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『Renaissance サミット 2023』が、来る2023年1月14 日(土)13時から都内某所で開催されます。登壇者は東京大学特任教授有馬純氏、元内閣官房参与加藤康子氏、キャノングローバル戦略研究所主幹杉山大志氏、および私です。みなさまのふるってのご参加をお待ちします。
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歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに 小名木善行です。
!!最新刊!! 12月24日発売の新刊『ねずさんの今こそ知っておくべき徳川家康』の印刷見本が先程手もとに届きました。
この本は、家康自身を描くというよりも、家康を育てた周囲の人々をしっかりと描き直すことによって、家康が受けた影響と、その結果としての家康像を浮き彫りにしょうという、これまでにない展開の本です。
徳川家康を書いた本は多々ありますが、おそらく下手な小説よりもはるかにおもしろく、どうして歴史上有名な事件や戦いが起きたのかまで、目からウロコが剥がれ落ちる本になっています。
そしておそらくこの本は、どなたにとっても現代を生きる学びになる本になっています。
いつものように、たいへん読みやすい本です。
そこで、本の一部を抜粋してご紹介します。
***
家康も瀬名を愛しています。見合い結婚だったとはいえ、今風に言うなら恋女房なのです。長年連れ添った仲です。だからそんな瀬名の気持ちは痛いほどわかる。なんとか瀬名(築山御前)には、安心して暮らして行ってもらいたい。自分にできることなら、何でもしてあげたい。けれど同時に、家康には 志 があります。それは「二度と戦乱の続く日本に戻してはならない」という立志です。そのために今川との確執を招くとわかっていながら、弾正忠の織田信長と同盟関係を結んだのです。これは男としての決意です。しかしその決意のために、妻がとんでもない苦しみに陥ることなってしまった。妻の苦しみは夫の苦しみです。瀬名はワシの顔を見るのが辛いのだろう。ワシも同じだ。辛い。ただなあ、あいつが近くに居てくれる。あいつにとってはそれは余計に辛いことかもしれないけれど、ワシにはあいつが必要なんじゃ。城の天守に登れば、瀬名の家が見える。それだけでいい。最初のうちはそう思っていました。けれど瀬名にとっては、家康の存在そのものが苦しみです。
「ならば」と家康は決意します。「曳馬に行こう」。
曳馬というのは、いまの静岡県浜松市から遠州森町にかけての一帯のことです。曳馬は 地味の肥えた土地であり、そこには天領と呼ばれる御皇室の荘園や、高級貴族の荘園があ りました。戦国武将たちが貴族の荘園を次々に自分たちの支配下に置いて奪った時代にあって、曳馬の人たちは、断固として天領を護り抜いた義理堅い人たちです。それはつまり頑固者たちだということでもあります。そのような人たちを従わせるためには、大将自らがその地に赴任しなければならないとは、孫氏の兵法書に書かれていることです。
(中略)
一方、母の死を知った信康は、父が母を殺したことに猛然と腹を立てました。振り返ってみれば、父母が一緒に生活をすることができなくなったのも、もとはといえば父が織田と同盟し、母の両親がそれを苦に自害したことに端を発します。このうえ父は、さらに母の命をも奪うのか。若い信康にしてみれば、そんな理不尽は、絶対に認めることができないものであったことでしょう。怒り狂う信康を、家康は強引に堀江城に移しました。そこからさらに二俣城に移して幽閉しました。
そんな信康の説得に向かったのが伊賀忍者で有名な服部半蔵です。半蔵は、父の決断に従うようにと信康を説得しました。そしてどうしても納得できないというのなら、男らしく腹を召されよ、と迫りました。納得できない信康は、「ならば」と、腹を切りました。信康は男でした。享年二十一歳でした。
信康の首は、母と同じく岡崎に輸送されました。そして岡崎市内の若宮八幡宮に埋葬さ れました。信康の体は、二俣城からほど近い清瀧寺に埋葬されました。家康は、母を愛し、 立派に生きようとした息子の信康のために、この寺に信康山という名をつけました。
家康は、最愛の妻と、大事な跡取り息子を同時に失いました。そして家康は生涯、正妻を娶らず、また跡継ぎの男子は、近隣の農家の後家さんなどとの間にもうけていきました。 家康にとって、薄幸な妻は、家康自身の生涯、死ぬまで家康の妻であったし、子の信康もまた、大事な長男であったのです。 ***
とまあ、こんな感じの文章です。
もくじは以下のとおりです。
***
はじめに──家康が作った江戸が、これからの日本と世界のお手本になる
第一部 今川義元と家康
家康の少年期を形成した今川、松平、織田
家康の教育係を務めた太原雪斎
誇りあるがゆえの悩み、織田信秀
非業の正妻、築山御前
【コラム】源氏の風習としての人質の慣習
第二部 信長と家康
尾張の大うつけと呼ばれた織田信長
筋を通した桶狭間の戦い
家康、信長の理想に共鳴する
信長と家康の同盟
【コラム】江戸時代の武士の心得となった柳川一件
第三部 秀吉と家康
本能寺の変の真実
秀吉の時代の家康
関白秀次と淀君の悲劇と家康
朝鮮征伐と佐渡金山
天下分け目の関が原
【コラム】家康の武士道と天野康景
あとがきに代えて──現代に続く家康の思想 ***
くりかえしになりますが、おそらく家康を描いたどんな小説よりも読みやすく、また目からウロコで、ためになる本になっていると思います。
発売は12月24日。
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日本をかっこよく!お読みいただき、ありがとうございました。
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