ソースを示せ、出典を示せ



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8月14日(日)に靖國神社でみなさまとご一緒に昇殿参拝を行います。
事前申込は特に必要ありません。どなたでもご参加いただけます。
ご一緒に英霊に感謝を捧げ、護国への決意を新たにしていきたいと思います。
詳しい内容は↓コチラ↓
https://nezu3344.com/blog-entry-5295.html

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社会人としての学びは、誰が何を言っているのかにあるのではなく、自分が納得でき、腑に落ちることを用いて、自分の頭で考えることにあります。
そういう機会を、皆様と共有していく。
それがいちばん大切なことなのではないかと思います。
みなさまが主役!です。

20220716 情報
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歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
小名木善行です。

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何か歴史上の新しいことを書いたり動画で語ったりすると、「ソースを示せ、出典を示せ」とおっしゃられる方がおいでになります。
なるほど、医学のように、手術や治療の積み重ねの上に、新しい技術が生まれるような世界では、誰の術式を先例として学び、そこから今般の手術になった等のソースを示すことは重要です。
けれど、歴史や古典といった分野に関しては、多くの場合、そこでいうソースや出典というのは、ただの「誰かの意見」でしかないことが多いようです。

ここで重要なことは「誰かの意見は意見であって事実とは異なる」ということです。
この場合の事実は、そういう意見があったということだけです。

事実と意見は異なります。
「犯人はAだ!」と刑事さんが力説したとしても、事実である証拠を積み上げてきちんと捜査してみたら、犯人はBだったということは、現実にあるものです。

たいせつなことは、事実をもとに考えるということ。
意見をもとに考えても、あまり良いことにはなりません。

とりわけ戦後(というより明治以降といった方が良いかもしれないけれど)の歴史認識等においては、あまりにも先に先入観が酷いように見受けられます。
その典型が、何事につけ、すべての日本文化は、チャイナからコリア半島を経由して日本に渡来したのだという、あからさまな自虐史観です。
具体的な証拠は何もない。
それどころか、あらゆる考古学的証拠は、むしろ海洋国家であった日本から、大陸や半島に広がったことを示しています。
にもかかわらず、これを頭からチャイナが親、コリアが兄、日本はその下と決めつけて、その歪みから歴史を見ようとする。

具体的な事実は、その逆を証明するものばかりだから、意見を出典として明記しなければならないと、おかしなルールができあがっています。
これは学問としての歴史ではなく、おかしな宗教団体みたいなものです。
あらゆる証拠は、逆を指しているのに、教祖様の言うことだけが、正しいとする。
馬鹿げたことです。

そもそも論というものは、百人の学者がいれば、百通りの論があるものです。
そしてそれらの中で、どれが最も歴史を合理的かつ客観的、そして論理的に説明しているかによって、論、つまり解釈の正誤が計られます。

そして多くの場合、いま正論とされているものは、5年も経つとメッキが剥がれ始め、20年もすると、完全否定されるようになってしまうものです。

したがって、そのような流動的な「論」をもって、ソースとしたり出典としたりすることに、実はなんの意味もありません。
あくまで、事実だけに着目し、そこから歴史を再構築する。自分の頭で考える。

このブログや動画で行っていることは、私の意見や論考の強制ではありません。
事実に基づくと、異なる見方ができる。
誰かの話を鵜呑みにするのではなくて、事実に基づいて、自分の頭で考える習慣を身に着けようと日頃から申し上げています。
情報化社会では、あらゆる情報が氾濫します。
その中で、すこしでも正しい知見を身に着けたいと思うなら、どこまでも事実に基づいて、自分の頭で考える習慣が何より必要だからです。

一般に、学校での講義は、講義をする教授が主役であって、生徒はその教授から「教わる」というスタイルになっています。
けれど社会人の学習は、教わることに意義があるのではなく、それをきっかけとして、自己の生活に役立てる情報を得るところにあります。
学習のための学習なら、それはなんの役にも立たない、ただの趣味でしかありません。

たとえば、歴史上に登場する有名武将の烏帽子には、桜の花の模様があしらわれていた、という事実をいくら知っていても、我々の実生活にはなんの役にもたちません。
けれど、それが、
「どんなときにも、激しい戦いのさなかにあっても、桜の花を愛でる心を失わない。そのために桜花をあしらい、そんな武将だからこそ、部下たちは命がけでその武将とともに戦った」というストーリーになると、それは、「自分もまた、常に心に桜花を置こう」といった、自分の生活に役立つ情報になります。

イザナギとイザナミが、オノゴロ島を創ったとは、日本神話にある物語ですが、単にそれだけを知っていても、我々の実生活にはなんの役にもたちません。
そうではなく、イザナギとイザナミは、「よろこびあふれる楽しい国」を築こうとしてオノゴロ島を創ったのだ。この世界は、だから本来「よろこびあふれる楽しい世界」として神々が築かれたものなのだ。だから自分も、よろこびあふれる楽しい家庭、よろこびあふれる楽しい会社、よろこびあふれる楽しい社会を築くことができるよう、立派に貢献していこう!という決意になったとき、はじめてその情報は、我々の社会の役に立つ、我々一人一人の人生の役に立つ情報になります。

要するに、学ぶ側、情報の受け手の側が主役なのです。
情報の送り手は、あくまで情報の受け手に奉仕する役割でしかありません。

そして社会人としての学びは、誰が何を言っているのかにあるのではなく、自分が納得でき、腑に落ちることを用いて、自分の頭で考えることにあります。

そういう機会を、皆様と共有していく。
それがいちばん大切なことなのではないかと思います。
みなさまが主役!です。


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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
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昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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