良い未来くんに来てもらうには



日頃から整理整頓をきちんとして、あたたかく未来くんをお迎えできるように、生活にも余裕をもたせていく。
そうすると類は友を呼びますから、良い未来くんがやってきます。
反対に、なんでもかんでも捨てることばかり、小さくなることばかりしていたら、やってくる未来くんも、小さな未来しかやってきません。

20220526 未来
画像出所=https://www.irasutoya.com/2017/05/blog-post_48.html
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小名木善行です。

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最近は断捨離(だんしゃり)なんて言葉が流行っていて、なんでもかんでも捨てよう、身を縮めようということがもてはやされているのだそうです。
なにかに願掛けを行う場合も、「酒を辞めます」とか「タバコを辞めます」とか、とにもかくにも、止めるたり、絶ったりすることばかり。
どうもなじめないのです。

現実問題として、日本経済はこの30年間ずっと横ばい。
おかげで30年間のグロスのGDPの伸びは、世界212カ国中、第211位。
やった!ブービー賞だ!などと喜んでいる場合ではないのです。
経済成長が下位だった諸国は、どこもみんな内乱状態あって政府がまったく機能しなかった国々です。
そんな諸国よりも、日本の経済成長は低かったのです。
これは笑えない話です。

この30年間、政治は、様々な改革と称することをやってきました。
改革によって経済を活性化させるのだ!と言い続けてきました。
けれど、これが現実です。

日本の大卒の初任給は20万円。
30年前も20万円。
30年前には米国も20万円でした。
けれど、いまの米国は45万円です。

そんな経済が成長しない中にあって、メディアを通じて盛んに
「断捨離しよう」
「何かを我慢しよう」
ということが言われ続けてきました。

経済が成長しないのですから、庶民が自衛のために、それまで普通にしていた贅沢や嗜好を罷めるというのは、それはやむを得ない選択といってしまえばそれまでなのですが、どうにも納得できないのです。

いまから半世紀ほど前になるでしょうか。
月賦百貨店の丸井が、テレビのCMで
「なにかひとつは贅沢を」
というキャッチコピーを流してたいへんな評判になりました。

背広でもドレスでも宝石でも時計でも、コーヒーでも、何かひとつくらいは贅沢をしようではないか、というこのコピーは、国内消費を活性化し、その後の高度成長経済を支える要素のひとつとなったといわれています。

早い話、クルマも同じです。
いまどきのクルマは、20万キロくらい走ってもびくともしないし、ちゃんとメンテしていれば40万キロくらい、普通に走り続けることが可能です。
それだけ性能も耐久性もあがっているからです。

けれど、高度成長の頃は、3万キロくらいで買い替えのサイクルに入っていました。
6万キロも乗ったら過走行車といわれ、10万キロ乗ったら、いつ壊れるか不安とさえいわれたものです。
ですからいきおい買い替えが盛んに行われ、そのことが車の消費を支え、メーカーの売上を伸ばし、雇用を生んでいました。
いまでも車関係の従事者は、その家族を含めればおよそ2千万人と言われています。人口の6分の1です。

いまでは、国内のクルマの買い替えのサイクルは、7.1年なのだそうです。
さらに自動車保有世帯の3分の1は、10年以上、同じ車に乗り続けているというデータもあります。
けれど消費者側の買い替えの希望サイクルは3年です。
ここに乖離があります。
その乖離を埋めるのが、政治の役割です。
やればできるのです。
なぜなら、日本は戦後、それをやってきたし実現してきた実績を持つからです。

なんでもそうですが、物事が進まないというのは、
 やる気がない
 やる能力がない
のふたつにひとつか、その両方です。

日本の経済が30年間横ばいで成長がなかったということについて、日本に、景気を上向かせるだけの能力がなかったということは、まずありません。
昔もいまも、日本人の能力は高い。

ということは、日本経済が上向かなかったのは、そうしようとするやる気が政治になかったということです。
日本経済をよくしない政治なんて、政治の名に値するのでしょうか。
そもそも必要なのでしょうか。

昔の人は未来のことを、未だ来ていないお客様だと考えていました。
どのようなお客様に来ていただくのかは、いまの心がけ次第だというわけです。

日頃から整理整頓をきちんとして、あたたかく未来くんをお迎えできるように、生活にも余裕をもたせていく。
そうすると類は友を呼びますから、良い未来くんがやってきます。
反対に、なんでもかんでも捨てることばかり、小さくなることばかりしていたら、やってくる未来くんも、小さな未来しかやってきません。

断捨離は良いことです。
ですからそれを否定はしません。
しませんが、加点方式で、何かを得ていく、そういう選択があっても良いように思います。

ちなみに願掛けをするとき、多く人が「なにかを罷める」という方向に向かいますが、筆者は逆に、何かひとつ、あたらしいことをする、という方向に進むことにしています。
良い未来に来てもらうためには、やはり来てもらえるように成長しなければならないと思うからです。


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コメント

tailflat

順位が悪いのに、能力はあるといわれても。
慰めにもなりません。
具体的方策はどうなるのでしょうか?
私は、日本社会におけるなにか重大な障害因子があって、諸外国のように発展できないと考えています。
それは、横田幕府ではないかと。
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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
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昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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