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私たち日本人は、日本人としての文化意識を、もう一度しっかりと取り戻していく必要があります。 悪いけれど、大陸や半島と一緒にしないでいただきたいのです。
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大阪夏の陣合戦屏風図

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歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに 小名木善行です。
!!最新刊!! 大阪城に行くと、大阪夏の陣の屏風絵をバーチャルな映像で観ることができます。
全体像はトップの画像です。
全体に金箔が貼られ、総天然色のとても美しい屏風絵です。
ところが、この屏風絵の向かって左下の一部に、↓の絵柄があります。
屏風絵に描かれた絵1

似たような絵柄に、↓のようなものもあります。
屏風絵に描かれた絵2

屏風絵に描かれた絵3

屏風絵全体に、何百という人が描かれている中にあって、わずか3箇所、このような絵柄があることから、展示では、戦(いくさ)のときに、大阪城から逃げ出した女性たちが、野盗たちによって乱暴を受けたといった紹介がなされています。
大阪城の見学は、主に小学生の遠足や修学旅行で行われることが多いなかにあって、大人たちが強姦したといった描写をことさらに子どもに見せるのは、果たしていかがなものかと思いますが、展示する側にとっては、事実描かれているではないか、というのが、どうやら主張のようです。
ただ、ほんのちょっとだけ冷静に考えていただきたいのです。
なるほど1の絵では、髭をはやした男性が、女性の衣服に手をかけています。
裸にしているわけではありません。
2の絵では、男性が旗指し物を背に負った兵に着物を差し出しています。
いまでは染料は、何色であっても気軽に手に入れることができますが、大阪夏の陣が行われた17世紀の初め頃には、藍色と朱色、ろくしょうから作る緑色などは、比較的容易に手に入れることができましたが、橙色というのは、非常に高価で、普通の人にはなかなか手に入れることができなかったという事情があります。
だから、大阪城から逃げてきたであろう2の男性は、自分の橙色の着衣を渡して命乞いをしています。
「この着物を差し上げますから、命ばかりは助けてください」
というわけです。
橙色の衣装は貴重品です。
これに対し、左側の男性は、もしかすると着衣を受け取ろうとしているのではなく、
「そのような真似はよしなさい」と、受け取りを拒否しているのかもしれない。
1の女性も、橙色の着物を来ています。
橙色の着物は、高貴な女性であることの、ある意味証明ですから、この髭の男性は、逃げようとして転んだ女性に、「大丈夫か?
拙者が助けてしんぜよう」
と言っているのかもしれません。
3の絵は、ニコニコした男性が女性を連れて行こうとしていて、それを止めようとしている男性が、かなり偉い人と思われる二本差しで鎧を着ていない人物に声をかけている様子です。
女性の表情も、別段恐怖に歪んでいるものでもありません。
もしかすると美しい女性を見つけて連れ帰ろうとする親父さんに、
「オイオイ、城の女性に手を出すなよ。
逃してやんなさい。
あ、殿、ちょっとこれなんとかしてください!」
と言っている様子かもしれません。
絵には解説がありませんから、描いた人が何を描こうとしたのかは、古い昔のことですから、わかりません。
わかりませんが、すくなくともはっきりと言えるのは、総金張りでフルカラーのこれだけ豪華な絵を描くには、それなりのお大様、つまり資金力のある人がバックにいなければ、絵描きさんは、絵を描くことができなかった、という事実です。
そしてその資金力のある人というのは、滅んだ大阪方ではなくて、家康側の人であったことでしょう。
その家康側の高官が、自分たちは戦場において、女性に対して恥ずかしい振る舞いをしたということを、絵描きに描かせるでしょうか。
ここは日本です。
恥ずかしい行いが、本能のままに行われる大陸や半島ではありません。
17世紀初頭においても、20世紀においても、戦場に行くのは、武士であり、その武士は地縁血縁社会の中に住んでいました。
戦場でアコギな真似をすれば、それは家の恥、地元の恥とされ、いかに戦場において名誉の働きをしたとしても、か弱い女性を手篭めにしたとか、かどわかしたと言われては、武家の沽券に関わる。
そういう意識を明確に持った人たちでした。
日本人ではない人たちから見ると、上の3枚の絵は、日本人の残虐性を証明した貴重な絵なのかもしれませんが、普通の日本人の感覚でこの絵を見れば、上に述べたような絵の解釈にしかなりません。
それをどうして強姦しているの、泥棒しているの、女性を奪い合っているのとしか見ることができないのでしょうか。
私たち日本人は、日本人としての文化意識を、もう一度しっかりと取り戻していく必要があります。
悪いけれど、大陸や半島と一緒にしないでいただきたいのです。
日本をかっこよく!
お読みいただき、ありがとうございました。
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2022/04/25 URL 編集