
画像出所=https://www.irasutoya.com/2018/12/blog-post_334.html
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歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに 小名木善行です。
初めて会った人から、「趣味は何ですか?」と聞かれることがありますね。
この質問には、主に3つの目的があるといわれています。
1 趣味のジャンルから、その人の持つ価値観の方向性(文系か理系かなど)を知る。
2 趣味から話を広げることでコミュニケーションを深める。
3 どのようなことに打ち込むタイプなのかを推し量る。
ですから、紋切り調に「ありません!」では、会話にならない(笑)。
そこでたとえば「趣味は読書です」などと答えますと、相手は「この人は文系の思索型の人なのかもしれないな」などと察するわけです。
そして「どのようなジャンルの本を読まれるのですか?」と続けることで、興味や関心の方向性がわかり、対人ならそこからコミュニケーションの輪を広げることができるし、面接なら、どういう役割に沿った仕事ができる人かを推し量れるというわけです。
ですからたとえば「ゴルフです」と答えたなら、意外と活発で自然が大好きなタイプで、向上心が強い人かもしれない、となるし、
「どのくらいで回るのですか?」と聞いたら、何とシングルの腕前だということでで、見た目と違って、ひとつのことに真剣に打ち込むタイプの人だとわかります。
「今はもうしていないけど、若い頃はテニスをしていたなあ」
「いいですねえ。どのくらいやられていたのですか?」
「中学から高校、大学までテニスばっかりやってたよ。」
「すごい!、どうしてそんなに打ち込まれたんですか」
「いやね、こう見えて、運動することが大好きでね」
「なるほど、テニスを通じて、どんなことを学ばれましたか?」
「そうだねえ、結構激しいスポーツだからね。苦しくてもへこたれないことかな」
「それって、大事ですよね。
いまも何かスポーツを?」
「あはは。最近はマラソンにも手を出しましてね」
「そりゃすごい!」
「東京都大会に4度出ました。
「完走できましたか?」
「テニスの経験が活きましたね」
「すごいですね。鍛えてるなあ」
「でも去年からはコロナの影響でね」
「そうなんですよねえ・・・」
なんて具合に話がはずむと同時に、相手のコミュニケーションが深まるというわけです。
要するに趣味を聞くというのは、単に話のネタにしているというだけでなく、考え方や行動の癖を知ることで、お互いに失礼のないように、そして同時に深いお付き合いができるようにしていく、ある種のコミュニケーション・ツールであるわけです。
もっとも、そうは言っても俺には趣味らしい趣味はないし・・という方も多いことと思います。
でも心配は要りません。
実は、本当は、ないのが普通なのです。
だいたい人間というものは、いろいろなものに興味や関心を持つし、飽きるということもあります。
仕事なら、収入や生活と一体ですから、人生これ一筋、なんてことも可能ですが、趣味となると、仕事ではなく、プラスアルファの部分です。そして多くの場合、そのプラスアルファの部分というのは、多岐に渡っているのが普通です。
これしかない!という人の方が、実は少数派なのです。
そもそも趣味というのは、漢字の意味からすれば、
「その人が、より味わいを感じる物事」
のことをいいます。
つまりゴルフが趣味だとか、釣りが趣味だとか、読書が趣味だとかいうのは、単にその人が、より何らかの味わいを感じる物事にすぎません。
そういう意味では、中高年の場合、多くは「テレビを観るのが趣味」であるのかもしれないし、ウォーキングやスクラッチも趣味のうちにはいるかもしれない。
つまり趣味というのは、本来、単に料理が好きだとか、映画が好き、芸術が好き、旅行が好き、あるいは手芸やプラモデルが好き、自衛隊が好き、スポーツ観戦が好き、サッカーが好き、酒が好き、などなど、その人が味わいを感じることができるものなら、実は何でも良いのです。
生花が好き、花を観るのが好き、猫が好き、犬が好き。
それでぜんぜんOKです。
ただ、人間関係上の準備として、心のなかに「趣味を聞かれたら、こう答えよう」というものを、何かひとつ持っておくことは、コミュニケーション・ツールとしての心がけといえるものなのかもしれません。
そしてこのとき、好きなものを答える際に、ちょっとだけ工夫をしておくのです。
それは、「その事が好きな理由を一言でいえるようにしておく」ということです。
「趣味といえるかどうか。
猫が好きでしてね。なんだかかわいくって」
「へえ〜〜飼ってらっしゃるの?」
「はい。」
「何匹?」
「実は5匹」
「ええ〜〜っ、買われたのですか?」
「いや、実はぜんぶ拾い猫です。
怪我していたり、捨てられたり。
そんな猫を里親みたいな感じで育てているんです・・・」
この会話のポイントは、最初に「なんだかかわいくて」と、理由が会話に挿入されたところにあるようです。
「映画が好きですね。
といっても、もっぱらネットでの視聴ばかりですが。
でも、映画ってなんだか視野を広げてくれるような気がするんです。」
「たとえばどんな?」
「時間とか、空間とか、歴史とか」
堅物と思っていた人が、意外に広い視野を持っていそうですが、ここでも「視野を広げてくれそうな気がします」というひとことが、会話を発展させています。
「趣味はゴルフです。
腕前はぜんぜんですが、
スコアより緑の中で、
長い時間を友人と一緒にゆったりと
すごせることが、何より魅力です。」
いますよね。スコアよりも、たのしいゴルフを優先する方。
人間的な魅力にあふれるタイプに多いように感じさせますが、ここでもやはり理由を軽く添えたことが、会話を弾ませています。
世の中のハイテク化がすすむほど、ハイタッチ、つまり人と人とのぬくもりや、コミュニケーションが求められるようになります。
これは人間が生物である限り、どうしてもそのようになってしまうものだといわれています。
そして2021年、これからの時代は、製品(モノ)そのものでなく、モノが媒介する「消費する時間」が富を生む時代になっていくと言われています。
もっといえば、どれだけ長い時間、顧客をその場に留めておくことができるかが利益を生むわけです。
この二つを合わせ考えると、ぬくもりやあたたかさ、そして長い時間をともにすごせることが、時代の主流になっていくということになろうかと思います。
そうした時代に、なにより求められるのは、コミュニケーション力です。
小さな趣味のお話ですが、意外と大きなお話でもあるということで、明日のねずブロにお話をつなげたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに 小名木善行でした。
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