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次回の倭塾開催は7月17日(日)13時半から。場所は富岡八幡宮・婚儀殿2Fです。
テーマは「我が国のアイデンティティと日本の政治」です。 ───────────────
いまの時代は、マネジメントが不要になったわけではなく、マネジメント以前にあるもっと根幹にあるもの・・・つまり快適さや、よろこびや理想の共有そのものを深く探求する時代です。 そういうことが求められるようになってきたということは、時代がいま、大きく変化しようとしているということです。 従来の価値観に基づく行動が、まさにグデンとひっくり返るときです。
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歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに 小名木善行です。
!!最新刊!! 高度成長期から平成の不況に至る間、さまざまなビジネス書が出されました。
それらは、過去の日本的経営を否定し、ビジネスとはマネジメントであると説くものでした。
マネジメントとは「計画、組織、統制、効率」であるとされてきました。
けれど、いまそのようなものは、まったく役に立ちません。
計画を作っても、計画通りに進むことがまずないからです。。
経営組織を作っても、ネットのメールやメッセンジャーにその機能が及ばない。
組織統制をしようにも、部下たちは会社や仕事の他に楽しみを見つけてしまっている。
効率経営を図ろうにも、時代の変化が早すぎる。
他にもマネジメントのノウハウとして、フロー理論、ティール理論、アメーバ理論など、数々のマネジメント理論が提唱されました。
それら理論なるものも、結局のところ、現代の世相の中で、まるで役に立たなくなっています。
このことが意味することはひとつです。
もっと本質的なところへの再考が必要になっている、ということです。
現代のような困難な時代の中で、業績を上げている企業もあります。
多くの人が、「たまたま、当たっただけだ」と思っているそれら企業には、実は共通点があります。
それが「新たなコミュニティ空間の創造」です。
ただモノを売っているだけではないのです。
たまたま当たっただけでもないのです。
ちゃんと考えの方向性を持って経営しています。
「コミュニティ」なんて、これまでもさんざん提唱されてきているよと思われる方もおいでになると思います。
しかし、ちょっと違うのです。
現代はそのコミュニティが重層化しています。
どういうことかというと、一昔前までなら、多くの人々にとっての所属コミュニティは、会社と家庭と、あとはせいぜい趣味のゴルフ仲間とか、宗教に入っている人ならその宗教団体くらいしかなかったのです。
ゴルフ仲間や宗教を持たない人なら、行きつけのスナックのママや常連さんのコミュニティ。
人々が所属するコミュニティは、せいぜい、その程度であったし、それで用が足りたのです。
なかでも会社のコミュニティは生活の中心にありましたから、上司が「今夜飲みに行くぞ」といえば、部下はそれに従うしか無かったし、仕事が休みの日などは、どうしていいかわからない。
休日は家族サービスで、遊園地に行ったり、観光をしたりといった時間の使い方がされたりもしましたが、当時の調査結果では、多くのビジネスマンにとって、仕事よりも家庭サービスの方が、はるかにストレスがかかり、疲労がはげしいものとなっていました。
けれど、家族サービスをしなければ、今度は家庭から追い出されてしまう(笑)から、少々疲れても、家族へのサービスを行ったし、ある程度財力のある人なら、そこから逃げ出して休日は仲間たちとゴルフに出掛けたりしていました。
いずれにしても、所属コミュニティは、仕事、家庭、趣味の3つもあれば、十分と考えられていたのです。
ところがいつの頃からか、上司が「飲みに行くぞ」と誘っても、部下たちは「いやあ、他に用事がありますので」と付いてこなくなりました。
若者たちの所属コミュニティが増え始めていたのです。
そのコミュニティは、友達と映画を見に行くことであったり、カラオケ仲間であったり、あるいはネットサーフィン(古い言葉ですね)であったり、多人数参加型のゲームの世界であったりしていて、一般には「たわいもないもの」と思われてきました。
けれど現代では、それがさらにYoutubeの動画であったり、Netflixの映画であったり、友達と行うオンラインゲームであったりするどころか、本業に割く時間と同等の時間が、そうしたコミュニティでの時間に割かれるようになってきています。
ひとりしかいないはず部屋で、どうやら映画を観たりゲームをしたりしているのだけれど、なぜか話し声がする。
なんだろうと思ってみると、映画やゲームをしながら、イアホンをして、ラインやメッセンジャーで友達と会話しているのです。
離れた場所で、同じ映画を観、同じゲームを行いながら、イアホンを使ってリアルタイムに会話する。
そんなことも日常化してきているわけです。
あるいはYoutubeの動画を観ながら、その動画に集った人々とチャットを使ってコミュニケーションを図る。
Youtubeにはたくさんのチャンネルがあり、そのチャンネルごとに、そのチャンネルが好きな仲間が集って、主催者や参加者たちと離れた場所にいながら、リアルタイムに対話するなんていうことも行われています。
これらは、よくみれば、
「文化の共有、よろこびの共有」
であるといえます。
あるいは、
「よかったね」という意識の共有といえるかもしれません。
コミュニティは、そうした「意識の共有」のために用いられているわけです。
人々が満足を得るために、幾万種類もある日々提供されるコミュニティの中で、これまでの時代には考えられなかった多様な媒体を通じて、意識の共有を図るようになってきました。
けれど、実はこのことは、小学校に上がる前の幼児から、小中高大、社会人へと進む際のコミュニティの変化と同じものです。
幼児のうちは、所属コミュニティは、親兄弟と隣近所のおともだちしかありません。
それが小学校に入ると、同級生という、違う町内の子たちとコミュが形成され、
中学に入ると、さらに違う小学校からやってきた子たちと友達になる。
高校に入ると、さらにエリアが拡がり、大学生なると、全国に友達の輪が拡がります。
さらに社会人になると、地域的な結合だけでなく、年代を越えたつながり(コミュ)が形成されていきます。
つまり人の成長とともに、コミュニティは、はじめ「同世代という水平方向」に大きく拡がりを見せ、社会人になることで、年齢を越えた縦軸にまでコミュニティが広がるのです。
そして、都度、そこに気の合った仲間が生まれる。
実はネットもゲームも、そのための媒体にすぎないといえるわけです。
このように考えますと、いままでのマネジメントとして考えられてきた「計画、組織、統制、効率」も、実はその本質は、「理想やよろこびを共有するための媒体」でしかなかったということがわかります。
お伊勢様では「元々本々(もともとをもととす)」と言われます。
困ったとき、新たな事態の転換期に必要なことは、「もともと」あった大切なこと、つまり原点をしっかりと見極め、そこを本にして再出発しなさい、といった意味の言葉です。
人が生きる上で、もともとたいせつなことは衣食住です。
衣食住は、健康をもたらし、健康は活力をもたらします。
そして活力は、よろこびや理想の共有へと向かいます。
いまの時代は、マネジメントが不要になったわけではなく、マネジメント以前にあるもっと根幹にあるもの・・・つまり快適さや、よろこびや理想の共有そのものを深く探求する時代です。
そういうことが求められるようになってきたということは、時代がいま、大きく変化しようとしているということです。
従来の価値観に基づく行動が、まさにグデンとひっくり返るときです。
新しい時代は、もう始まっているのです。
日本をかっこよく!お読みいただき、ありがとうございました。
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