「へそまがり」と「ないものねだり」



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「事実」に基づいて考える。
そして時系列に連続する「事実」が、合理的かつ客観的に再現可能性が極大になるように、ストーリーを組み立てる。
歴史学というのは、本来、そういうものです。
年号や事件名や、誰かの「意見」を鵜呑みにするのが歴史学ではありません。
ですから、「そんな話、どの本に書いてあるのか根拠出典を示せ」というのは、言ってみれば、「だってぇ、ママがそう言ってたもん!」と言い張っている子供と同じです。

20201109 秋
画像出所=https://www.pinterest.jp/pin/597008494324371989/?nic_v2=1a668yKoA
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歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
小名木善行です。

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イソップ物語に次のお話があります。

【キツネと酸っぱいブドウ】
ある日、キツネはみずみずしいブドウが高い木からぶら下がっているのを見つけました。
ブドウは本当に美味しそうでしたから、キツネは長いこと見つめていました。
ブドウが食べたくてたまらなかったのです。
キツネはとても高くとび上がりましたが、ブドウを取ることはできません。
何度とび上がっても、ブドウには手が届きませんでした。
キツネは疲れておなかも空いていました。
キツネは座り込んで、ブドウを見つめて言いました。
「私って本当に馬鹿みたい!
 何度とび上がってもブドウは取れない。
 おかげでとても疲れたし、
 おなかもペコペコだわ。」
ついにキツネは、ブドウに対して本当に腹を立てて叫びました。
「どうせあんなブドウはおいしくないわ。
 きっと酸っぱくてまずいわよ。
 もう食べなくていい!!」
キツネは「あのブドウは酸っぱい」と言いました。
でも本当は食べたくて仕方がなかったのです。
キツネは捨て台詞を吐いて立ち去りました。

 *

【ラクダと角(つの)】
ラクダは、角(つの)の自慢をする強そうな牛を見て羨ましくなって、自分も同じものを手に入れたいと思いました。
そこでゼウスの所へ出かけて、角を授けて欲しいとお願いしました。
するとゼウスは、大きな体と強い力に満足せず、余分なものまで欲しがるとはもってのほか、と立腹して、角をくっつけてやらなかったばかりか、耳の一部を取り去ってしまいましたとさ。


***

同じような話を二話ご紹介しました。
古い昔に読んだ記憶をお持ちの方も多いと思います。
この二つのお話は、いずれも「ないものねだり」の愚かしさの物語とされています。
しかし腹が減ったときにキツネがブドウを求めたのは合理的思考であり、体の大きなラクダが、さらに強くなろうと角(つの)を求めることもまた合理的なものです。
同時に、これらは、キツネには食べ物がないこと、ラクダが牛より喧嘩に弱かったことを意味します。

実は「思想」も、これと同じで、何かの思想があるということは、その思想が理想とする社会がないことを示します。
民主主義を理想とする社会は、実は少数の大金持ちに支配され、多くの民衆が隷属させられているという、支配被支配の社会であって、実はそこに民主主義はない。
あるいは自由主義を理想とする社会には、実は自由がない。
共産主義を理想とする社会には、実は平等が存在しない。

要するに、ないから欲しい・・・つまりそれらはすべて「ないものねだり」だということです。
別な言い方をすると、それらはみんな「水中に火を求む」ものでしかない。

ところが四方を海に囲まれた日本では、海外の実情がわからないから、それらの主義を標榜している国には本当に民主や自由があると思いこんでいます。
そして実際に海外に行くと、「ああ、やっぱり日本が良いな」と・・。

おもしろいもので、海外で生活していると、日本人女性が世界でいちばん美しい女声に思えてくるそうです。
なぜなら海外で接する日本人女性の情報は、週刊誌や動画など、きれいな女性ばかりだから。
同じことは、日本にいて外国人がかっこいいと思う心理にも似ているようにも思えます。

そういえばお隣の半島の人は、やたらと「世界平和」を口にします。
世界平和自体は、もちろん良いことです。
しかしどうして「世界平和」なのかというと、彼らは腹の中を洗いざらいぶちまける、我慢しないのが正しいことだという文化を持ちます。
けれど、思いは人によってまちまちですから、それをすることによって常に周囲と衝突を繰り返すことになります。
そして上下関係が形成される。

結果、上に立てばやたらと支配的になるし、下であれば常に上のわがままに無理やり付き合わされることになります。このため、心中には「いつかころしてやる・・」という恨みが常にある。
つまり個人間の付き合いでも、会社などの組織でも、国自体も、その心中は平和とは程遠い、恨みが常にはびこっているわけです。
だからやたらと「世界平和」とか、「世界が平和でありますように」という言葉が使われます。

「日本を取り戻す」という言葉が広く認知されたのは、いまの日本に日本らしさが欠けていることの裏返しです。
要するに、社会用語というのは、多くの場合、「ないものねだり」である、ということです。

立憲主義を守ることを標榜する人たちがいます。
彼らは憲法を守ることが大事だと主張します。
けれども日本は法治国家であり、憲法が守られています。
にもかかわらず、憲法を守れと言っているということは、彼ら自身は憲法を守る気がまったくないということの裏返しであるということです。
つまり破壊主義者であるということです。

あるいは「あらゆる差別に断固として闘う」と言っている人たちがいます。
つまりそれらの人たちは、差別をしていると(彼らが思う人)を差別したいわけです。
つまり実は彼らこそが差別主義者であるということです。

表面上言われていることと、実体がどのように違うのかは、言っていること、主義主張というものは、実はすべてが「ないものねだり」である、という視点に立つと、よく見えてくるものです。
へそ曲がりのようですが、この視点から論理的に物事を眺めると、意外と真実を見抜く目が養われます。

出典根拠を示せという人がいます。
「そんな話、どの本に書いてあるのか?」
というわけです。

馬鹿なことを言ってはいけません。
書いてないから、話しているのです。

そもそも、歴史において、本に書かれている内容というのは、その本を書いた教授なり著者の「論」でしかありません。
「論」は、「事実」ではありません。
「事実」をもとにした、その教授なり先生の「意見」です。
その「意見」をもとに自説を組み立てても、それは「屋上屋を架す」ことにしかなりません。
考えるまでもない、あたりまえのことです。

そうではなく、「事実」に基づいて考える。
そして時系列に連続する「事実」が、合理的かつ客観的に再現可能性が極大になるように、ストーリーを組み立てる。
歴史学というのは、本来、そういうものです。
年号や事件名や、誰かの「意見」を鵜呑みにするのが歴史学ではありません。

ですから、「そんな話、どの本に書いてあるのか根拠出典を示せ」というのは、言ってみれば、「だってぇ、ママがそう言ってたもん!」と言い張っている子供と同じです。
すくなくとも筆者にはそう見えます。
大人なら、自分の頭で考えろ!ということです。

したがって、筆者の述べる歴史のストーリーも、それは筆者の「論」にすぎません。
ですから、それを鵜呑みになんてしてもらいたくない。

そういうことではないのです。
そこでもし、知的刺激を受けられたのなら、今度はご自分の頭で考えていただきたいのです。
それは、自分の仕事のことでも、社会のことでも、政治のことでも、医療のことでも、みな、そうです。

情報化社会というのは、そういうものです。
あらゆる情報が氾濫しているのですから、それらを鵜呑みにするのではなく、どれが正しいか、どれが自分で納得できるか、自分の頭で考えることが必要な時代になっているのです。

日本をかっこよくする。
そのために必要なことは、ひとりひとりの日本人が、誰かの意見を鵜呑みにするのではなく、それぞれが自分の頭で考えるようになること。
そこにこそ、日本再生のための、わずか一本の蜘蛛の糸があるのです。
すくなくとも筆者はそのように思っています。


※この記事は2020年11月の記事のリニューアルです。

日本をかっこよく!
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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: info@musubi-ac.com
昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

《動画》 「むすび大学シリーズ」、「ゆにわ塾シリーズ」「CGS目からウロコの日本の歴史シリーズ」、「明治150年 真の日本の姿シリーズ」、「優しい子を育てる小名木塾シリーズ」など多数。

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