相手には証拠を要求し、自分は憶測で語る人たち



第83回 倭塾 5月23日(日)13:30より開催
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疑問に思ったのなら、その反対陣営の主張と比較検討してみることです。
そして相手にばかり証拠や根拠、論拠を要求する者があれば、それはたいていの場合、工作員か、工作員に理性を奪われた馬鹿者か、カネのために魂を売った馬鹿者です。
そういうことを行う人のことを「悪魔界の人」といいます。

20210501 バイキンマン
画像出所=https://tr.twipple.jp/h/42/80/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%B3x%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%81%8C%E3%83%91%E3%83%B3%E5%B7%A5%E5%A0%B4.html
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歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
小名木善行です。

某大国にある世界最大のニュース番組制作局が、その国のトップを決める選挙に際して、
「候補者A陣営が選挙の違反などを主張したら徹底的に証拠を要求しろ。
 候補者B陣営に関しては、憶測で全面的に擁護せよ」
と命令をしていたことが、あるジャーナリストの取材によって明らかになりました。

こうした、
「相手には証拠を要求し、
 相手が証拠を示せば憶測でそれらを否定し、
 自分たちは、ただの憶測を一方的に垂れ流す」
この手法は、政治工作や情報操作をしようとする人たちにとって、いわばセオリーとも呼べるものです。
その背景にあるのは、多くの場合、ただの金儲けであり、特定の個人または集団にとっての利益であり、多くの人々に苦痛を与えるものです。

要するに、自分たちは証拠不要で、憶測による発言を垂れ流し、盛大な露出効果で世論を、自分たちに有利なように操作する。
一方で、相手に対しては、常に細かに証拠を要求し、憶測で非論理的に証拠不十分として、相手の発言の信頼性を否定し、世間に不信感を与え、あるいは情報の削除取消を要求する。

逆に言えば、誰かの主張に対して、証拠を要求したり、発言に水をさして事を曖昧にし、発言の信憑性を削ごうとする行為を行う者がいれば、それは、工作員か、あるいはそんな工作員にすっかり洗脳されてしまった、哀れな人たちだ、ということです。

こうした洗脳に引っかかっている人は、意外と多いものです。
とりわけ、自分がエリートであるとか、自分は頭がよいと過信している人ほど、
「証拠は?根拠は?」といった指摘は、いっけんすると冷静で客観的なものに見えますから、工作にひっかかりやすいのです。

これは大切なことで、どなたかも書いておられましたけれど、「真実はひとつしかない」という言葉自体が嘘を含む洗脳用語です。
どういうことかというと、事実はひとつしかないけれど、真実は幾通りも存在するのです。

たとえば織田信長は、本能寺の変で、明智光秀に攻められて死んだとされています。
すくなくとも、その事件後、440年経過しているのですから、信長がいま生きていないことは事実です。
ただし、信長が本能寺で死んだかどうかは、「そう書いてある文献がある」というだけで、実際のところはわかりません。

つまり事実は、事件後440年経過した現代において、織田信長が生きていない(死んでいる)こと、および、信長が本能寺で死んだと書いた文献史料がある、というだけのことです。これが事実です。

では、実際には、そのとき何が起きていたのか。
そして本当に信長は死んだのか、それとも生きていたのか。
それらを、誰もが納得できるストーリーにするのが、歴史です。
ストーリーは無限にあります。
つまり真実とされる筋書きは、幾通りも描くことができるのです。

大東亜戦争の緒戦において、日本海軍が真珠湾を攻撃したのは事実です。
しかし、では何故日本海軍は真珠湾を攻撃したのか、を納得できるように筋道立てて記述するのが歴史です。
その筋書きは幾通りにも書くことができます。
つまり、真実は、幾通りもあるのです。

そしてその記述をするためには、その信憑性を保つために、いくつもの証拠を積み上げる必要があります。
しかし、そうして積み上げた証拠のひとつでも、「それは嘘だ、間違っている」と述べれば、その記述そのものを否定しさることができます。
そして、その主張をしている人自体の信頼性を奪うことができます。

そしてこれが工作活動のための手段になります。

対立する主張を評価するに際しては、バランス感覚が必要です。
一方の側には証拠を要求し、一方の側は憶測だけで証拠を必要としない、というのでは、バランスのとれた議論であるとは言い難い。あたりまえのことです。

その「あたりまえ」に気付くことができるかどうかが、情報化社会におけるリテラシーです。

「リテラシー(literacy)」というのは、事象や情報を正しく理解・分析・整理し、それを自分の言葉で表現したり、判断する能力のことをいいます。
そしてこのときに、一番役にたつリテラシーのための技術(もしくは判断基準)になるものこそ、「双方の主張のバランスを測る」というものです。

そして、相手にばかり証拠を要求する主張や、論理的に整合性のつかない主張と、もし疑問に思ったのなら、その反対陣営の主張と比較検討してみることです。
そして相手にばかり証拠や根拠、論拠を要求する者があれば、それはたいていの場合、工作員か、思想的にかなり偏った人であると、見切るのが正解です。

なぜなら、そういうことを行う人は、いわゆる「悪魔界の人」だからです。
悪魔界の人には特徴があります。
これについては、鶴見クリニック院長の鶴見隆史先生が、次のように述べています。
(この論考は、月刊『玉響』2015年6月号P36に掲載されています)

1 自分本位
2 正義を装って周囲を巻き込み、集団を作って悪いことをする。
3 欲望、特に金銭欲が異常なまでに強い
4 嘘をつくことをなんとも思わない
5 自分に不都合になると、必ず理屈に合わない難癖をつける

6 驚くほど心の中が冷たい
7 相手のちょっとした欠点をあげつらって仮借ない攻撃をする。
8 しつこい
9 問題を都合よくすり替える
10 他人の不幸が喜び

11 考えが表面的で深みが「全く」ない
12 自分への反省がまったくない
13 他人の悪口が大好き
14 電話魔
15 言葉遣いが汚い

16 固定観念の塊
17 ちょっと御しやすいとわかると、調子に乗って傲慢で支配的な態度に出る
18 根本的に品格がない(下品)


このような人は、悪魔的人間というより、人の皮をかぶったケモノでしかありません。
そうした人とは、
  関わらない
  近づかない
  寄せ付けない
ことです。



お読みいただき、ありがとうございました。
日本をかっこよく!! むすび大学。


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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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