいしいバナナは、需要が増して世界中から注文が入ります。
生産には限りがありますから、その分、値段が跳ね上がります。
そしてその利益は、生産者である農家の利益となります。
また、そうした産物をネットで提供しているAmazonのような会社は、自分たちは情報の仲介をしているだけですが、そのすべての取引から、一定のマージンをとって利益をあげています。
その利益の一部は、宣伝に協力してくれる個人に還元されています。
それでも、現代の無駄の多い(売れ残るものまで仕入れて、その分のコストを上積みしなければならない、あるいは個包装しなければならない。それらはすべてコストがかかります)物流よりも、はるかに安い価格で商品を提供できるようになるわけです。
とまあ、いろいろ書いてきましたが、ハイテクがAIやVRにシフトし、除法通信ネットワークが5Gから6G、7Gの時代になるにつれ、私達の生活は、これから大きく変化します。
そして変化するときというのは、若者たちに様々なチャンスをもたらします。
我々の世代が10代、20代のときに、未来はゆめばかり、21世紀は光り輝く時代に思えた、それと同じことが、いまの若者世代は、目の前にしています。
そして同時に、ハイテクの進歩や物流の進化は、それらと逆行する形で、たとえば食物などでは、本当に良いもの、いまなら趣味的に作られている無農薬栽培された昔ながらの食べ物などは、あくまでそれを作っているコミュニティのためのものであるだけに、他の人がそれを買おうとすれば、ものすごく値段の高いものになっていきます。
いまなら外食なら、一人前せいぜい1000円か1500円です。
2000円もだしたら、かなり良いものを食べることができる。
けれど2050年の世界では、外食するのは、ほんものの、趣味的に作られたこだわりの農産物による、こだわりの料理です。
一人前2万円〜3万円があたりまえになる。
値段というのは、交換価値のことですから、それが当然なのです。
売る側からすれば、売らなくたって、もともと趣味で自分たちのためだけに作っているのだから、構わないのです。
それを一緒に作るという手間をかけずに、結果だけをいただこうとするならば、それなりのコストを払うのがあたりまえ・・・と考えられるようになるわけです。
そうそう。
ロボットのことも触れて置かなければなりません。
基本的な家事の一切は、万能ロボットがこなすようになります。
会社の経理処理などは、領収書などはすべてクレジットなどの電子決済なので、コンピューター上ですべて処理されます。
家事のお掃除や食事の支度、片付けや家具の配置などは、すべてロボットの仕事です。
ロボットも、超高性能のCPUを、それぞれのロボットが持っていたらコストが高くなりますが、それらはすべて通信ネットワーク上で処理されますから、家にあるロボットは、ただの「動く端末」でしかありません。
ですから値段も安く、どこの家にも置かれるようになります。
というわけで、これからの時代は、これまでの時代のように、親方日の丸で、大手に就職したら生涯安泰、というわけにはいかなくなります。
巨額の利益を上げる大手でも、従業員数は、せいぜい全世界で数百。
多くの巨大企業は、従業員数100人未満となることでしょう。
では、他の人々はどうやって暮らすのかといえば、それぞれが所属するコミュニティが稼ぐ広告料収入などを通じて、コミュで収益をあげ、それらを分散することで、参加するみんなが豊かに生活できていけれるようにしていくことになるのかもしれません。
そうなると、個人主義というよりも、コミュニティという集団を維持するために必要な哲学や精神性が求められるようになります。
そしてこれをいち早く実現してきた国、ないし民族は日本人です。
つまり日本的な価値観が、世界中で求められるようになっていきます。
これから先、日本学、日本的価値観への研究が、いまとは違った形で大きな需要を生みます。
いまの若者たちが日本を学ぶことは、その若者自身のみならず、世界の未来を拓く大本になっていきます。
これは、必ずそうなります。
お読みいただき、ありがとうございました。
日本をかっこよく!! むすび大学。
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コメント
kinshisho
興味深いお話でした。
もしかすると、この長い長い不況と苦しみは日本が世界で真っ先に新たな時代を迎えるにあたって必要だったのか、もしもそうなら、これまでの繁栄を前時代的遺物として徹底的に削ぎ落とす必要があったのかもしれません。
もしも1997年の時点でデフレに入らず不況を脱出していたら、設備投資は活発になる反面新たな時代を迎えても古い形のまま残って荷厄介な殻を背負ったまま次の時代への移行を阻害する結果になったかもしれません。そうなれば環境変化に対応できず日本は反って沈んで行ったかもしれないということなのでしょう。
何もかも削ぎ落としたということは、土地に喩えれば更地も同然で、世界で日本だけが次の時代に新たなシステムを構築する準備が整っていると言えるのかもしれません。
そして、そのためには日本人の精神的な成長が必要だったのか、もしも不況を早くに脱出していたら個人主義が幅を利かせ公民主義の時代に取り残されることになった可能性もあります。
日本の神々はそれを望まなかったということでしょう。
現在の繁栄が、一転して次の時代に反って発展並びに環境適応を阻害するケースは歴史上無数の事例が存在し、今繁栄を極めている国々が、一転して次の時代に行き詰まる可能性は十分考えられます。
天国は、所詮は地獄への入口に過ぎず、今地獄にある日本こそ反って天国に一番近いかもしれないのです。
例を挙げると、第一次大戦後のドイツ軍が挙げられ、第一次大戦で敗れたドイツは軍備の大幅な縮小のみならずドイツが最初に考案した軍の頭脳とも言える参謀本部の設置も禁じられた訳ですが、皮肉にもこのことが新生ドイツ軍誕生への布石となります。
というのも、もしも参謀本部が温存された場合、古い形のまま残って荷厄介な殻となり、参謀本部存続のために役所仕事に押し潰され官僚組織化してどうにもならなくなったと言われています。
廃止されたからこそ軍の最高幹部らは地下へと潜り、煩瑣な事務手続きから解放されて未来の計画に対して全力で構想することに集中できる環境が整えられたとも言えましょう。
今の日本もある意味では第一次大戦後のドイツと似通ったような環境であり、ある意味では日本ではそれまでのシステムが軒並破壊された結果、新たなシステムを受け容れる余地はどの国よりも高いと言えるかもしれません。
他にも例を挙げれば、アメリカでは現在カリフォルニア州とテキサス州で新幹線の導入が検討され、恐らくはテキサスでの開業が最も早いと予想されますが、御存知アメリカは自動車大国であり道路大国でもあるため自動車メーカーと航空機メーカーが圧倒的な地位を持っているが故に新幹線の導入は面白くもないに違いなく、開業まで順風満帆とはいかないでしょう。
しかし、日本で新幹線に乗ったアメリカ人を中心に認識は着実に変化しているようで、新幹線導入を求める声は日増しに高まっていると考えられる中で自動車や航空機関連がロビー活動で妨害に出れば、アメリカは時代に取り残されるかもしれません。
実際に体験するというのはこうも認識を大きく変えるのかと私も驚きなのですが、コロナ前までの日本ブームは、もしかしたら神々が打った布石だったのか。
ただ、アメリカの場合ネックとなるのは都市と都市の間が最低でも日本の倍以上離れていることがザラで、新幹線を導入できる条件にある場所は限られるため、さすがにアメリカ全土に新幹線網を敷くのは当然現実的な訳もなく、個人的にはバンクーバー~サンディエゴに至る西海岸とテキサス州の主要都市間、ボストン~ワシントンに至る北東回廊が現実的と言えるかもしれません。東海岸は人口も多いため、ワシントンからフロリダ半島までの延伸も選択肢に入るかと思います。
今後、アメリカの場合は交通機関の棲み分けが求められるのではないでしょうか。
例えば300㎞以下が自動車、500~1000㎞辺りが新幹線、1000㎞以上が飛行機といった具合に。興味深いのが、長距離でも新幹線を導入するメリットがあると主張される方もいることで、飛行機と比べ悪天候による欠航リスクが低いのもメリットだと考えているようです。
自動車の運転は楽しいけど、アメリカでもドライバーの高齢化は社会問題となっており、自動車が運転できなくなることは生活が成り立たなくなることを意味するため、高齢であっても自動車を運転せざるをえず交通事故リスクが高まることにもつながっており、もしかしたら新幹線がアメリカに於ける交通事故リスク減少の切札になる可能性もあります。
新幹線によってこれまで以上のスピードを得ることで、アメリカに於いて公共交通機関が復権する意義は小さくないと思われ、それが新たな時代への移行の象徴となるような気がします。
ついでに言うと、これは個人的な願望も含まれており、アメリカのことですから新幹線が開業すれば宣伝目的で映画が制作されるのは間違いなく、新幹線の知名度が真の意味で世界に広がる切っ掛けともなった映画『新幹線大爆破』のハリウッドリメイクが制作されるのではないかと密かに期待してたり。
因みに元祖で持ち込まれた、『一定のスピードに達すると起爆装置が作動し、一定のスピード以下になると爆発する』という設定は後に多くの国内外の映画で模倣され、中でもキアヌ・リーブス主演のスピードは大ヒット作になってますし。
何だか新幹線の話になってしまいましたが、世界中で人々の認識がこれまでとは少しずつ変化してきているのは間違いないでしょう。
2021/04/16 URL 編集
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忘れてた名称は、
『アドホック』通信です。
よろしくお願いします。
2021/04/16 URL 編集
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では、米中韓が日本の首根っこを押さえ続ける方法のハイテク化、未来化するのでしょう。
既に成立している、中共の囚人社会ですね。物理戦争の未来化はドローン白兵戦は既知。
ジョージオーウェル1984のビッグブラザー
という名の、スーパーシティ法案、、、
ん、ねず先生、危険ではないですか。テロリストはEMP爆弾テロが主流となり、完全無農薬の有機栽培、原始農法、ん、、、原始共産主義はポルポトだ。
共同体が個人主義を独立性が強くなる。共同体の中だけで通用する通信網が出てくる。
↑これの通称を忘れました。
周波数の支配ができなくなる、青天井にもなる、600万GHzとか、600万GHzと600,001GHzの細分化まで分化されてくる。
この未来化に対する、記紀から読み解く対策を教えて下さい。単に、時代がどんなに変わっても揺るがない物がある〜、という月並みな論点逸らしではなく。
なぜなら、インターネットもなかった時代に、神社システムと言える、代替の通信網がすでにあった事などを、先生から教わったからです。
聖書に全てが書かれている〜と言うような妄信ではなく、記紀から歴史の相似形として、未来の見方があると思われるからです。
2021/04/16 URL 編集