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昔も今も変わらぬ心。 そして今の日本が政治上も教育上も取り戻さなければならない心。 それは、「民衆こそが『おほみたから』である」という、日本古来の伝統的思想です。
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歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに 小名木善行です。
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はやいもので、もう今日から5月ですね。
年々、過ぎた時間はとても速く感じます。
5月といえば端午(たんご)の節句(せっく)。
毎月のはじめ(端)の日が「午(うま)の日」で、「午(うま)」は「ご」とも読まれることから、「5(ご)」と「5(ご)」が重なる5月5日が端午の節句となりました。
その「5」は、ひふみの数詞で「いつ」と読み、これは「齋(いつき)」を意味します。
不浄を清め、神聖なことや、ものに、命を賭ける。
それが男子の生きる道。
というわけで、端午の節句は男子の日とされました。
端午の節句というと、すぐにチャイナにその起源を求めるひとがいますが、節句というのは、暦の上で毎月あるもので、このことは日本もチャイナも同じです。
ただし、「5」を「齋(いつき)」としたのは、日本語によります。
ちなみにチャイナでは、およそ2300年前の戦国時代の屈原(くつげん)の逸話が、端午の祝のはじまりとされています。
日本で端午の節句を祝うようになったのは、8世紀の奈良時代からといわれていますから、古さという点においては、チャイナに軍配です。
屈原というのは、始皇帝で有名な秦や、斉や燕、楚などといったチャイナの戦国時代の楚の政治家です。
外交面で迷走した楚は、ついに秦によって滅ぼされ、これを苦にした屈原は、川に身を投げて死んだとされます。
その日が5月5日で、その人たちは屈原の死を悲しみ、川にもち米を蒸した「ちまき」を投げ入れたという伝説があります。(近年では、屈原そのものの実在が疑問視されるようになってきてもいますが)
気の毒な末路ですが、それだけ民衆に慕われたということについて、江戸時代の日本で国学が盛んになった頃に、チャイナの故事として注目を集めるようになりました。
国学は、民衆こそが「おほみたから」という認識に立ちます。
そうであれば、武家の男子の本懐は「民衆のために生き、民衆のために役立つこと」にあります。
そのような、民衆に慕われる立派な武士に育ってほしい。
そんな願いが、端午の節句をして、男児の祝とされていきました。
昔も今も変わらぬ心。
そして今の日本が政治上も教育上も取り戻さなければならない心。
それは、「民衆こそが『おほみたから』である」という、日本古来の伝統的思想です。
なにしろ、それが実現できたのは、歴史上、世界のなかでただ一国、日本だけなのですから。
《付録》
そうそう。端午の節句を書いたら、鯉のぼりのことも触れておかなければなりません。
男児のお祝いに鯉のぼりが立てられるようになったのは、明治に入って四民平等になってからのことです。
それまでは、農民はその土地で生きる他なかったのですが、四民平等によって、農民でも、大出世して、世のため人のために役立つことができる世の中になった。
というわけで、昔から縁起物と言われる「鯉の滝のぼり」を模して、鯉のぼりを高らかに空に上げる。
そうすることによって、より高い地位に子が昇るようにと願ったのがはじまりです。
その鯉のぼりには、鯉と「ふきながし」が飾られますが、実は「ふきながし」の方は、戦国期から江戸時代にかけて、武家が家に「幟(のぼり)」を建てたことに由来します。
四民平等によって失われた武家を表す「幟」を模した「ふきながし」を、鯉のぼりのいちばん高い位置に飾り、息子の出世を願う「鯉のぼり」をその下に配置する。
こういうところにも、日本人の、常に相手に一歩譲るという謙譲心が見えているのです。
日本をかっこよく!
お読みいただき、ありがとうございました。
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