「この国」ではなく「我が国」



  ───────────────
次回の倭塾開催は7月17日(日)13時半から。場所は富岡八幡宮・婚儀殿2Fです。
テーマは「我が国のアイデンティティと日本の政治」です。

  ───────────────

このブログでは、書きはじめて14年ですが、その間「この国」という書き方は、誰かの言葉の引用や特別な場合を除き使用していません。なぜなら「この国」という言葉は、私達の心から、実は国への愛を失わせる、たいへんに冷たい無機質な言葉ではないかと思うからです。
これからも、「我が国」と書き続けようと思っています。

20190619 江戸の遊び
(画像はクリックすると、お借りした当該画像の元ページに飛ぶようにしています。
画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)



人気ブログランキング
応援クリックこちらから。いつもありがとうございます。

歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
小名木善行です。

!!最新刊!!
   

司馬遼太郎さんの大長編である『この国のかたち』は、昭和61年から平成8年まで、まる10年、『文藝春秋』の巻頭に連載されたエッセイです。
この時代は、日本がバブル経済の真っ只中にあった時代でした。
日本人がエコノミック・アニマルと呼ばれ、夜の繁華街ではタクシーがフル稼働。
「24時間働けますか?」なんていうCMコピーが流行し、若い女性たちがワンレン・ボディコン姿でジュリアナ東京で踊り明かしていました。

そんな時代背景にあって、文藝春秋の「この国のかたち」の連載は、あらためて日本を客観視しようという取り組みで大人気となり、いつしか私たち日本人は、自分たちの祖国のことを「この国」と呼ぶようになっていました。

自分たちの祖国を「この国」と呼ぶことは、自国を客観視してみようという意味を持ちます。
その意味では、言葉自体は、決して悪い言葉ではありません。
しかし本来は、自分たちの祖国のことは、「我が国」と呼ぶものです。

英語なら、「この国」は「This Country」です。
けれど、自分の祖国のことは「My Fatherland」と使い分けます。
そして「Fatherland」という言葉には、親子関係や血縁関係という熱い意味が込められます。

この国(This Country)や、あの国(That Country)という言葉が無機質に、それぞれの国を自分の外側の国として見ているのに対し、祖国(Fatherland)、我が国(our country)には、自分の内側にある国という語感があります。

このことは、LOVEとLIKEの違いにも似ています。
英語でLOVEは、自分の内側にあるもの、といった語感があります。
LIKEは、自分の外側です。
「あなたを愛している」というときのLOVEは、あなたは私の内側にあるとても大切に想う人である、という強い想いといった語感があります。
「あなたが好きです」というときのLIKEは、他の人のことを好きであるように、あなたのことも好きですよ、といった、いわば平均的な思いといった語感になります。

これと同様に、日本語の「我が国」には、自分の国のことを祖国であり、故郷と感じていとしく想う気持ちがこもります。
一方、「この国」という表現は、どこまでも客観的で、諸外国のあの国やこの国を指すのと同じ程度の語感となります。

私たち日本人にとって、日本は祖国です。
父祖が命をかけて護り、育んでくださった国であり、素晴らしい伝統や文化を、私達自身が、今度は子孫に繋いでいかなければならない、大切な国です。
そうであれば、私たちにとって日本は、自分の内側にある「我が国」です。

そんなことから自分は、意図して「この国」という言葉を使わず、平素から「我が国」という言葉を用いるようにしています。
自分は日本人であり、日本を大切にしたいからです。

およそどの国のどんな人であっても、自分が生まれた郷里には愛着があるものです。
親の子への愛、自分が所属する学校や会社など社会への愛、郷里への愛、国への愛、愛は、すべてに通じるものです。
そして愛が、自分の内なるものとしてのいとしい思いなら、自国への愛は、人が持つごくあたりまえの感情です。
だから「よその国」と区別して、「我が国」というのです。

「この国」という言葉は、客観的であるがゆえに、「我が国」という言葉が持つ情愛を失わせます。
ひらたくいうなら、血の通わない「冷たい言葉」です。
「我が国」は、血の通った「暖かな言葉」です。

このブログでは、書きはじめて14年ですが、その間「この国」という書き方は、誰かの言葉の引用や特別な場合を除き使用していません。
なぜなら「この国」という言葉は、私達の心から、実は国への愛を失わせる、たいへんに冷たい無機質な言葉ではないかと思うからです。

これからも、「我が国」と書き続けようと思っています。

日本をかっこよく!
お読みいただき、ありがとうございました。
YOUTUBE
日本の心をつたえる会チャンネル
むすび大学チャンネル


人気ブログランキング
↑ ↑
いつも応援クリックありがとうございます。

講演や動画、記事などで有償で活用される場合は、メールでお申し出ください。
info@musubi-ac.com

『ねずさんのひとりごとメールマガジン』
登録会員募集中 ¥864(税込)/月  初月無料!


【次回以降の倭塾】
第92回倭塾 5/21(土)13:30~16:30 富岡八幡宮婚儀殿2F
第93回倭塾 7/17(日)13:30~16:30 富岡八幡宮婚儀殿2F
 8月 終戦の日・靖国神社昇殿参拝(日程後日)
第94回倭塾 9/10(土)13:30~16:30 富岡八幡宮・婚儀殿2F
第95回倭塾 10/23(日)13:30~16:30 富岡八幡宮・婚儀殿2F


                  
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
\  SNSでみんなに教えよう! /
\  ねずさんのひとりごとの最新記事が届くよ! /

あわせて読みたい

こちらもオススメ

コメント

オダニ

我が國
小名木先生
何時も拝読いたし、明日への活力をいただき、道義國家再建へ微力ながら奮闘努力しています。数度講演を拝聴いたし、強い感銘をうけました。
「この国」は客観的でまるで他人事のようにしか感じられません。左翼思想の議員や同報道関係者から『我が國』を耳にした事がありません。
本日の御提言に強く同感いたします。私も以前から『我が國』が標準語です。
今後とも、お身体には十分ご注意いただき、皇國復興と道義國家再建に益々ご尽力ください。
強くご期待申し上げます。
非公開コメント

検索フォーム

ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

講演のご依頼について

最低3週間程度の余裕をもって、以下のアドレスからメールでお申し込みください。
むすび大学事務局
E-mail info@musubi-ac.com
電話 072-807-7567
○受付時間 
9:00~12:00
15:00~19:00
定休日  木曜日

スポンサードリンク

カレンダー

07 | 2022/08 | 09
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

最新記事

*引用・転載・コメントについて

ブログ、SNS、ツイッター、動画や印刷物作成など、多数に公開するに際しては、必ず、当ブログからの転載であること、および記事のURLを付してくださいますようお願いします。
またいただきましたコメントはすべて読ませていただいていますが、個別のご回答は一切しておりません。あしからずご了承ください。

スポンサードリンク

月別アーカイブ

ねずさん(小名木善行)著書

ねずさんメルマガ

ご購読は↓コチラ↓から
ねずブロメルマガ

スポンサードリンク

コメントをくださる皆様へ

基本的にご意見は尊重し、削除も最低限にとどめますが、コメントは互いに尊敬と互譲の心をもってお願いします。汚い言葉遣いや他の人を揶揄するようなコメント、並びに他人への誹謗中傷にあたるコメント、および名無しコメントは、削除しますのであしからず。

スポンサードリンク