ものすごくわかりやすくDSと世界の歴史を俯瞰する(3)大航海時代



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20210528 大航海時代
画像出所=https://sekainorekisi.com/world_history/%E5%A4%A7%E8%88%AA%E6%B5%B7%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E8%83%8C%E6%99%AF/
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歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
小名木善行です。

ペストによってモンゴル帝国が崩壊したとき、帝国が裏付けた通貨である交鈔(こうしょう)が価値を失いました。
そしてこのとき、日本から金《GOLD》を大量に輸入し所持していた中東商人のオスマン家が、次の時代の主役となりました。
オスマンは、地中海交易の利権を独占し、地中海で行われるあらゆる商船取引から、徹底的に税を取り立てました。
結果、地中海交易は「儲からなく」なりました。

地中海の端にあるスペインとポルトガルは、そこでオスマンに支配された地中海交易から抜け出して、新大陸に富を求めました。
彼らはオスマン家の貯蓄財産を保有している、かつての石屋さんたち(メイソン《石屋》、ロック(石)のフェラー(一家)さんたち)に金《GOLD》を出してもらい、その金《GOLD》を元手に外洋船を造り、船長を雇い、船長は船員を集めて、アフリカへ、そして大西洋を渡ってアメリカ大陸へと向かいました。
元手はタダではありません。一定期間後には、全額返さなければならない。
ですから彼らは、ありとあらゆる方法を用いて、船の行き着いた先から富を持ち帰りました。

こうして大航海時代が始まりました。
この時代を描いた映画などを見ると、航海する船の中に、船長ではないのに、船長よりも威張っている人が、必ず乗船していることにお気づきいただけるものと思います。
それが投資家から付けられた、いわば付け馬にあたる人で、彼らは船長がカネを持ち逃げしないか監督し、また状況を本国にいる投資家の親分に逐一報告することを仕事にしていました。
そしてこの仕組は、実は現代の株式会社の仕組みになっています。

日本の学校では、株式会社は、企業が資金調達するときに、その資金を小口に分散した株にして、多くの人たちから資金を調達する仕組みであると教えます。
基本はそのとおりです。しかし欧米の企業の場合は、その前にちょっとした仕組みがあります。


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例を出してお話します。
たとえばAさんが、インターネット通販で大当たりして大儲けしたとします。
するとそこに投資顧問会社の人が現れて、
「Aさん、あなたひとりで商売をたちあげて、こんなに儲かったのなら、私達があなたに10億円出すから、人を雇い、事務所を大きくして、もっと大勢で大規模にその商売をしませんか。そうすればいまの何十倍も儲かるようになりますよ」と投資を持ちかけます。

そして大儲けできる会社になったら、その会社を上場させます。
すると、その会社の株に値が付き、額面500円の株が1万円とかになるわけです。
要するに株券というただの紙切れが、1万円という現金になる。
こうして投資会社は、資金を回収します。
またこのとき、会社の経営陣には、投資会社から経営者が送り込まれます。これがいわゆるCEOとか、COOとか呼ばれる人たちです。
名称や肩書は、時に応じ、その会社の状況に応じて、社長(President)であったり、最高経営責任者(CEO)であったりとまちまちですが、要するに、その会社を立ち上げ、稼いでいる人と、そこに資金を付けて儲けだけを吸い上げている人が、経営陣に混在しているわけです。

現代の米国の「GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)」や、電気自動車のテスラなどの新興企業が、ものの数年でいきなり世界のトップランキングの大企業に成長する仕組みがここにあります。
この仕組は、大航海時代の船とまったく同じ仕組みです。

また、この時期、ヨーロッパでは火薬を用いた鉄砲が開発されました。
こうして15世紀半ばから17世紀半ば、スペインとポルトガルは、ついには1494年のトルデシリャス条約によって、世界をスペインとポルトガルで二分するというとこまで、勢いを増していきました。

モンゴル帝国でペストの大流行が始まったのが1348年、コロンブスが新大陸を発見したのが1492年、トルデシリャス条約が1493年です。
さらにこの50年後、スペインが支配していたメキシコで、相次いで金銀銅の鉱山が発見されました。
もともと金だけでは、通貨の絶対量が足りません。そこで金の代替物として、銀や銅に、金との交換価値が付与されていたのですが、その金銀銅の産出量があがったのです。
メキシコの鉱山は、こうしてスペイン王国に巨大な富をもたらしました。

一方、この鉱山から産出した金銀銅を運ぶスペイン船を強襲して、財宝を奪う国がありました。それが英国でした。
島国である英国は、大西洋で、ろうそくの原料となるクジラを捕鯨していたのですが、この捕鯨船がスペイン船をたびたび襲ったのです。
これが儲かる。怒ったスペインは、貨物船団を護衛するために、大量の軍船を造船します。すると英国はその造船所を襲い、建造中の軍艦を破壊しました。さらに激怒したスペインと英国の艦隊が衝突したのが1588年のアルマダ海戦です。
激しい戦いの結果、スペインは無敵艦隊を壊滅させ、大西洋の制海権を失います。

さてここで、おカネの流れを見ていきますと、メキシコの鉱山で採掘された金銀銅は、大量にスペインに運ばれました。ところがそのスペインは、運送中の資金を英国に奪われ、また、対英国海賊対策のために、盛んに軍艦を建造するために、蓄えた資金を市場に放出しました。
放出された金銀銅は、金融機関によって回収され、英国の軍艦建造に投資されました。

これによって英国では、市民が経済力を持つようになりました。そして1628年には英国市民が英国王室に権利の請願を行い、政治は市民が行うようになります。そして1694年にはイングランド銀行が設立されました。イングランド銀行は、英王室が経営する銀行ではなく、その王室のもとにある市民が行う「英国政府」に、資金を貸し付ける、半分外資の銀行です。

つまりメキシコで採掘されスペインに渡った金銀銅は、スペイン王室の宝物庫から、スペインの造船業と英国に流出し、その金銀銅は、それぞれ市民へと流れ、その市民に流れた金銀銅は、イングランド銀行を経由して金融を行う、元の石屋さんたちに回収されていったわけです。

このイングランド銀行の経営(運営)について、ひとつの事件が起こったのが1776年です。
インゴルシュタット大学で法学を教えるアダム・ヴァイスハウプトが哲学や政治についての知的な議論を行う団体を発足させました。世にいうイルミナティの発足です。イルミナティという語は、もともとは「光に照らされた者」を意味するラテン語ですが、後に啓蒙家たちによる秘密結社を意味する用語になりました。

ちにみにここでいう秘密結社というのは、日本語的な感覚ですと、なにやらおそろしい秘密の集団のようなイメージがありますが、西洋においては単に登記のない任意団体のことを言います。つまりイルミナティというのは、ただの任意団体であったわけです。

また、なぜ彼らが「光に照らされた者」たちなのかというと、彼らがピタゴラスの思想を根底に置いたからです。ピタゴラスの思想というのは、人には輪廻転生があり、誰もが王になれる資質を持ち、数学によってこの世のすべては説明することが可能であり、人は原始共同体を重んじるべきであって、既得権を持った王侯貴族や教皇などの存在は不要なものであり、宗教的ドグマから離れて科学的に物事を捉えていこう、という思想を共有する人たちであったからです。

この思想は、王国による領域支配や、教会による思想支配を越えて、もっとはるかに巨大な・・・つまり王国の領域や教会の持つ思想領域を越えて、もっとはるかに大きく世界を包み込む力を求めるようになりました。彼らの中で資金力を持つロスチャイルド家は、英国がインドに設立した東インド会社の、放漫経営によって経営破綻した事業を、次々と買い取っていきました。そして英国政府に影響力を持つようになると、ついにイングランド銀行に、金本位制を採用させます。
つまり、国家の力、王の力よりも、事実上、金《GOLD》の力が物を言う社会の構築をはじめたのです。

ちなみにロスチャイルドという用語は、もともとロス(Roths)が地名で、チャイルド(Child)が子供たちです。つまりロス出身の子供たちという屋号です。その子供たちが銀行家となって、金持ちとなった人たちの金《GOLD》を預かり、ついには、金《GOLD》がなければ通貨を発行できない、という仕組みを築くわけです。

この仕組は、金《GOLD》そのものを所持した分しか、おカネを使えないということではなくて、金《GOLD》を所持している銀行が、金《GOLD》があることを保証することで、金《GOLD》との交換券を発行します。実際に金《GOLD》を持っていなくても、その交換券だけで商売ができるし、資金決済ができるのですから、交換券だけが独り歩きします。仮に10万円の支払いが、Aさん→Bさん→Cさん→Dさんと行われたとき、10万円×4人=40万円が必要なわけではなくて、必要な資金は最初の10万円だけです。しかもその10万円の金券は、銀行屋さんが「ある」と言っているだけで、実際にはその銀行は千円分の金《GOLD》を所持しているにすぎない。
つまり、金本位制というのは、金《GOLD》を持っていることにするだけで、実際の所持量の何十倍ものおカネを運用することができるという、実に摩訶不思議な制度であったわけです。(これを考えた人は、ほんとうに天才だと思います。)

そしてここに、もうひとつの大きな事件がありました。
それが西洋の日本との出会いです。日本が保有する黄金の量は、日本単独で、西洋が保持する黄金の総量に匹敵する量がありました。まさに日本はマルコポーロの言う「黄金の国ジパング」そのものであったのです。

続きはまた次回


お読みいただき、ありがとうございました。
日本をかっこよく!! むすび大学。


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コメント

コンボ

今やそのDSもトランプ率いるQ陣営の尽力により、すっかり壊滅しています。
表向きは今でも大物クラスが幅利かせてるように見えますが、実際には裏では既に一掃されています。
残るは下っ端の小物連中ばかりで、既に大勢は決しています。


>>>ちなみにロスチャイルドという用語は、もともとロス(Roths)が地名で、チャイルド(Child)が子供たちです。つまりロス出身の子供たちという屋号です。<<<

「Roths」は地名ではなく、そもそもロスチャイルド(Rothschild)は英語由来ではありませんので、「child」の部分も「子供」という意味ではありません。

元はドイツ語由来で、スペルは同じで読みは「ロートシルト」です。
ドイツ語で「Roth(ロート)」は「赤」、「schild(シルト)」は英語だと「shield(シールド)」、すなわち「楯(盾)」です。楯(盾)の他には「札」「立札」「標識」「看板」「名札」とかの意味もありますが。

これはドイツのフランクフルトのゲットー(ユダヤ人居住区)にあった、ロスチャイルド財閥の創始者マイヤー・アムシェル・ロートシルトの生まれた家に、赤い看板やら表札が懸かっていた事から、それを家名として名乗った事が由来です。
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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
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