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若き日の福沢諭吉

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日本を豊かに 小名木善行です。
!!最新刊!! 福沢諭吉の『学問のすゝめ』は、学校でも教わりますから、知らない人はいないくらい有名なものです。
そしてなぜか『学問のすゝめ』といえば、
「天は人の上に人をつくらず人の下に人をつくらず」
ばかりが強調され、『学問のすゝめ』は、人が皆平等なのだという趣旨の書であるかのように教わります。
まったく違います。
それは、『学問のすゝめ』をちゃんと読んだらわかります。
なるほど福沢諭吉は『学問のすゝめ』の冒頭に、この文章を書いていますが、その直後に、これを全否定しているのです。
ちょっと読んでみます。
***
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。
されば天より人を生ずるには、万人は万人みな同じ位にして、
生まれながら貴賤(きせん)上下の差別なく、
万物の霊たる身と心との働きをもって天地の間にあるよろずの物を資(と)り、
もって衣食住の用を達し、自由自在、互いに人の妨げをなさずして
おのおの安楽にこの世を渡らしめ給うの趣意なり。
されども今、広くこの人間世界を見渡すに、
かしこき人あり、おろかなる人あり、
貧しきもあり、富めるもあり、
貴人もあり、下人もありて、
その有様雲と泥との相違あるに似たるはなんぞや。
***
要するに、「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと一般にはいわれるけれど、現実に世間をみれば、
かしこい人もあれば、おろかな人もある。
貧しい人もいるし、富める人もいる。
生まれたときから貴人もあれば、
最初から卑しい身分で生まれて来る人もいる。
最初から雲泥の差があるじゃないか!と福沢諭吉は述べているのです。
だからこそ、学問をすること、知的武装をすること、すこしでも賢くなること、その努力をし続けることが大事なのだというのが、『学問のすゝめ』の論旨です。
それを、あたかも諭吉が「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と、人類の平等を説いているかのように教えるのは、これは情報の切り取りによる情報の《意図的な》誤誘導というものです。
よく左の人は、「人は誰しも天賦の才があり、あらゆるものを持っているのだから、それを引き出すのが教育であり、価値観を押し付けるのはよくない」などといいます。
しかし、仮に天賦の才があったとしても、努力しなければその才能が開花することはないし、そもそも生まれながらにして境遇に差がある。
これが事実です。
そうであれば、努力することしか人がその差を埋める手段はない。
諭吉はこの「学問のすゝめ」の中で、次のような事も書いています。
「世の中で
無知文盲の民ほど哀れなものはない。
知恵のない者は、恥さえも知らない。
自分が馬鹿で貧窮に陥れば、
自分の非を認めるのではなく、
富める人を怨み、
徒党を組んで乱暴をはたらく。
恥を知らざるとや言わん。
法を恐れずとや言わん。」
他党の街頭演説に現れて、大音量のマイクでさかんに他党の街宣の邪魔をしたり、
ネットで、他人の中傷ばかりをしているような連中も同じです。
まさに「恥を知らざるとや言わん、法を恐れずとや言わん」です。
チャイナやコリアの海水浴場には、ものすごい数の人が集まります。
けれど、そこは足の踏み場もないごみの山になる。
その様子を見て、チャイニーズやコリアンは、政府の無能を指摘します。
政府の無能ではないのです。
人の程度が低いのです。
福沢諭吉の指摘は続きます。
「このような愚民を支配するには、
道理をもって諭(さと)すのは無駄なことです。
馬鹿者に対しては、ただ威をもっておどすしかないのです。
西洋のことわざにある、
愚民の上に苛(から)き政府あり、
という言葉は、まさにこのことを言っているのです。
これは政府の問題ではありません。
愚民がみずから招くわざわいなのです。」
【原文】
かかる愚民を支配するにはとても道理をもって諭(さと)すべき方便なければ、ただ威をもって畏(おど)すのみ。
西洋の諺(ことわざ)に「愚民の上に苛(から)き政府あり」とはこのことなり。
こは政府の苛きにあらず、愚民のみずから招く災(わざわい)なり。
現代日本は、若者の自殺率世界一で、精神病院数世界一、精神病床数世界一、精神病患者数世界一、食品添加物の使用量世界一です。
日本の政府は、日本人の日本人による日本人のための政府になっているのでしょうか。
そうでないなら、今起きている現状は、
日本人が愚民化したことによってもたらされた「みずから招くわざわい」です。
私達は日本を、どういう国にしていくのでしょうか。
信用できない政府による「苛(から)き政府」を目指すのでしょうか。
そのような社会を、子や孫たちにのこすのでしょうか。
それは、子どもたちにとって、未来の孫たちにとって、とても不幸なことなのではないでしょうか。
さらに続きます。
***
人の生まるるは天の然(しか)らしむるところにて人力にあらず。
この人々互いに相敬愛しておのおのその職分を尽くし
互いに相妨ぐることなき所以(ゆえん)は、
もと同類の人間にしてともに一天を与(とも)にし、
ともに与に天地の間の造物なればなり。
譬(たと)えば一家の内にて兄弟相互に睦(むつまし)くするは、
もと同一家の兄弟にして
ともに一父一母を与にするの大倫あればなり。
ゆえに今、人と人との釣合いを問えば
これを同等と言わざるを得ず。
ただしその同等とは有様の等しきを言うにあらず。
権理道義の等しきを言うなり。」
***
つまり、人には身分の上下もあれば、金持ちも貧乏人もある。
そういう意味では、人はそれぞれがみんな違っているけれど、人としての「権理通義」に関しては、あくまで人は対等であって、そこには一厘一毛の軽重もない、と説いているのです。
「権理通義」というものは、道義によって成立します。
「儲け」によって成立するものではありません。
人には欲がありますが、その欲を抑え、人の傲慢を抑えるものが修身(身を修める)です。
そして道義は、伝統的価値観から生まれます。
つまり「古い」ということが、社会における伝統的価値を形成し、その伝統的価値が、その社会の正義を構築します。
したがって歴史のない国では欲得が勝り、正義は弱い力にしかなりません。
人の名誉を奪うことは学問がなくてもできますが、
名誉を築くためには学問が必要です。
そして名誉は一代限りですが、正義は、何百年、何千年の時の蓄積、正義の蓄積によってのみ形成されます。
いまの日本は、日本社会の一番の根底にある歴史を失っています。
だから正義が失われ、
だから狂うのです。
平等は、かけっこをして、一等者もあれば、ビリの子もいるけれど、全員を一等賞にしてしまう、というのが、平等です。
けれど、実社会において、そんな観念は絶対に通用などしません。
世間は厳しい競争社会なのですから、あたりまえのことです。
対等は、あいつは勉強では一番だけど、俺はかけっこでは一番だ、これでツーペー(対等)だ、という考え方です。
平等は、人と人との差異を認めませんが、対等は、人に差異があることを前提として、そのなかで自分の自活の道をひらこうとする。
それが対等意識です。
誰しも、対等になれるように努力することができます。
天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずというのは、その努力のことをいいます。
努力することのみが、人の生まれながらの上下関係をひっくり返すことができる最大の武器です。
だから、学びましょう、と諭吉は説いています。
まずは「学び」、
その上で、自分の頭で「考え」
そして「行動する」。
そのあたりまえのことを、あたりまえに実行する。
それこそが世の中を変える大きな力になるのです。
※この記事は2013年2月の記事のリニューアルです。
日本をかっこよく!お読みいただき、ありがとうございました。
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