梅は咲いたか 桜はまだかいな



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今回は、明治時代の流行歌『梅は咲いたか』を通して、文化を考えてみたいと思います。

20220311 梅
画像出所=https://travel.rakuten.co.jp/mytrip/trend/ume
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この時期になると、梅の花が咲き始めます。
そんな梅の花にちなんで、明治時代の流行歌『梅は咲いたか』をご紹介してみたいと思います。

『梅は咲いたか』は、江戸端唄(はうた)といって、明治時代に流行した俗謡『しょんがえ節』を基にした小唄。です。
「端唄」というのは、江戸末期の天保年間頃から流行だした小曲で、老中首座となった水野忠邦が行った天保の改革で、なんと三味線が贅沢だと禁止されてしまった。
禁が解けた10年後、ようやくまた三味線が弾けるようになったけれど、長唄のようにレパートリーが長い曲は、なかなか素人にはむつかしい。
そこで、10年の穴を埋めて、気楽に楽しめるような短い曲で楽しもうと生まれたのが「端唄」です。
江戸で流行った江戸端唄、上方(かみがた)で流行った上方端唄があります。

『しょんがえ節』は幕末から明治にかけて流行した、いわば「しょうがねえなあ」と思えるようなものを歌詞にした歌謡で、歌詞の最後に「しょんがえ」という囃子詞(はやしことば)を付ける特徴があります。

『梅は咲いたか』は、花柳界の芸妓たちを、季節の花々や貝に例えた歌です。
梅は、修行中の幼女である禿(かむろ)から、お新造さんといって、お座敷に出るようになった若い娘。
桜は、その上の姐さんで、山吹は実を結ばない浮気性といった感じです。


『梅は咲いたか』歌詞

梅は咲いたか
桜はまだかいな
柳ャなよなよ風次第
山吹や浮気で
色ばっかり しょんがいな

浅蜊(あさり)とれたか
蛤(はまぐり)ャまだかいな
鮑(あわび)くよくよ片想い
さざえは悋気(りんき)で
角(つの)ばっかり しょんがいな

柳橋から小船を急がせ
舟はゆらゆら波しだい
舟から上がって土手八丁
吉原へご案内


江戸から明治初期の江戸では、主な交通手段は、川を用いるものでした。
当時は隅田川も人が泳げるほど水がきれいで、神田上水や玉川上水などは、まさにそのまま飲料水になるほど、きれいな水が流れる川でした。

そんなきれいな川を、船頭さんが操船する和船で往来をしたのですが、のんびりしたもので江戸から川越まで片道36キロを、歩けば10時間、船だと15時間程度だったそうです。
江戸の柳橋から吉原に行くのも、交通手段はやはり和船で、およそ5キロの川筋を、だいたい半刻(1時間)くらいかけて、のんびり揺られて行ったのだそうです。
現代だと車で15分ほどでしょうか。

梅の花を国花にしている国といえば、チャイナと思っている方が多いのですが、梅を国花としたのは、清国と台湾に移動した中華民国で、中共は、いまだに国花は決まっていないようです。
牡丹・梅・菊・蓮・蘭の五つの花を全て中国の国花にしようとの意見もあって、なかなか調整がつかないのだそうですが、国花は、その国の心のゆとりを示します。
その意味で、欲に目がくらんだ国では、国の花は「あれもこれも」となって、永遠に決まらないのかもしれませんね。

では日本はどうかというと、多くの方は日本の国花を桜と思っておいでかと思いますが、ご皇室は菊です。
つまり日本もまた、中共と同じく、法定の国花がありません。
日本もまた、欲に目がくらんだ、どこぞの国と同じなのですね。
残念なことです。

日本をかっこよく!
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Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
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昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

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