社会学と歴史学



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社会科は子どもたちが社会人になったときに最低限必要な知識を単に提供するだけの学科です。ですから社会科の教科書が
「南京で虐殺があったといわれている」
と記述しても、言われていることは事実なので、社会科の教科書としては、この記述は間違ってはいないのです。
けれど歴史学だと、この記述は間違った記述になります。
なぜなら歴史学は、過去に何があったのかを時系列に系統立てて事実を確認する学問だからです。
つまり南京問題は、
歴史科(歴史学)的には明らかに「なかった」ものでありながら、
社会科(社会学)的には、「あったと言っている国がある」ことを学ぶことになるわけです。
左の人たちや国際社会は、こういうことを利用して、日本から日本の財を巻き上げようとするわけです。
日本人は、もうすこししっかりしないと、ほんとうに国が崩壊しかねない状況にあります。
教育分野についても、その基本からもう一度しっかりと組み立て直す必要があると思います。

20220219 世界史
画像出所=https://globalnewsview.org/archives/7094
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話の切り口として、以前にもお話した「世界史」のお話からいきます。
戦後の日本の学校には「世界史」という分野があります。
そういう分野があるから、「世界史」という学問分野がこの世に存在していると思っておいでの方も多いようです。
けれど歴史学には「世界史」という学問分野は存在しません。

歴史というのは、過去に起きた事実を、時系列に沿ってストーリー化したもののことを言います。
つまり、時系列であること、ストーリー化されていることが、歴史の要素です。

その意味において、歴史を持つ民族、もしくは国ないしエリアというのは、実は限られたところにしかありません。
ひとつが西洋史、もうひとつが東洋史、そして日本史です。
これ以外に、実は歴史を持つ国はありません。

どういうことかというと、西洋は、ヘロドトスの『ヒストリアイ』に始まって、近世まで、記述された史書が存在します。
そこには過去の事実が時系列にストーリー化されて記述されています。
ですから、そこに書かれた事実が、本当にあったことなのかどうか。
記述されたストーリーは、真実を表しているかどうか。
そういったことが学問的に研究されることになります。
だから西洋史は、学問として成立します。

東洋史も同様に、司馬遷の『史記』に始まり、歴代王朝がそれぞれに史書を編纂しています。
ですからこれらが研究対象としての歴史になります。
つまり、歴史学が成立します。

日本史の場合も同様です。
日本書紀、続日本紀、古事記などの史書があり、またその他にも様々な文献史料が研究対象となります。
これが歴史学です。

その意味では、縄文時代や、それ以前の新石器時代は、考古学の分野であって歴史学としては成立しないことになっています。
「なっている」というのは、現代日本では竹内文書やヲシテ文献、九神文書、宮下文書などの古史古伝が、外圧によって無理やり偽書扱いとされているからで、いずれそれら文書が学問的に解析されるようになると、縄文文明の歴史が成立するようになるかもしれません。

このように、歴史を持つということは、ある意味とてもすごいことで、世界には歴史のない国のほうが多い。
たとえばインドには、古い昔を書いた書がありません。
出来事の全ては前世の因縁であって、そこに時系列も、ストーリーもないからです。
中東も同じで、サザン朝ペルシャとか、オスマン帝国といった王朝がこの世に存在した事実は知られていますが、それら王朝が、どのような歴史を持ち、どのような事実の変遷をたどって近世に至ったのかを記したものがありません。

したがって、中世までのインド史や中東史というものは存在しません。

南米にはインカ文明があったことが知られていますが、完膚なきまでに滅ぼされていて、歴史はまったく不明、つまりわかりません。

アフリカに至っては、エチオピアのシバの女王の伝説などはあるものの、それがどのように変遷したのかを記した史書がありません。
あったとしても、植民地支配された時代に、すべてを失っています。
もしかすると現存する文献史料があるのかもしれませんが、現時点においては、発表されたものがありません。
したがって、歴史学の対象になりません。

要するに、「歴史がある」ということは、それだけ人類史上、とても名誉なことなのです。
そして世界には、西洋史、東洋史、日本史しかなく、なかでも一番古くからわ存在している国が日本なのです。

では、現在学校などで行われている「世界史」なるものは何かというと、これは
「社会科」の中の「歴史的分野」の「世界」が教科書化されたものです。

社会科と歴史科は違います。

社会科は、社会の常識として知っておくべき知識を得ることを目的とした教育分野です。
単に知識を得ることが目的ですから、どうしてフランク王国が成立したのかとか、なぜ隋の大帝国が崩壊したのかなどといった理由の説明を要しません。

日本はGHQによって歴史教育が禁止され、この結果、社会科の中の一分野として、過去に起きた事実のみを記した、いわばクイズの答え集のようなものを日本史、世界史として教科書にしました。
ですから、いま学校で行われているのは、あくまで
 社会科歴史的分野日本史
 社会科歴史的分野世界史
であって、あくまで社会科の一環として行われているものです。

社会科というのは、いまは令和だけれど、その前には平成、その前には昭和という時代があった。
昭和の時代には戦争があった。
その後、高度成長の時代があった。
という、子どもたちが社会人になったときに最低限必要な知識を単に提供するだけの学科です。

ですから昨日も書きましたが、いわゆる南京問題について、いまの教科書は
「南京で虐殺があったといわれている」
と記述します。
言われていることは事実なので、社会科の教科書としては、この記述は間違ってはいないのです。

けれど歴史学だと、この記述は間違った記述になります。
なぜなら歴史学は、過去に何があったのかを時系列に系統立てて事実を確認する学問だからです。

つまり南京問題は、
歴史科(歴史学)的には明らかに「なかった」ものでありながら、
社会科(社会学)的には、「あったと言っている国がある」ことを学ぶことになるわけです。
左の人たちや国際社会は、こういうことを利用して、日本から日本の財を巻き上げようとするわけです。

日本人は、もうすこししっかりしないと、ほんとうに国が崩壊しかねない状況にあります。
教育分野についても、その基本からもう一度しっかりと組み立て直す必要があると思います。


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Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
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国司啓蒙家
静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。
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他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年 真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり。

《著書》 日本図書館協会推薦『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』、『ねずさんと語る古事記1~3巻』、『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』、『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』、『ねずさんの知っておきたい日本のすごい秘密』、『日本建国史』、『庶民の日本史』、『金融経済の裏側』、『子供たちに伝えたい 美しき日本人たち』その他執筆多数。

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