• ゲバルト国家


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     日本書紀は企画から完成まで、まる40年かけています。ということは、親の代、祖父の代からずっと編纂が続けられてきたものです。ようやく日の目を見ることになったとなれば、全国の誰もが歓迎します。そして、できあがった日本書紀を、何百年もの間、国民教育に用いてきたのです。
     こうすることで、日本は、国家権力と国家最高権威の分離を実現しました。そんなことを成功させることができたのは、世界の数千年の歴史に登場する数多(あまた)の国家の中で、なんと日本、ただ一国です。日本人は、このことの持つ意味の重要性を、あまりに軽く見すぎています。

    平城京 朱雀門(復元)
    202010122 平城京朱雀門
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    小名木善行です。

    以前、赤穂浪士に対する幕府の処分のことを書いたときにも申し上げましたけれども、国の行政機構が、権威を持つ機構なのか、権力だけに頼る機構なのか、そこには雲泥の差があります。

    一般に国家の三要素は、
     1 領域(Staatsgebiet:領土、領水、領空)
     2 人民(Staatsvolk:国民、住民)
     3 権力(Staatsgewalt)
    とされていますが、この「3」の権力にある「Staats-gewalt(スターツ・ゲバルト)」は、「Staats(スターツ)が国家、「gewalt(ゲバルト)」が権力を意味します。

    「gewalt(ゲバルト)」というのは、暴力を意味する単語でもあります。
    同じドイツ語でも、権力のことを「macht(マクト)」と書くなら、それは実行力を意味することになるのですが、国家権力が「ゲバルト」であるということは、西洋では、国家そのものを、(諸説ありますが)ある種の暴力装置とみなしているといえるのかもしれません。

    要するに「権力=暴力」であるわけで、一定の領域内に住む人々を暴力で支配するというのなら、それは日本で言えば、ヤクザのシマと何ら変わりがないことになります。

    しかし我々日本人の感覚としては、暴力団の縄張りと、国家の領域は、まったく意味が異なります。
    我々日本人にとって国家機関とは、あくまで行政(治世)機構のことです。
    ですから日本人にとっての国家要素は、暴力ではなく、「民衆に対する責任ある行政を行う政府」がこれに代わります。

    ということは、日本人は政府に責任を求めていることになります。
    これは当然のことで、権力があるということは、当然、その権力の大きさに応じた責任を伴うものと考えられるからです。
    日本人にとっては、それは、ごく自然な、ごくあたりまえのです。

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  • 趣味は何ですか?


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    202010121 サッカー
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    小名木善行です。

    初めて会った人から、「趣味は何ですか?」と聞かれることがありますね。
    この質問には、主に3つの目的があるといわれています。

    1 趣味のジャンルから、その人の持つ価値観の方向性(文系か理系かなど)を知る。
    2 趣味から話を広げることでコミュニケーションを深める。
    3 どのようなことに打ち込むタイプなのかを推し量る。

    ですから、紋切り調に「ありません!」では、会話にならない(笑)。

    そこでたとえば「趣味は読書です」などと答えますと、相手は「この人は文系の思索型の人なのかもしれないな」などと察するわけです。
    そして「どのようなジャンルの本を読まれるのですか?」と続けることで、興味や関心の方向性がわかり、対人ならそこからコミュニケーションの輪を広げることができるし、面接なら、どういう役割に沿った仕事ができる人かを推し量れるというわけです。

    ですからたとえば「ゴルフです」と答えたなら、意外と活発で自然が大好きなタイプで、向上心が強い人かもしれない、となるし、
    「どのくらいで回るのですか?」と聞いたら、何とシングルの腕前だということでで、見た目と違って、ひとつのことに真剣に打ち込むタイプの人だとわかります。

    「今はもうしていないけど、若い頃はテニスをしていたなあ」
    「いいですねえ。どのくらいやられていたのですか?」
    「中学から高校、大学までテニスばっかりやってたよ。」
    「すごい!、どうしてそんなに打ち込まれたんですか」
    「いやね、こう見えて、運動することが大好きでね」
    「なるほど、テニスを通じて、どんなことを学ばれましたか?」
    「そうだねえ、結構激しいスポーツだからね。苦しくてもへこたれないことかな」
    「それって、大事ですよね。
     いまも何かスポーツを?」
    「あはは。最近はマラソンにも手を出しましてね」
    「そりゃすごい!」
    「東京都大会に4度出ました。
    「完走できましたか?」
    「テニスの経験が活きましたね」
    「すごいですね。鍛えてるなあ」
    「でも去年からはコロナの影響でね」
    「そうなんですよねえ・・・」

    なんて具合に話がはずむと同時に、相手のコミュニケーションが深まるというわけです。

    要するに趣味を聞くというのは、単に話のネタにしているというだけでなく、考え方や行動の癖を知ることで、お互いに失礼のないように、そして同時に深いお付き合いができるようにしていく、ある種のコミュニケーション・ツールであるわけです。

    もっとも、そうは言っても俺には趣味らしい趣味はないし・・という方も多いことと思います。
    でも心配は要りません。
    実は、本当は、ないのが普通なのです。

    だいたい人間というものは、いろいろなものに興味や関心を持つし、飽きるということもあります。
    仕事なら、収入や生活と一体ですから、人生これ一筋、なんてことも可能ですが、趣味となると、仕事ではなく、プラスアルファの部分です。そして多くの場合、そのプラスアルファの部分というのは、多岐に渡っているのが普通です。
    これしかない!という人の方が、実は少数派なのです。

    そもそも趣味というのは、漢字の意味からすれば、
    「その人が、より味わいを感じる物事」
    のことをいいます。

    つまりゴルフが趣味だとか、釣りが趣味だとか、読書が趣味だとかいうのは、単にその人が、より何らかの味わいを感じる物事にすぎません。
    そういう意味では、中高年の場合、多くは「テレビを観るのが趣味」であるのかもしれないし、ウォーキングやスクラッチも趣味のうちにはいるかもしれない。

    つまり趣味というのは、本来、単に料理が好きだとか、映画が好き、芸術が好き、旅行が好き、あるいは手芸やプラモデルが好き、自衛隊が好き、スポーツ観戦が好き、サッカーが好き、酒が好き、などなど、その人が味わいを感じることができるものなら、実は何でも良いのです。
    生花が好き、花を観るのが好き、猫が好き、犬が好き。
    それでぜんぜんOKです。

    ただ、人間関係上の準備として、心のなかに「趣味を聞かれたら、こう答えよう」というものを、何かひとつ持っておくことは、コミュニケーション・ツールとしての心がけといえるものなのかもしれません。
    そしてこのとき、好きなものを答える際に、ちょっとだけ工夫をしておくのです。
    それは、「その事が好きな理由を一言でいえるようにしておく」ということです。

    「趣味といえるかどうか。
     猫が好きでしてね。なんだかかわいくって」
    「へえ〜〜飼ってらっしゃるの?」
    「はい。」
    「何匹?」
    「実は5匹」
    「ええ〜〜っ、買われたのですか?」
    「いや、実はぜんぶ拾い猫です。
     怪我していたり、捨てられたり。
     そんな猫を里親みたいな感じで育てているんです・・・」

    この会話のポイントは、最初に「なんだかかわいくて」と、理由が会話に挿入されたところにあるようです。

    「映画が好きですね。
     といっても、もっぱらネットでの視聴ばかりですが。
     でも、映画ってなんだか視野を広げてくれるような気がするんです。」
    「たとえばどんな?」
    「時間とか、空間とか、歴史とか」
    堅物と思っていた人が、意外に広い視野を持っていそうですが、ここでも「視野を広げてくれそうな気がします」というひとことが、会話を発展させています。

    「趣味はゴルフです。
     腕前はぜんぜんですが、
     スコアより緑の中で、
     長い時間を友人と一緒にゆったりと
     すごせることが、何より魅力です。」
    いますよね。スコアよりも、たのしいゴルフを優先する方。
    人間的な魅力にあふれるタイプに多いように感じさせますが、ここでもやはり理由を軽く添えたことが、会話を弾ませています。

    世の中のハイテク化がすすむほど、ハイタッチ、つまり人と人とのぬくもりや、コミュニケーションが求められるようになります。
    これは人間が生物である限り、どうしてもそのようになってしまうものだといわれています。

    そして2021年、これからの時代は、製品(モノ)そのものでなく、モノが媒介する「消費する時間」が富を生む時代になっていくと言われています。
    もっといえば、どれだけ長い時間、顧客をその場に留めておくことができるかが利益を生むわけです。

    この二つを合わせ考えると、ぬくもりやあたたかさ、そして長い時間をともにすごせることが、時代の主流になっていくということになろうかと思います。
    そうした時代に、なにより求められるのは、コミュニケーション力です。

    小さな趣味のお話ですが、意外と大きなお話でもあるということで、明日のねずブロにお話をつなげたいと思います。


    お読みいただき、ありがとうございました。
    歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに
    小名木善行でした。


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ねずさんのプロフィール

小名木善行(おなぎぜんこう)

Author:小名木善行(おなぎぜんこう)
連絡先: nezu3344@gmail.com
電話:080-4358-3739
出身:静岡県浜松市
住所:千葉県野田市
執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」を運営。
またインターネット上でブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。他に「ねずさんのメールマガジン」を発行している。
動画では、CGSで「ねずさんのふたりごと」や「Hirameki.TV」に出演して「明治150年真の日本の姿」、「日本と台湾の絆」、「奇跡の将軍樋口季一郎」、「南京事件は4度あった」、などを発表し、またDVDでは「ねずさんの目からウロコの日本の歴史」、「正しい歴史に学ぶすばらしい国日本」などが発売配布されている。
小名木善行事務所 所長
倭塾 塾長。
日本の心を伝える会代表
日本史検定講座講師&教務。
《著書》
『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!和と結いの心と対等意識』
『ねずさんの 昔も今もすごいぞ日本人!日本はなぜ戦ったのか』
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』日本図書館協会推薦
『ねずさんと語る古事記 壱〜序文、創生の神々、伊耶那岐と伊耶那美』
『ねずさんと語る古事記・弐〜天照大御神と須佐之男命、八俣遠呂智、大国主神』
『誰も言わない ねずさんの世界一誇れる国 日本』
最新刊
『ねずさんの奇跡の国 日本がわかる万葉集』
『ねずさんの世界に誇る覚醒と繁栄を解く日本書紀』

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