■□■━━━━━━━━━━━━━■□■5月の
倭塾は、5月14日(日)13時半から、場所は
富岡八幡宮の婚儀殿です。テーマは「徳川家康と未来の日本」です。参加自由で、どなたでもご参加いただくことができます。皆様のふるってのご参加をお待ちしています。
詳細 →
https://www.facebook.com/events/1063170144348232■□■━━━━━━━━━━━━━■□■技術は文化と同じで、蓄積か模倣でしか進歩することはありません。 そして日本は、何より蓄積を大切にする国です。 日本人は模倣好きなんて言葉は、戦後に日本を貶めるために生まれた造語です。 日本は、縄文以来、蓄積の国なのです。 そしてその日本が、いま新たな世界への扉を開こうとしています。
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ロサンゼルスの石油掘削機

画像出所=https://www.photo-ac.com/main/detail/5164942
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日本をかっこよく!アメリカ合衆国は、石油によって覇権をなした国といえます。
ですから米国人にとっての戦慄的な姿や精神性は、簡単に言えば「石油屋」です。
そこを掘ったからとって、石油が出るかどうかはわからない。
けれど泥だらけになりながら、大型の掘削機をぶっ叩きながら動かして、見事石油が噴出すれば、重油まみれになっておお喜びする。
映画『アルマゲドン』に、そんな石油屋の姿が描かれていますが、まさにそれが米国人の精神性の根幹といえます。
ある意味、乱暴者なのです。
資金を集めて大型の掘削機を買い、重油まみれになって穴を掘り、一発当たれば大金持ちになる。
そこに個人主義があります。
これが、米国人の精神性の基礎になります。
時代は、資源エネルギーによって変化します。
英国から米国へと世界の覇権が移った背景にあるのも、諸説ありますが、その根幹は資源エネルギーの変化です。
石炭の時代に世界の覇権を握ったのが英国です。
英国は石炭によって産業革命を成し遂げ、世界を制覇しました。
石炭屋というのは、燃える石があるところで、集団で穴を掘って石炭を掘削します。
穴の中は、いつ崩落するかわからない。
だから、崩落を防ぐために天井を張りながら掘削を進めます。
穴の中に大勢の人が命がけで入るのです。
当然そこには、支配者が必要になります。
個人主義ではないのです。
そこが、石炭の時代の国と、石油の時代の国の根本的な精神性の違いになります。
けれど大英帝国による世界の覇権は、資源エネルギーが石油に代わることで衰退することになりました。
日本でも、明治大正期は、石炭の時代です。
その石炭産業に従事していた企業は、世の中が石油に取って代わることで衰退していきました。
これと同じことが、実は国単位で、世界規模でも起きていたわけです。
石炭の前の時代の資源エネルギーの中心は、木炭であったり、風であったり、海運であったりしています。
資源が大きな影響を世界に与えた時代は、ヒッタイトやアレキサンダー大王の東征、古代ローマ帝国の形成などがありますが、それらは鉄器の加工のために、大量の木材を必要としたものです。
地元の木を全部伐採してしまうと、隣の国の森の木を奪いに行く。
ですから、その頃の文明の地域は、軒並みいまでは砂漠です。
アフリカの諸国は、ほぼ資源国です。
資源を奪うために、アフリカの諸国はいまなお、貧しいままに置かれています。
彼らが豊かになって経済成長すれば、資源が高額になるからです。
要するに、人類の歴史は、資源エネルギーの奪い合いの歴史です。
資源やエネルギーを制した者が、世界を制するのです。
これは、あくまで「制した者」です。
ですから、必ずしも資源国が富を握ることにはなりません。
典型的なのがアフリカの諸国で、資源国であるがゆえに、資源を利用する国によって支配されています。
現代における資源エネルギーの中心となっているものは、電力です。
すべての産業に、そして毎日の人々の生活に欠かせないものは、まさに電力になっているわけです。
つまり、石油の時代の次の時代を制する者は、電力を制した者、ということになります。
非常におもしろいことに、巨大な何万ワットといった電力であっても、その操作スイッチは、一昔前までは、大人がヨイショとばかり操作した大型スイッチが用いられていましたが、いまではパソコンのキーボードのような小さなスイッチで、何万ワットもの電流を操作することできます。
つまり、電力の時代には、知恵が世界に大きな影響を与えることになります。
その電力をどのようにして得るかについてのひとつの答えが原子力発電です。
原子力発電は、もともとは巨額となる原子爆弾の維持費用を捻出するために、そこで発生する熱を利用して発電を行い、その電力を民間に売ることで、原爆を維持しようとして誕生したものです。
そして原子力発電は、24時間、ずっと発電が続くために、電力の使用量が減る夜間も、煌々と明かりを灯し続けなければなりません。
チャイナの都市やハイウエイは、いまでは一晩中、煌々と明かりが灯されていますが、これは彼らの資源エネルギーの中心が原子力発電に依拠することによります。
つまり中共政府は、国内に原爆を抱えることになったのです。
国内に原爆を抱えているわけですから、隣国がその原発を高速ミサイルで攻撃できる体制を取れば、中共はその国への攻撃ができません。
中共がギリギリのところで日本に手を出せない理由が、実はここにあります。
だから、中共は日本の政治にくちばしをはさんで、日本の核の力を兎にも角にも削ごうとします。
自国を護るためには、それは当然の選択といえるわけです。
ところが世界の原発や原爆が用いている核燃料は、実際には、その2%ほどの利用しかしていません。
だから残りの98%の廃棄処理の方法が問題となります。
その処理について、我が国において、プルトニウムやウランの放射性元素を100%使い切る発電方法が提唱されています。
すると、燃料廃棄は問題にならなくなりますから、残りの問題は原発の安全性の問題だけになります。
そこで登場するのが常温核融合で、これであれば安全性は飛躍的に伸ばすことが可能になります。
そしてさらに昨今では、空気から電力を得る技術が、これまた日本で開発されています。
こちらは、安全性にまったく問題がありません。
ここまでお読みいただいて、もうお気づきのことと思います。
石炭の時代には、集団を上手に支配できた者。
石油の時代には、乱暴者の一発屋が儲けることができた時代です。
そしていまは電力の時代です。
電力の時代には、電力の時代独特の大きな特徴があります。
最初の開発にはものすごくコストがかかるけれど、模倣は一瞬済むということです。
開発のためには、技術を活かすための文化の蓄積が必要です。
けれど、模倣は一瞬です。
技術の発展というものは、このように「蓄積」か「模倣」によってのみ行われます。
そして「模倣者」たちは、開発コストがかからない分、最初のうちは「蓄積者」よりも大儲けすることができます。
そしてこれが繰り返されると、開発意欲が削がれていきます。
技術は盗めば良い、という安楽な方向になるからです。
こうして模倣者たちは、いまを儲けようとするばかりで、技術の進歩がなくなります。
ところが電力に関する技術というのは、日進月歩です。
半導体が典型ですが、半年も経てば陳腐化する。
動きが速いのです。
結局、最後は必ず開発者、つまり新しい技術を開発しつづけ、技術を蓄積してきたところには誰も勝てなくなるのです。
つまり、資源エネルギーが電力の時代には、石油を売るために、他所の国に戦争をさせたりするような乱暴は、時代にはそぐわなくなるのです。
むしろ、そうしたドンパチは、電力の安全な供給や利用にとって、最大の敵となります。
石油利権は、そのまま軍事利権となりましたが、
電力利権は、平和と安全と安定を何より望むのです。
つまり、「時代は変わる」のです。
そしてその新しい時代の最先端にいるのが、実は日本です。
技術は文化と同じで、蓄積か模倣でしか進歩することはありません。
そして日本は、何より蓄積を大切にする国です。
日本人は模倣好きなんて言葉は、戦後に日本を貶めるために生まれた造語です。
日本は、縄文以来、蓄積の国なのです。
そしてその日本が、いま新たな世界への扉を開こうとしています。
日本の未来は明るいのです。
日本をまもろう!お読みいただき、ありがとうございました。
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