徳川家康の本



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ダイレクト出版ルネサンス編集部主催のビッグ・セミナー『Renaissance サミット 2023』が、来る2023年1月14 日(土)13時から都内某所で開催されます。登壇者は東京大学特任教授有馬純氏、元内閣官房参与加藤康子氏、キャノングローバル戦略研究所主幹杉山大志氏、および私です。みなさまのふるってのご参加をお待ちします。
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今川の家中では、太原雪斎が梅ヶ島金山(安倍川の上流)、富士金山(富士川の上流)、井川金山(大井川の上流、井川湖)
などの金山を発掘しています。
これが今川家の財政を豊かにしたことはいうまでもありません。
しかし、いくら黄金が増えたとしても、黄金は、いざというときに食べることができないのです。

20221219 今川義元
画像出所=https://senjp.com/yoshimoto/
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画像は単なるイメージで本編とは関係のないものです。)



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小名木善行です。

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12月24日発売の『ねずさんの今こそ知っておくべき徳川家康』から、本文の一部をランダムにご紹介します。
どんな内容の本か、わかっていただけたら幸いです。

この本は、おそらくどんな徳川家康の小説よりも、おもしろい本になっていると思います。
来年のNHKの大河ドラマは「どうする家康」で、NHKのHPによれば、
「希代のストーリーテラー・古沢良太の手による、ハラハラドキドキ、スピード感あふれる波乱万丈のエンターテインメント!」なのだそうです。

けれど近年のこうした小説の常として、人物描写がものすごく浅い。
楽しめることができれば、それでいいじゃないかという考えもあろうかと思いますが、人間というものは、必ず常に様々な葛藤を抱えなが生きているものです。
このことは歴史上の人物も同じです。

そうした様々な葛藤の中から、どうしてそのような選択をしたのか。
そこを深く掘り下げなければ、ただの瞬間芸の近年のお笑い漫才と同じで、何も得るものがありません。

本書『ねずさんの今こそ知っておくべき徳川家康』は、おそらくこれまでに出たどの徳川家康よりも、深く人物像を掘り下げた本といえます。
そしてどんな家康本よりも、おもしろくて、目からウロコが剥がれ落ちる感動がある本になっていると思います。

以下の文は、このブログを書くにあたって、原稿からランダムにセレクトした本文の一部です。
とても読みやすい本になっていると思います。

 ***

戦国時代が始まった理由として、これまたよく言われるのが「理由不明で始まった応仁の乱」によるというものです。
もちろんそうした側面があることも否 定はできませんが、もうひとつ、たいへんに大きな問題がありました。
それが室町時代に頻発した地震です。
なかでも一四九八年に起きた明応地震は、南海トラフの大地震で、地震の規模はマグネチュード八・二〜八・四であったと推定され、このときに起きた津波は、高さ十メートルに達したとされ、被災地はいまの関東から甲州、中部地方の太平洋沿いの駿河、遠江、三河、紀伊半島全域に及んでいます。
まさに大地震だったのです。

さらにこれに次ぐ規模の地震が、その後おおむね四年に一回の割合で日本を襲いました。
こうした天然の災害時に、日頃から年貢として徴収して蓄えたお米で被災民を救うのが、我が国の伝統です。
民衆にしてみれば、そのために税を払っているのです。

ところが相次ぐ地震と、その規模から、足利将軍家のお米が底をついてしまいます。
そうなると、被災地の救援ができない。
救援してもらうことができないのに、わざわざ米を納める馬鹿はいません。
だから民衆が強い武将を棟梁に押し立てて、下剋上もいとわずに、身を守ろうと全国的な蜂起が起こりました。
これが戦国時代です。

もともとが米不足が原因なのですから、戦国大名たちは、こぞって稲作の強化を図りました。
そのために治水事業を本格化し、平地を拓いて田を造作したため、この時期に我が国の耕地面積は倍増しています。
人口は、人が食べていくことができる範囲でしか増加しません。
結果として室町時代初期に七百万人だった我が国の人口は、戦国の世が終わる十六世紀末には、千二百万に達しています。
つまり耕地面積が短期間の間に一・七倍にもなったのです。

お米の生産高の確保は、たいへんな明応地震を経験した駿遠三の三国を統治する今川家にとっては、領主として、また守護大名としての喫緊の課題でした。
「そんなことはない。今川義元は高級貴族なみの贅沢な暮らしをしていたではないか」と思われる方もおいでかもしれません。
けれどそれは今川家の財政の問題です。

今川の家中では、太原雪斎が梅ヶ島金山(安倍川の上流)、富士金山(富士川の上流)、井川金山(大井川の上流、井川湖)
などの金山を発掘しています。
これが今川家の財政を豊かにしたことはいうまでもありません。
しかし、いくら黄金が増えたとしても、黄金は、いざというときに食べることができないのです。


***

と、こんな感じです。

『ねずさんの今こそ知っておくべき徳川家康』は、目下予約受付中です。



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小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
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昭和31年1月生まれ
国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。
他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

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